最高の離婚 第4話★自分が好きな光生(瑛太)のミステリーサークル
- 2013.02.01 Friday
- 12:59
- フジTV系ドラマ、番組
今回も内容があって激しく面白かった!!
瑛太と尾野真千子の芝居もサイコー!!
心の機微が詰まった見事な会話劇です!!
−◆−
結夏(尾野真千子)が、合コンで知り合った23歳のフリーター・淳之介(窪田正孝)と屋台で飲んでる。
淳之介「自分、富士山見て育ったんで、あんまり細かいこと気にしないんすよね。」
このフレーズに思わず反応した結夏(尾野真千子)が、もの凄く大切なことを確かめるみたいにして「ちょっと聞きたいんだけど、富士山って山梨県? 静岡県?」
淳之介「静岡県に決まって・・・」
嬉しそうな結夏は「決まってるよね〜〜〜!」とテンションMAX!!
脳内で富士山起因のエンドルフィンか何かが異常発生してるのか恐ろしく盛り上がってる!!
富士山でラリってるぞ〜〜!?
どうでもいいけど、関西在住の小生は『富士山=山梨県』のイメージかな・・・。
新幹線から富士山が見えるのは静岡を走ってるときなのにねぇ・・。
結夏「ハッピーグルメ弁当といえば?」
二人して「おいし〜〜さ、どんどん♪ お弁当どんどん、イェ〜イ!」と盛り上がってる。
なんじゃそれ!?
静岡のローカル話題について行けな〜〜〜い!!
こんな感じの結夏を演じてる尾野真千子のナチュラルな演技が流石でありますねぇ!!
(ほっしゃん。とTwitterでやりとりして盛り上がっていた尾野真千子は、こういうノリだった。)
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浮気朝帰り中の諒(綾野剛)がベンチで腰掛けていると、ウォーキング中の老夫婦が「おはようございます。早いですね。」と声をかけてきます。
諒「朝帰りです。」
雪が積もっていて寒そう。
絵面が綺麗だからロケ的にはラッキーだったかな??
結婚約55年だというご老人が「あなたご結婚は?」
諒「してません。」
そう言っちゃうか・・・。
しかし諒は「でも、一緒に暮らしてる人はいます。彼女といると落ち着くし、すごく大事に思ってます。できることは何でもしてあげたいし、ずっと一緒にいたいと思ってます。別れたくないなって。このまま嘘ついてるのもよくないなと思ってます。」
ベンチの綾野剛を斜め後ろから捉えて画面右端の方に被写体を置くカメラ割りがオシャレ・・・。
綾野剛の横顔もシャープやなぁ・・・。
それはそれとして、平気で複数の相手と浮気しながらも灯里(真木よう子)のことを凄く大事に思ってるのは事実なのかな・・・。
不思議な男・・・。
−◆−
結夏(尾野真千子)が淳之介(窪田正孝)の部屋でお目覚め。
床で寝ていた淳之介も目覚めて「おはようございます。」
男物のTシャツだけを着てる結夏は掛け布団で身体を覆い、淳之介に強い口調で「何した!」
淳之介「大丈夫です。何もしてないです。結夏さんご自分でお着替えになってサクっと寝られました。」
結夏は「嘘言え!」と少しオッサンぽい口調で追及。
淳之介「私に触ったら、この切り取り線どおりに顔割るっておっしゃって。」
淳之介の顔には、ブラックジャック先生の傷跡と同じような場所にマジックかなにかで”切り取り線”が描かれてる。(オモロイ)
泥酔した結夏(尾野真千子)が描いたのか!?
『FRINGE/フリンジ』でFBIのオリビア・ダナム捜査官(アナ・トーヴ)が「向こう側」で脳を採取されそうになったときも、こんな”切り取り線”を描かれてたなぁ・・・。
淳之介「家族全員が証人ですから。」
その後、淳之介の姉弟や父と共に朝食。
コタツを囲む家族に結夏が混ざっちゃってる朝食風景が可笑しい!!
結夏が淳之介のお父さんに「わたし、息子さんには手出してませんのでご安心ください。」
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光生(瑛太)は、神経が細い男らしく寝起き早々胃薬かなんか飲んでる。
洗面所で髪を解いていたら櫛に髪の毛がいつもより多く引っ付いていて、気になって髪をチェック。
頭頂部に異常発見。
思わず「えっ!」と声が出た光生。
気になって頭頂部を触っていたら結夏(尾野真千子)が朝帰りしてきて、光生(瑛太)の異変に気づいて興味津々。
椅子の上に立って光生(瑛太)の頭頂部を眺めたかと思うと、おもむろに財布から小銭を出して光生(瑛太)の頭頂部にあてがいます。
10円玉で「違うな。」
光生「ちょっとやめろよ。」
次に500円玉を頭頂部に当てた結夏(尾野真千子)が「あ〜! ピッタリ〜、500円。」と喜色満面。
500円玉の大きさの円形脱毛って、光生(瑛太)はかなりストレス溜めてるのやねぇ。
それにしても結夏は”賑やかな朝帰り”じゃわい。
−◆−
歯科衛生士・菜那(芹那)が「こういうの『アンビリバボー!』で見たことあります。」
光生(瑛太)は歯医者さんの椅子に座ってるから”500円ハゲ”を隠しようがない。
光生「それ”ミステリーサークル”ですね。」
『奇跡体験アンビリバボー!』でミステリーサークルの謎を取り上げたのは、MCに剛力彩芽がゴリ押し起用されるよりたぶん前だっただろうから許す。
菜那が今は貴重なヘリウムを吸ったような声で「歯よりまずミステリーサークル治した方がいいんじゃないですか?」
光生「ミステリーサークル言うのやめてください。」
菜那「悩み事とかあるんですか?」
光生「高速道路の真ん中に立たされて、こう迫ってくる感じですよ。」
芹那は変な声だけど、月曜の古書店の美人店主(?)よりドラマに溶け込んでるね。
歯医者さんから去り際の光生に菜那(芹那)は「今は500円玉をちょっと大きくしたぐらいですけど、それがどんどん・・・。」
芹那、面白い。
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光生(瑛太)が夕飯をとるために亜以子の店『金魚カフェ』を訪れると諒(綾野剛)がいて、光生の姉・智世(市川実和子)と一緒に餃子を包んでる。
智世「うまいじゃん・・。」
光生は頭を気にして手で頭頂部を触りっぱなし。
瑛太の仕草が可笑しい!!
なんだかんだで「婚姻届」の話題になって諒(綾野剛)が「今日、持ってます。」
婚姻届を持ち歩いてるのかい!
光生、あたふたしながら「こんなの見せられても困るんですけど。」「こんなの今あるの見たら、奥さん大変ですよ。奥さん目から血出ますよ。」
諒「えっ、目から血出たことあるんですか!?」
クールな諒(綾野剛)が『目から血』というフレーズに反応したのが可笑しい。
タイプも違って噛み合わない光生(瑛太)と諒(綾野剛)、オモロイ。
−◆−
婚姻届を出そうとしたけど、結局は区役所に行かなかった事情を説明した諒。
その時、灯里(真木よう子)が『金魚カフェ』に入ってきて、光生(瑛太)が慌ててテーブルの上にあった「婚姻届」を左脇に挟んで隠します。
スパゲティ食べにくそう・・・。
会話してる内に温泉旅行に話題が及び、灯里が光生に「温泉好きなんですか?」
左脇に婚姻届を挟んだままの光生は「好きじゃないです。わざわざお湯で体を温めるために出かけるなんて、くだらないと思いますね。」「温ったまったなとかいって、最初から家にいれば、元々体冷えてませんからね。」と得意の理屈・・・。
この『金魚カフェ』でのくだりも、瑛太の演技がいちいち可笑しいo(^o^)o
−◆−
諒(綾野剛)のガールフレンドのひとり有村千尋(小野ゆり子)が、ややこしい行動に出始めました。
別のガールフレンド詩織(大谷英子)が働く服飾雑貨店「minaminova」を訪ねていったのです。
何食わぬ顔で会話する千尋は「アロマ好き? 目黒川の方に最近できたアロママッサージのお店知ってる、すっごいいいよ。」「割引券あるからあげるよ。」
灯里(真木よう子)のアロマ店に詩織(大谷英子)を行かせようという腹づもり!!
千尋(小野ゆり子)、やることが怖い!!
小野ゆり子の顔つきも怖く見える〜〜!!
ちなみに小野ゆり子は大森南朋の奥さんで、大森南朋のお父上・麿赤児さんも『まほろ駅前番外地』に出演されるし、大森南朋本人も『書店員ミチルの身の上話』や『まほろ駅前番外地』・・・大森家、稼ぐ!
−◆−
詩織(大谷英子)がアロマ店へ・・・。
灯里(真木よう子)と話しをする内に無口な”彼氏”の話題に・・・。
ヒヤヒヤするなぁ。
そして、タイミング悪く諒(綾野剛)が帰宅。
間仕切りの隙間から諒の顔が見えてしまい、ベッドでうつぶせになったまま詩織(大谷英子)が涙・・・。
灯里(真木よう子)、ピンときました。
詩織(大谷英子)が帰り際、玄関で「あの、私・・・」
灯里は最後まで言わせずに「またステキな人が見つかりますよ。」
そして諒の靴を揃えなおしてから詩織の顔を見つめました。
諒の靴を揃えたのは、自分が「一番」だと見せつけたの?
どういう気持ちだったのかなぁ・・・。
とりあえず有村千尋(小野ゆり子)の作戦成功で、詩織は脱落したかな・・・。
千尋は、もうひとりのガールフレンド明希(遊井亮子)のことはまだ気づいてなかったんだっけ??
−◆−
諒(綾野剛)と灯里(真木よう子)が普通に会話していたんだけど、冷蔵庫に貼っていた温泉旅行のパンフレットを目にした灯里が突然表情を曇らせ「行くのをやめよ。」と旅行中止を言い出します。
当惑気味の諒が「なんで?」
灯里は無表情に「なんでも」
ワケが分からない諒「具合悪いの?」
灯里は「いいでしょう。行きたくないって言ってるんだから!!!」と声を荒げ、冷蔵庫から温泉旅行のパンフレットを剥がし、電光石火の勢いでゴミ箱に捨てちゃいます。
映画『クローバーフィールド』みたいに、カメラが少し揺れながら綾野剛や真木よう子を捉えます。
二人の不安定な様子が滲むようなカメラワークがシブいです。
−◆−
また抜けた髪の毛を気にして、髪の毛をティッシュの上に置いてチェックしてる光生(瑛太)。
彼の細かい性格が出てますわ。
そこに淳之介(窪田正孝)の家から結夏(尾野真千子)が鼻歌を唄いながらご機嫌で帰宅。
淳之介宅からチキンカレー、グラタン、ロールキャベツなどをタッパーで持ち帰ってきてます。
光生(瑛太)は椅子の上で体育座りをしてムスッと不機嫌!!
やがて光生は「ウチじゃ作らないけど、余所では作るんだ。どこのだれの所で飯食ってようと別に僕には関係ないけど。」とウジウジ言い始めます。
結夏「どこのだれと何処で食べたかが気になるの?」
光生「気にならないって話をしたんです。」
結夏が持ち帰ったロールキャベツなどを頑なに食べようとしない光生。
結夏は「私が余所のよく分からない男の為に作った手料理の残り物だと、そっちが勝手に思ってるだけなんだけど、別に気にならないんだと思うなら食べれば良いんじゃなのって思うんだけど!!」と、えらい勢いでまくし立てます。
光生も勢い込んで「食べません! オレは別にそっちがよく分からない”しょうむない男”の為に作った食べ合わせの悪そうな手料理の残り物だとはさらさら思ってないけど、仮にそうだとしても別にこっちは気にならないけど、ただただ食べたくないなという状態なんだけど。」
瑛太も尾野真千子も長めのセリフを、古美門(堺雅人)みたいに早口で噛まずによく言えるものだわ!!
結夏「食欲無いんだと言えば済むものを、”しょうむない男”だとか、食べ合わせが悪いだとかいちいちそちらの主観的な、否定的な意味を挟んでくるのが意味が分からないんだけど!!」
光生は無意識に頭頂部に手が行ってます。
光生「オレはさっきからそっちが何処で何してようと関係ないと言ってるのに、それなのにそっちの都合で言いように拡大解釈して拾い上げの掘り下げのするってことは、逆にある意味そっちがこっちを意識してるとしか・・・。」と反撃。
結夏「うるさい!!」
結夏はタッパーを手に持ち「どんなに頑張って料理作っても全然褒めないし! 外で食べたらレジでお金払うでしょう。家で食べたら美味しかったっていうのがお金なの。言わなかったら食い逃げなの。」
うっ、身に覚えのある小生が怒られてるような気になってきた〜〜。
「はー」とため息をついた光生(瑛太)が「食べればいいわけ?」とシレっとした顔で言います。
これで結夏(尾野真千子)はいよいよ感情が高ぶっちゃって、料理の入ったタッパーを床に投げ捨てちゃいます。(怖い!)
結夏「せっかく機嫌良く帰ってきたのに、超楽しい気分で帰ってきたのに! 『あ〜、こういう楽しい気分久しぶりだな。こういうの暖かいな。こういうのあの人にも分かったら良いのにな。こういうのあの人にも分けてあげたかったな』って、思ったの。勝手に思っちゃったの!!!」
結夏「私はただ別に普通の家族になりたかっただけで・・・」
光生「普通の家族ってなんだよ。」
結夏「一番最初に思い出す人だよ。一番最初に思い出す人たちが集まったのが家族だよ。」
奇をてらうことなく普通に良いセリフ。
結夏が「この人のこと好きだなと思って結婚したんだし・・・」と、地震の日から以降の自分の気持ちをさらけ出し始めました。
光生を好きになっていったころを思い起こして「あれ、あれ、あれって、最近 濱崎光生さんのことを思い出しちゃうなって」「料理作って、上手く出来て、一人で食べる野勿体なくなったり。」などなど・・・。
結夏「いつかそのうち夫婦っぽくなれるもんだと思ってた。まあ、なれなかったじゃん。」「子供が出来たら変わるのかなと思って・・・で、あなたに言ったら子供なんて要らないって。」
結夏は、おもむろにラックに置かれた光生の盆栽を床に投げ落とし、植木鉢が無残に割れちゃいます。
ラックの本やら何やらを、止めどなく引きずり落としながら「分かってた、この人は一人が好きなんだ。邪魔されたくないんだ。いつになったらこの人 家族を作る気になるんだろう。いつになったらこの人家族を思いやられる人になるんだろうって・・!」
ありったけの本を落としながら「山手線で事故があったって聞いたら『うちの人大丈夫かな』。店のお客さんが病気で入院したって聞いたら『人間ドック連れて行かなきゃ。』。コタツがあったら一緒に入るとこ想像しちゃって、小さな子供見たら、うちにも子供いたらどんなだったかなって想像したし、それは今でも変わんないんだよね。何か、何か楽しいことあると濱崎光生さんのこと思い浮かべちゃうんだよね!!」と啼泣する結夏。
光生(瑛太)が「分かった。分かったよ。」
結夏「何が!」
光生「子供作ろう。」
気持ちを伝えるには言葉が足りないぞ!!
光生「もう一回結婚したらいいよ。婆ちゃんも喜ぶし。」
今度は”婆ちゃんも喜ぶ”ってのは余計かな・・。
光生「もう一回結婚しなおして、子供作って、家族になろうよ。温かい家族・・・」
結夏「バカじゃないの。何それ。どういうつもりで言ってんの。」
光生をキッと見つめるオノマチさんの表情・・・上手い!
結夏「いい加減認めたら。私はずっと前から気づいてるよ。あなたは私のことなんか好きじゃないの。あなたが好きなのは、自分だけなの!!!」
思いっきり核心を突いて、結夏は外に出て行きました。
セリフの多いオノマチさんも熱の籠もった演技だし、話を聞いてる瑛太も隙のない演技!!
「光生」と「結夏」という人物造形も見事!!
特に”光生的な性格”がリアルだと思う。
−◆−
家から飛び出していった結夏(尾野真千子)は、灯里(真木よう子)と遭遇。
互いに何があったかピンときちゃいました。
連帯感みたいなモノが生まれて、二人でラーメン屋に・・・。
間違って羽織っていた光生のジャケットから例の婚姻届が落ちちゃって、それを灯里(真木よう子)が拾い上げ、結夏とともに見ちゃいました!!
ローアングルから斜めに傾いて二人を映したカットが印象的。
で、婚姻届を無言で見つめる灯里・・・。
背中がヒヤッとするような真木よう子の表情!!
桑田さんの歌が流れて会津の殿様・綾野メインでエンディングダンスになって次回へ続く・・・。
−◆−
以上『最高の離婚』第4話。
繰り返しになりますが、オノマチさんは、やっぱりただ者ではないわ。
良い!!
それと『まほろ駅前番外地』の瑛太もイイけど、『最高の離婚』のミステリーサークル・瑛太も良い。
『瑛太と尾野真千子』『綾野剛と真木よう子』というペアリングも絶妙ですわ。
俳優のチョイスがベスト!!
内容自体も、ぎっしり文字が詰まった小説みたいな感触で満足感が高いです。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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◆映画「ストロベリーナイト」
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◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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