『八重の桜』第2回「やむにやまれぬ心」★チビ八重(鈴木梨央)から綾瀬はるかに
- 2013.01.13 Sunday
- 22:05
- NHKドラマ・番組
女子クラスでお勉強してるチビ八重(鈴木梨央)ちゃんが「蓋」という字をお習字・・。
先生が「あらめずらしや、八重さんがおとなしく手習いしてる。」
ところが半紙をチェックすると鉄砲の絵やら「火縄」とか「引き金」だとかの文字が書かれてる・・・。
『TRICK』の野際陽子のお習字教室みたいな有様・・・。
先生が「ちゃんと、しっせい!」
その帰り道。
出会った与七郎(里村洋)を引き留め、地べたに字を書いて読み方を聞いてる
与七郎は「これなら”蓋”じゃけんど。」と読みを教示。
八重「フタ、あ、火の蓋だ。」
いわゆる「火蓋を切る」ってフレーズの火蓋・・・。
八重「与七郎さん、ありがとなし。」
なんとまぁ鈴木梨央ちゃんの可愛らしいこと!!
与七郎「おがしな おなごだ。」
−◆−
佐久間象山の塾に豚が乱入!!!
豚のスケッチに夢中になり、閂をかけ忘れて豚の逃走を許した少年・新島七五三太(しめた=小林海人)が「申し訳ありませぬ。不思議な鳴き声がひっかり、つい入り込んでしまいました。熱中するとどうもいけません。」と平謝り・・。
出ました新島七五三太・・・後の新島襄。
さすがにもの凄いカシコの雰囲気!!
ちょうどその場にいた西郷吉之助(吉川晃司)は「よかよか、そのぐらい熱がなければ・・・」と新島七五三太の姿勢を擁護。
西郷役に”吉川晃司”を充てるって斬新かも・・・。
−◆−
覚馬(西島秀俊)が「やっぱり乗るしかねぇ。」と黒船に乗り込む気マンマン。
尚之助(長谷川博己)が「死罪になりますよ。」
それでも覚馬は「見てえ、船の中がどうなってるか、異人の大筒かどれほどすげぇもんか、この目で確かめてえ。無茶しねえと何も始まんねえべ。『断固としてことを始めるとき、人は皆 狂気だ。』 寅次郎さんが前にそう言ってた。狂気ってのは、やむにやまれず、命懸けるってことだべ。それぐらいの熱がねど、黒船には太刀打ちできん。」
シビレるなぁ!!
無茶する覚悟を語るセリフも良いし、西島秀俊の真っ直ぐな感じも良いわぁ。
(アベノミクスなんてのも無茶の部類かな?)
さらに覚馬は自分の胸を差して「取り憑かれてる、横浜で見て以来、頭の中は黒船でいっぺえだ。さっきの子供と同じだな。」
龍馬(福山雅治)も取り憑かれていたもんなぁ・・・。
長い鎖国が続く中での黒船の衝撃って、今じゃ想像が付かないけど、UFOが着陸するくらいの衝撃度だったのかなぁ・・・。
−◆−
山本権八(松重豊)がチビ八重(鈴木梨央)ちゃんを初めて『鳥撃ち』に連れて行きました。
鉄砲を教えてもらえる前兆かと期待が生まれる八重(鈴木梨央)ちゃん。
権八がズドン!!
鳥が堕ちて八重に取りに行くよう指示します。
堕ちた鳥のそばに行くと、まだ息が有って、権八がやってきてトドメの一発。
言葉の無い八重(鈴木梨央)ちゃんに父・権八は「息の根を止めたのは鉄砲の弾だ。弾に急所さ射貫かれたら必ず死ぬ。鳥も獣も人間も。鉄砲は武器だ、殺生をする武器だ。的さ撃ち抜くということは即ち心の臓さ撃ち抜くつうことだ。怖れることを知らず形だけ真似ていては己の身が鉄砲に滅ぼされる。だから砲術やるもんは学問と技を磨かねばならねえ。なにより立派な武士でなければなんねえ。」
厳とした言葉を聞かされた八重は消え入るような声で「はい・・・。」
権八「おなごのお前にはとうてえ背負いきれねえ。二度と鉄砲のまねごとはするな。」
鳥撃ちに連れてってもらえたので鉄砲を教えてもらえるのかと思っていましたが、かえって釘を刺されちゃったチビ八重ちゃん。
こぢんまりとしてる鈴木梨央ちゃんは、肩幅が狭くて着物姿が妙に可愛らしいわあ・・・。
−◆−
佐久間象山(奥田瑛二)が奉行所から呼び出しを受けました。
吉田寅次郎(小栗旬)が「百聞は一見に如かず」と、国禁を犯して黒船に乗り込もうとした件です。
役人は「(象山が)密航をそそのかしたこと明白である。」と断定。
これに象山(奥田瑛二)は「海外渡航を禁ずる法など、もはや意味を為さん! 港を開いた今、諸外国の事情を探索することこそ急務。即ち国を思い、やむにやまれぬ心で渡航を企てたのでござる。それを捕まえて罰するとは、なんたる 大バカかぁ!!!」
これまたシビレるぅ!!!
時代遅れの法規に縛られて、事の本質を見失ってる役人をどやしつける姿が格好いい!!
国の直轄負担金(国直轄公共事業の地方負担分)について橋下徹知事(当時)が「ぼったくりバーみたいなものだ」と痛烈に批判したのと近い感覚かな・・・。
象山は『鎖国』、橋下徹市長は『中央集権』というカビが生えて国の発展を阻害する制度に囚われちゃってる役人を痛罵してるんですよね。
−◆−
時は1856年に進みました。
覚馬(西島秀俊)は会津に帰国。
11歳になった八重(綾瀬はるか)が米俵を運びまくってます。
(『江〜姫たちの戦国』で上野樹里、水川あさみ、宮沢りえが子供を演じた時みたいな違和感が無いのはなぜ?)
覚馬を見つけて「お帰りなんしょ。」
なんとなくだけど、「お帰りなんしょ。ぶちょう。」と言いそうに思えちゃった。
(蛍じゃない!)
会津弁、可愛らしい。
で、帰宅した覚馬(西島秀俊)が弟の三郎に砲術クイズ!
「火薬さ作るのに、硝石1貫目に硫黄何匁入れる?」
三郎、モゴモゴモゴ・・・。
思わず八重(綾瀬はるか)が可愛い声で「215匁!」
独学で砲術の知識を身につけちゃってる!!
腹を決めたのか八重(綾瀬はるか)は「私、砲術さ習いてぇのです。やっぱりやりてぇ。砲術のこと知りてぇ。鉄砲、撃ってみてえ。兄様や三郎と同じように砲術の家に生まれて私だけやれねぇの悔しい。お父っつぁま、兄様、私に砲術さ教えてなんしょ。」と父・権八(松重豊)と兄・覚馬(西島秀俊)に切り出しました。
−◆−
その夜、父・権八と覚馬が八重について会話をしております。
権八は、チビ八重が砲術本から内容を書き写した半紙を取り上げて密かに取り置いていたようで、これを覚馬に提示。
権八「子供の絵でも、勘所は掴んでる。天性ってもんだべ。八重は力もある胆力でも男に負けねぇ。仕込んだらものになんべ。だけんじょ、それがなんになるんだ。今でせえ世間並みから外れた女だ。このうえ鉄砲なんかやったら物笑いの種だ。ヘボならまだ良い、良い腕になったら困んだ。おなごが鉄砲の腕振るう場所はどこにも無ぇ。いずれ切ねぇ思いする。」と・・・親心が染みてきます。
封建的な部分もあるけど、娘の将来を憂う父としての思いが強いもの・・・・。
で、夜の仄暗い家の中のセットは、凄く雰囲気があります。
適度な狭さ、適度な暗さですかねぇ。
−◆−
八重が書き写した紙を手にした覚馬は「八重も同じだ。やむにやまれず書いている。」と独りごちています。
翌朝でしょうか、覚馬(西島秀俊)が八重(綾瀬はるか)を呼びつけて「構えてみろ。」と鉄砲を渡します。
八重は少し面食らって「えっ」
覚馬「重いか。それが鉄砲の重さだ。命のやりとりする武器の重さだ。」「にしは侍の娘だ。始めっと決めたら極めるまで引くことは許さね。弱音吐くことも許さね。また極めたところで誰が褒めてくれると言うことも無ぇ。嫌なら今すぐ銃をおけ。覚悟は良いな!」
西島秀俊、とても良い。
次回へ続く・・・・。
初回に比べると地味だったかもしれないけど、『やむにやまれず』というフレーズを軸にして随所にシビレるセリフが出てきて、今の世に対して訴えてくるものがあります。
また『平清盛』と比べると活気や躍動感があって気持ちが良いです。
唯一残念なのは、チビ八重(鈴木梨央)ちゃんが今回で「出番終了」ってことですが、とにかく元気な大河ドラマになりそうです。
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