「泣くな、はらちゃん」第1話★ギターの弦は6本。歌にはメロディー
- 2013.01.20 Sunday
- 08:51
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泣くな、はらちゃん 第1話
『泣くな、あぽやん』・・・違う。
原作のコミックがあるのかと思ったら、オリジナル作品なんですね。
で、ヒロイン・越前さんが「麻生久美子」っていうキャストがシブい。
(これが女優だ!! まいったか!ゴリ押し古書堂のヒロイン!)
ゆったりと進むドラマ全体も、どこか昭和の匂いがして、独特の味わい。
武井咲がハシャいでいた『東京全力少女』のちょうど反対側に位置するようなムードで、柔らかくビターな後味・・・。
−◆−
かまぼこ工場で働く越前さん(麻生久美子)。
隣で仕事してる長沼さん(稲川実代子)というオバハンが、実に大雑把でかまぼこの縁を整えていないもんだから、越前さんが”やむにやまれず”はみ出した部分を切り落として修正・・・。
長沼さんが「何やってんのよちょっと。」「嫌ね、ホント細かくて。若いのに。」とイチャモンをつけてきます。
結局、トラブったような形になってパート・リーダーの矢口(薬師丸ひろ子)から「越前さん分かるよ。
分かる分かる分かる、分かるけどねぇ・・・あなたが悪い。」と越前さんに有罪判決。
理不尽!!!!!
ずぼらな長沼さんのミスを補っただけなのに、悪者扱いされちゃった〜〜〜。
真面目な人間は損をして、押しが強い人間が幅を利かすのか!!!
『月9』か!!
結局、越前さんが「申し訳ありませんでした。」と長沼さんに謝罪させられた。
長沼「いいわよ許してあげる。」
このオバハン、何様のつもりやねん!!
お前がずぼらで大雑把なだけやろが!!
自分を抑えてる越前さんは”許してくれた”長沼ババ子に「どうもありがとうございます。」
理不尽!!!!
被害者の越前さん、切ないなぁ・・・。
−◆−
そんな越前さんが大学ノートに漫画を書いて日々の生活で溜まった気持ちを整理してるの。
この漫画の主人公が、はらちゃん(長瀬智也)。
越前さん(麻生久美子)がモヤモヤしてるから、はらちゃん(長瀬智也)が生きてる”漫画世界”までネガティブな雰囲気に覆われちゃってる。
はらちゃん(長瀬智也)は、自分たちの世界」を作って(描いて)いる“神様”の機嫌が良くなれば、自分たちの住む世界がもっと明るくなると考えて、現実世界に飛び出してきちゃった・・・。
アマチュアの越前さん(麻生久美子)が描いたキャラクターだから現実社会の知識も持っておらず、すごいギャップを抱えながらも健気なまでに“神様”を探し出し、どうにか幸せになってもらおうとする健気なはらちゃん(長瀬智也)・・・。
服装のせいが、純朴さのせいか、はらちゃん(長瀬智也)から昭和の気配が滲んでる。
(ギターを持ってるから、人造人間キカイダーのジローか、小林旭みたい)
−◆−
はしょりますけど・・・。
いつも不機嫌だからか、陰で悪魔(悪夢ちゃんじゃないよ)と呼ばれてるかまぼこ工場従業員・紺野清美(忽那汐里)が人通りの無い神社の石段でギターを取り出し、座り込んで切ない恋の歌を切なげな声で歌い始めます。
「恋の歌とか嫌いなんだよね〜 どれも皆同じ〜♪ 恋するために生まれて来たとか あり得ない そう思っていた♪ でも恋をした でも片思い♪ あなたのことしか歌えない〜でも恋をした でも片思い〜〜♪」
ギターを抱えてるけど、メロディってものを知らなかったはらちゃん(長瀬智也)は、清美(忽那汐里)の生演奏に超感動!!!
漫画のギターの弦は3本しか無いのに、清美(忽那汐里)のギターには弦が6本あるし・・・。
たまたま越前さんが通りかかって、あれやこれやと噛み合わない会話があって、最後にはらちゃん(長瀬智也)は「越前さん、あなたは特別な存在です。私はこちらの世界であなたと出会って嬉しかった。私達の神様は美しくてステキな女神だった。」「私は心からあなたにもう少しだけでいいから幸せになってもらいたいと思いました。越前さんが幸せになるためだったら私は何でもします。お願いします。自分のことどうでもいいなんて言わないでください。」と・・・。
はらちゃん(長瀬智也)の正体に気がついていない越前さんは、当惑したりイライラしたり・・・。
しかし越前さん(麻生久美子)は、家に帰ってから漫画のギターに弦を書き加えて6本にし、音符を書き入れて漫画世界にメロディを吹き込みました・・・・。
漫画世界に戻ったはらちゃん(長瀬智也)は、はじめて歌を歌えたのでした・・・。
なんかホンワカ・・・。
で、「自分のことどうでもいいなんて言わないでください。」ってセリフがじんわり染みましたよ。
感情を抑え込んで理不尽に耐え、無力感に苛まれている越前さんには、本当に何かを打破して欲しくなっちゃったから・・・・。
あと、忽那汐里ちゃんの不器用な歌も、情感が出てたなぁ・・・。
普段は突っ張ってるのに、歌に心の中が映し出されてた。
−◆−
物語はこれ以上進まずに、『嵐にしやがれ』へ・・・
最初の20分ほどは水の中を歩いてるような感じでしたが、後半は心の襞がよく描かれていてヨカッタ。
仕事してたら理不尽なことに一杯遭遇するから、ついつい越前さん(麻生久美子)に感情移入しちゃう。
素直じゃ無いけど、心に哀しみを抱えていそうな清美(忽那汐里)も捨て置けない感じになる・・・。
田中(丸山君)も相変わらず良い味が出てるし・・・。
とにかく麻生久美子をヒロインにしてることに象徴されるのだけど、あざとさの無いこのドラマの性格に好感を抱きました。
そうそう、題名からして『泣くな越前さん』ではなくって『泣くな、はらちゃん』であることにも、深さを予感させます・・・。
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