最高の離婚 第5話★真木よう子だべ!!
- 2013.02.08 Friday
- 12:47
- フジTV系ドラマ、番組
なんか、勢いが増してきましたね。
大人向けの知的な会話劇、絶好調です。
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今回も結夏(尾野真千子)の”一人ラーメン”の場面から。
結夏は「・・・婚姻届出されてなかったっていう。”はあ?”的な。その奥さん「ぼう然自失?」的な感じな。『ミスト』って映画知ってます? その奥さん、その映画見終わった後みたいな顔してて。 で、私取りあえずここはカラオケしかないなと思って・・。」周りにお構いなしに勢いつけて喋りまくり。
オシャレじゃなくて、オバチャンが入りかかってる結夏(尾野真千子)の雰囲気オモロイ!!!
あと、彼女が話題に出す映画のチョイスが微妙すぎて笑える。
今回の『ミスト』は、スティーヴン・キング原作のあれでしょ。
(小生は結構お気に入りの映画)
これまで結夏(尾野真千子)の会話に出てきた『ライフ・オブ・パイ』『世界侵略:ロサンゼルス決戦』もそうだけど、女性ターゲットのラブストーリーなんかではなく、やるかヤラれるか的な骨格の映画ってのが結夏の”プロレス好き”にも通じるところがあってサイコーに可笑しい。
こういう小ネタからして『最高の離婚』には、くすぐられちゃうんですよねぇ。
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それぞれ家を飛び出した結夏(尾野真千子)と灯里(真木よう子)が偶然出あってカラオケに行った後のこと・・・。
これまた偶然遭遇した光生(瑛太)と諒(綾野剛)が一緒に彼女たちを探していて、カラオケ屋の前で大学生に声掛けられている結夏(尾野真千子)を発見。
大学生と一緒に行こうとした結夏(尾野真千子)を「おい待てよ」と、わりとカッコイイ感じで追い掛けた光生(瑛太)が地面が凍結していたため転倒。
救急車で病院送りになった様子。
で、光生(瑛太)の入院先に歯科衛生士・菜那(芹那)が見舞いに来ていて光生は「肋骨3本折れました。何せ相手は、たぶん柔道部的な学生たちで、何人も何人もいましたからね。」と武勇伝。
自分で勝手に転けたことは抜け落ちてる!!
結夏(尾野真千子)の恋愛は自由だけど、ナンパされて連れて行かれるのは違うという光生(瑛太)は「ああいう人たちはね、繋がってますからね。”人妻AV”とかにですよ。止めなかったら後戻りできないとこまでいってました。」と想像たくましく話しを膨らませて菜那(芹那)に解説・・・。
さっきまでは「柔道部的な学生」だったはずなのに、人妻を連れ去ってヤバいAVを作るようなブラックな人たちに話しが大きくなってないかい!?
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菜那(芹那)と光生(瑛太)が会話してるところに結夏(尾野真千子)が「どうも〜」と病室に入ってきました。
微妙な緊張感を孕んで目を合わせた菜那と結夏。
結夏は、ベッドの光生に顔を寄せて、わざと御他人行儀に「こんにちは〜」
オノマチさんのこの雰囲気だけでオモロイ〜〜!!
恐るべし、オノマチさん!!
ベッドをはさんで菜那と結夏。
ニーソックスで太もももあらわで若々しい菜那(芹那)と、ガラッパチな結夏(尾野真千子)が対照的。
結夏は菜那が見舞いで持ってきたプリンを食べながら「退院の準備できたから。」
光生は「えっ? 脳の検査まだしてないんだけど。」
結夏「お医者さんが問題ないって。」
大部屋で他の患者さんも居るのに光生は「医者なんか信用できるわけないだろ。山崎、山崎、山崎豊子さんの『白い巨塔』って小説読んでみ。佐々木さんって人がさ医者の誤診で死ぬんだよ。」と文化系の小心者らしい大騒ぎ。
さすがに菜那(芹那)は夫婦漫才のようなムードにいたたまれなくなって「じゃあ 私はこれで。」
なんか満面の笑みで結夏が「じゃあね〜〜。」と手を振ってます。
菜那(芹那)の”ニーソ 太もも”がローアングルで映り、結夏が「寒くないのかな?」とオバハンみたいなことをチクリ。
国産大豆100%豆腐プリン(100g)【10P11Feb13】 |
結夏「や?」
知らない単語にイラついたのか、結夏がベッドをガツンとキック!!
えげつない!!
オモロイ!!!
神経質な入院患者・光生(瑛太)と、元気な結夏(尾野真千子)のかけあいが書き切れないほどオモロイよう!!
で、菜那(芹那)の見舞いは普通のプリンで、結夏(尾野真千子)は光生が好きな豆腐プリンを持ってきてた・・・。
−◆−
さて、あれやこれやで光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)と灯里(真木よう子)と諒(綾野剛)で熱海に行くことになりました。
結夏曰く、離婚旅行。
結夏の運転で4人一緒に熱海に向かっています。
車内には、サザンの『波乗りジョニー♪』が流れていて、結夏は「へい」と合いの手を入れながら手放し運転でノリノリ!!
運転が大雑把だから、車がガックンと揺れて、光生(瑛太)の折れた肋骨に響きまくり!!
笑える〜〜〜。
小生もヘルニア持ちで、光生みたいなコルセットのお世話になりながら自動車に乗ると、衝撃のたんびに「ウッ!」っと悲鳴が出るので、はげしく感情移入!!!!
オノマチさんの運転、オモロ過ぎる!!
サザン「・・・二人黙って つれなくなって 心変わって 愛はなぜ〜〜♪」
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熱海に着いて街巡りする4人。
光生(瑛太)が、3人から離れて”秘宝館”のパンフレットをしげしげ・・・。
合流した光生に灯里(真木よう子)が「どこ行ってたんですか?」
光生「まあ、せっかくなんで観光地を下調べしたり。」
ごまかし方がオモロイ。
諒「何かありました?」
光生「何かアトラクション的な、こう飛び出してくるタイプのとか、こうプラネタリウムタイプのとか。」
電子レンジで簡単調理!お弁当にも最適♪訳あり おつまみにぴったりの真アジ(鯵)の唐揚げたっぷ... |
諒「ないでしょう。秘宝館ぐらいしか。」
図星をつかれちゃった〜〜。
小ネタも面白い。
前を歩く結夏(尾野真千子)がアジの空揚げをバリバリ食べてます。
結夏「この骨をバリバリかみ砕く感じがいいんだよねぇ。この脇腹辺りが美味い。」
脇腹骨折中の光生がこれに反応して、小さく身体をよじります。
諒「どうしました?」
光「何かこう感情移入しちゃって。」
アジに感情移入する光生と、粗野にアジの空揚げに齧りついてる結夏が可笑しい!!
吹き出しちゃうではないか!!
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宿に到着して露天風呂の光生(瑛太)と諒(綾野剛)。
大人なのに泳いでる諒に「上原さんって自由人だねって言われませんか?」と光生。
勝手に話しを広げ始めた光生は「僕なんか両手両足がんじがらめですよ。でも離婚されて。離婚したら自由になると思ったら大間違いですよ。結婚生活の泥沼はだいたい見える範囲ですけど。離婚生活の泥沼は底が見えません。」
自虐芸人・ヒロシみたいになってきた〜〜。
光生「僕、今気が付きました。僕に必要なのは温泉じゃなくてお祓いです。どっか、いい神社ないかな〜。つらい。温泉、つらい。」
温泉が辛いって、ネガティブすぎるぞ〜〜。
諒は光生の言葉を聞き流し「僕、全然自由じゃないですよ。つまんないやつです。全然こんな人間になりたくなかった。まあ、でもこんなもんなんだろうなって。」と言ってお湯に潜っちゃいました。
光生はビビって全裸で立ち上がり「上原さん!!」
(局部は岩で隠れてるから写真家レスリー・キー氏みたく逮捕されることはない。)
湯から頭を出した諒「ああ気持ちいい。」と微妙に北島康介的なセリフ・・・。
「温泉、つらい。」の光生(瑛太)と、なんだかんだ言いながらも「ああ気持ちいい。」の諒(綾野剛)は、対極の存在ですねぇ。
−◆−
結夏(尾野真千子)と灯里(真木よう子)も露天風呂。
映像的なお色気サービスはゼロ。
(お団子髪の結夏は、富士宮生まれなのに関西のおばちゃんの匂いがする。)
灯里はいつものように淡々とした口調で「星野さんって、今でも濱崎さんのこと好きなんですか?」「好き嫌いと結婚って別じゃないですか。だから離婚も好き嫌いとは別なのかなって。」と、独特の結婚観・・・。
結夏「そういう上原さんって・・・、上原さんじゃないか。」「だって、今日4人家族ぐるみとかって言ってるけど、実際全員独身じゃないっすか。ハハハハハハ。」
悪気はないけど、ガサツで無神経じゃ。
オノマチさんのこういう感じが可笑しい。
結夏が「嘘つかれてたんすよ。」と婚姻届のことに言及。
灯里「嘘っていうか。そういうところあるんです 彼。何か まあイイかって思いがちっていうか。」「悪気ないんです彼。」
この時点では、灯里って子はそういう独特の感性なんだと思ってた。
妹が出てくるまでは・・・。
−◆−
部屋に戻って諒(綾野剛)が手をつくようにして「もう1回今度は一緒に目黒区役所行ってもらってもいいですか?」などと婚姻届提出に言及。
灯里(真木よう子)、喜びました。
で、4人での食事で、光生と結夏に婚姻届の証人になってくれるように依頼。
諒が席を外した途端に光生が「許せるんですか?」
結夏「余計なこと言わなくていいんだよ。」
光生と結夏の背中越しに、二人の間に灯里(真木よう子)が映るカットになって「許すも許さないも、彼疑ったことなんかないし。」
この時点でも、そこまで男を許しちゃうタイプなんだと思ってた。
−◆−
後日。
諒(綾野剛)は大学で有村千尋(小野ゆり子)との関係を清算・・・。
千尋は「分かりました。」と言いながらも、手に持っていたボンベを坂の下に投げちゃう!!
なんか怖いぞ。
この女に呪われそうな気がするわ。
−◆−
次はもうひとりのガールフレンド明希(遊井亮子)とケリをつけに行った。
千尋も怖いけど、明希も怖い。
彼女は諒のことを「通り過ぎていく人。何の感情もなく、ただ人の前を上手に通り過ぎていくの。」と表現。
さらに「あなたと付き合った女は、たぶんみんなそう。何かを諦めるの。諒君を恨んだりしないと思うよ。だってみんな、知ってるから。あなたは絶対、幸せになれない人だって。」
瑛太やオノマチさんらの場面からガラっと雰囲気が変わってきてるぞ・・・。
諒は明希を見据え「今度はそうならないよ。灯里とはうまくいく。俺、今度こそ変わるから。」
言葉を聞いたやいなや、カップの熱々の紅茶を諒(綾野剛)に、ぶっかけちゃいます!!
ダチョウ倶楽部の上島竜平や出川哲朗だったら凄いリアクションを見せたり、吉本新喜劇にいた高石太なら「熱う、熱う、熱う〜」と得意のギャグを飛ばすところですが、クールな諒(綾野剛)は胸から湯気が立っても無言です。
遊井亮子は『書店員ミチルの身の上話』で、豊増(新井浩文)の上になって激しく子作りする場面(NHKなのに!)が記憶に新しいのですが、今回もキッツイ女や・・・・。
で、喫茶店の映像は斜めってる。
さっきの瑛太とオノマチさんの背中越しに真木よう子を捉えた映像だとか、カメラワークが好みにあう。
−◆−
『金魚カフェ』で餃子の皮を段取りしていたら、菜那(芹那)が男と二人で店に入ってきた。
光生(瑛太)、気になって思いっきりチラ見。
そのうち菜那が光生の所に来て話しかけます。
そして「濱崎さん。今日感じ悪いですね。」
光生「いつもだと思いますけど。」
菜那「いつもの”感じ悪い”とは 違う種類の”感じ悪い”です。」
小さいギャグが面白い。
ドラマから浮きそうな感じの芹那が、浮いてなくてシックリくることにも感心しちゃう。
−◆−
とうとう灯里(真木よう子)の妹・実里(平田薫)が登場。
赤いセーターか何かにデニムという思いっきりダサい姿の妹・実里が「いいね。こっだにオシャレな街さ住んで。」と、いきなり『おしん』の泉ピン子並みに濃厚な方言を炸裂させます!!
実里は地元方言で蕩々と語り始め、女癖の悪い父親に母親が泣かされていたけど、灯里(真木よう子)は「お父さん派」だったと述べ立てます。
さらには「お姉ちゃん、基本 ”ダメんず”好きだもんな。そういう面倒くさい女の典型だべ。」
「だべ」って、ドクロベエ(故・滝口順平さん)か!
実里は「お姉ちゃん、お母さんと話したがんねぇのは、認めたくねえからだべな。自分がお母さんさ似てること。」と言葉で心をえぐってきます。
言うだけ言って帰ろうとする妹を灯里が咎めますと、実里は「だって東京で、こっだら部屋でイイ女ぶって東京の言葉しゃべってらすけ、腹立ったのよ。」
あんたは方言を喋りすぎだべ。
せめて”綾瀬はるか”の可愛い会津弁くらいにしてくれたら、さすけねぇのに。(「さすけない」の使い方、合ってる?)
−◆−
恐怖の方言女・実里(平田薫)が帰って、その後、諒(綾野剛)が帰宅。
いよいよ2度目の婚姻届記入の段になって、灯里「新しいシャツ買った?」
明希(遊井亮子)に熱々紅茶をかけられたから新しいシャツを買ったんやね。
なんかドキドキしてきたやんか。
諒のシャツの襟元が広めにあいていて胸が赤くなってることに気づいた灯里が「やけどじゃないの? どうしたの?」
諒「紅茶かけられちゃって。」
灯里「誰に、どうして・・・教えて。」
諒(綾野剛)は灯里の手を取って「灯里さんと結婚したい。これから灯里さんとずっと一緒にいたいと思ってる。時々会ってる女の人がいて別れ話して紅茶掛けられた。だけどもうそれは終わりで。俺は変わるし変わったし。」
いきなり灯里(真木よう子)が、首がちぎれそうなほどの凄いビンタを諒(綾野剛)にお見舞い!!
アントニオ猪木もビックリ!!
そのまま諒を非難するのかと思いきや、「私が悪いの。」
「嫌なの。私こうじゃないの。諒さんが知ってる私と違うの。あんたが思ってんのと、違う。」という灯里の言葉は抑揚が変わって方言にチェンジしてる!!!
母親を引き合いに出して嗚咽しながら「ホントは、あんたが外で他の女ば抱いてる間、あんたが他の女の脚ば開いてんの思い浮かべて、あんたの腰さ女の手ば回んの思い浮かべて、悔しくて恨んでた。罵ってた。」
真木よう子の独断場は続きます。
「あの男はこのごろ私に触りもしねとか、私の結婚は失敗だとか、不遇だとかそう言って泣いた。私それば聞きながら気持ち悪ぃって思ってた。泣くお母さんのことば惨めな人だと思った。 お父さんのことは少しも嫌いになんねかった。泣くお母さんのことば嫌いになった。だから、私もあんたのこと嫌いになる代わりに、自分のことば嫌いになるんだと思う。ホントの私は、お母さんとおんなじ人間だから。嫉妬深くて感情的で、夫ば憎みながら詰りながら醜く泣くんだべなぁ。」
前半と同じドラマと思えなくなっております。
黙って聞いてる諒(綾野剛)の顔を家具越しに捉えるカメラ・・・。
涙を流しながら灯里は「私、あの女とおんなじ女さなるべ。なるべ。なるの。」
「なるべ」を重ねたのが効果的・・・。
もはやとりつく島もない灯里(真木よう子)は、婚姻届をグチャグチャに・・・。
黙って部屋を出て行った諒(綾野剛)。
−◆−
外に出た諒(綾野剛)の手のひらには指輪が二つ。
その時、明希(遊井亮子)から電話。
「やけどしてない? 今から会わない?」
歩き出した諒が指輪を川に投げちゃいました〜〜〜。
うわっ、あっさり投げたな〜〜。
躊躇無しかい!?
で、EDのダンスに突入。
父母の関係がトラウマになってる灯里の性格って、分かる!!
《親みたいになりたくないのに、親と同じことをしてる自分》という部分を見事に描いてる脚本、凄い!!
前回、結夏(尾野真千子)が「あなたが好きなのは、自分だけなの」と喝破した光生(瑛太)の性格もそうだったけど、人物造形がずば抜けて見事!!!
(某ドラマは、人物造形どころか、人物イメージ破壊だものなぁ)
−◆−
こんな感じの『最高の離婚』第5話でした。
オノマチさんと瑛太のコミカルパートと、真木よう子と綾野剛の重いパートの落差が凄いなぁ。
メリハリなんて代物じゃあないわ。
濃厚に1時間が過ぎるから、退屈することがない『最高の離婚』
ますます好調、絶好調であります。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★「書店員ミチルの身の上話」第9話感想>>
★「ビブリア古書堂の事件手帖」第8話 >>
★仮面ライダーウィザード第25話感想 >>
★信長のシェフ 第8話 感想>>>
◆映画「ストロベリーナイト」
★「書店員ミチルの身の上話」第9話感想>>
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◆映画「ストロベリーナイト」
◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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