まほろ駅前番外地 第1話★スタンガン西村〜引退プロレス
- 2013.01.15 Tuesday
- 15:29
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関西では月曜深夜の『まほろ駅前番外地』
『孤独のグルメ』に続いて味のあるドラマが始まりました。
−◆−
町田市とよく似た「まほろ市」で便利屋を営む多田(瑛太)と、ワケありで多田に纏わり付いてる感じの行天(松田龍平)。
便利屋の仕事中にプロレスごっこで遊んでいたところを目にしたプロレスラー・スタンガン西村(永澤俊矢)が今回の依頼者。
(如何にもって感じのリングネームにシビレるわ!!)
彼は「まほろプロレス」というインディーズ団体の代表。
団体とは言うものの、団員が次々と去ってしまい今は自分一人しか居ないのである。
で、半ば強引に「まほろプロレス」のジムに多田(瑛太)と行天(松田龍平)を連れて行ったスタンガン西村は「オレは小学校4年の時に体育館のマットでプロレスラーとしてデビューした。だがオレも来月で五十。潮時だ。オレは引退する決意をした。」
行天は「そもそもプロレスラーでさえなかったじゃない。」と、マイナーで無名のスタンガン西村に茶々を入れます。
するとスタンガン西村は「プロレスラーだ! 自分でプロレスラーだと言えば誰でもプロレスラーになれるんじゃ!!! お前だって、お前だってプロレスラーになれるんじゃ!!!」
なんか、プロレスというものの奥深い本質を突いたセリフじゃなぁ〜〜。
原作者・三浦しをんさん、ナイスだ!!
−◆−
スタンガン西村の依頼は、多田(瑛太)と行天(松田龍平)に引退試合の相手になって欲しいというもの。
「ルチャ・リブレのテクニックコンビでやってくれ。」と言って派手なマスクを二人渡して勝手に盛り上がったスタンガン西村は「よ〜〜し、派手に散ってやるぅ!!!」と叫んでリングで”受け身”しまくり!!!
ジャイアント馬場とアントニオ猪木を見て育った小生には、たまらんプロレス・ネタです。
オモロイ〜〜!!
−◆−
リングネームの由来を尋ねた多田(瑛太)。
スタンガン西村は、やおら得意の凶器スタンガンを取り出してスイッチを押してパチパチさせて説明。
そのまんまのリングネームです。
行天(松田龍平)を相手にスタンガンを実践して見せます。
スタンガンのスイッチを押して派手に掲げ持ち、相手の身体に当てる瞬間にスイッチを離して、遠目には電撃が加わったように見えるだけ・・・。
プロレスの良い意味での「胡散臭さ」が滲んでる〜〜!!
多田(瑛太)と練習して、スタンガンのスイッチが入ったまま当たっちゃってビリビリビリ・・・エビぞりになって悶絶。
分かっていても、オモロイぞ〜〜。
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元タッグコンビで、水商売経営の瀧(宇梶剛士)が登場。
引退試合を耳にした瀧はスタンガン西村に「引退するなら金を返して貰うぞ。」
いくばくかの借金があるようです。
金が返せない場合は、スタンガン西村の妻・悦子(坂井真紀)を水商売で働かせるなどと荒っぽいことを言ったうえで「とにかく(引退試合を)見に来るからよ。」と言い残して立ち去っていきました。
宇梶さん、昔取った杵柄で迫力がある。
−◆−
多田(瑛太)と行天(松田龍平)が必死でトレーニングを重ねて、ついに引退試合開催。
リング・アナがスタンガン西村の対戦相手を紹介。
「遥かメキシコより急遽来日〜! ベンリー・ブラザーズぅ〜〜!!」
会場には、千の顔を持つ男・ミル・マスカラスの登場テーマ『スカイ・ハイ♪』がお約束のように鳴り響いてる。
「急遽来日」っていうインチキ臭さと『スカイ・ハイ♪』が相まって、可笑しいのなんのって・・・。
ドラマなのに、気持ちが高揚してくるし・・・。
−◆−
スタンガン西村の妻子が見守る中、ゴングが鳴って試合開始。
インドの狂虎タイガー・ジェット・シンみたいにサーベルに噛みつきながら、ブルーザ・ブロディっぽく徘徊する悪役レスラー・スタンガン西村。
サブカルチャーとしてのプロレスの面白味が全開!!
覆面レスラー・ベンリーG(行天)とベンリーT(多田)を相手に場外乱闘だぁ。
スタンガン西村は、瞬きをしたあいだにいつの間にか大流血!!
(プロレスのお約束!)
スタンガン西村がブレーンバスターで反撃!!
両腕を使ってベンリー・ブラザーズにダブル・ラリアット!!!
遂にスタンガンを取り出して終盤の段取りに入ったスタンガン西村。
しかしベンリー・ブラザーズにスタンガンを取り上げられて、禁断の逆スタンガンを食らってダウン。
そこにコーナー最上段からフライング・ボディプレスでホールに入り、ベンリー・ブラザーズの勝利!!
ところが・・・!!
試合を見ていた瀧(宇梶剛士)が「待て〜〜!!」と大声。
さらに「これで引退していいのか。オレとの決着がついたとは思ってねぇぞ! お前からプロレス取ったら何が残るんだ。お前とオレとのプロレスはまだ終わっちゃねぇ。」
リングに乱入してきた瀧がスーツを脱ぐと、片ショルダーで薄紫のレスリング・コスチュームが現れた!!!
瀧は「グワ〜〜」と雄叫びを上げてスタンガン西村に襲いかかっていく・・。
リング下の多田は「もしかしたら、最初から・・・。」
どうやら、瀧の乱入も織り込み済みのシナリオがあって、多田(瑛太)と行天(松田龍平)はスタンガン西村に上手く使われていただけだったみたいです。
−◆−
後日。
何食わぬ顔で、復活した「まほろプロレス」の興業ポスターを町中に貼ってくれと依頼に来た西村。
多田(瑛太)が奥さんのことを聞くと、幼い息子を連れて九州の実家に帰ったとスタンガン西村。
50過ぎて、まだ夢を追い続ける西村に愛想が尽きた??
しかし西村はケロリとした顔で「地方巡業に行けば、また会えるだろ。」
これがプロレスラーの生き方だと達観しちゃっております。
何も考えずに世間並みの暮らしからズレたところをひたすら歩むスタンガン西村が描かれたストーリーがとっても良かった!!!
ハッピーエンドでも無く、浪花節でも無く、ギスギスしていないし、微妙にホンワカとしてるもんなぁ。
アウトサーダーの多田(瑛太)と行天(松田龍平)を含めて、この雰囲気が凄く良い。
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やっぱり”瑛太”は良いねぇ。
高校で小指を切断する事故にあった過去を持つ行天役の”松田龍平”もムードを持ってるし・・・。
中身的には深夜枠向きかもしれないけど、クオリティは『ゴリ押し・月9』をはるかに凌駕してる。
シリーズ累計300万部突破のラノベを原作にしてる『ビブリア古書堂の事件手帖』より、”直木賞作家・三浦しをん”の『まほろ駅』の方が奥深さを感じさせます。
さすがに手練れの作家と、瑛太&松田龍平という気鋭の俳優がタッグを組むと良いモノが出来上がりますねぇ。
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