最高の離婚 第1話★尾野真千子と綾野剛がクリーニング店で
- 2013.01.11 Friday
- 12:20
- フジTV系ドラマ、番組
『結婚しない』の次は『最高の離婚』ってか・・・
−◆−
いきなり木漏れ日が薄く差し込む深い森の中・・・。
クーナの森・・・なワケが無い。
森林の映像に重ねて光生(瑛太)が「時々思うんです誰もいない森の奥で誰もいない森の奥で猫と一緒に暮らしたいなぁって。辛い、とにかくつらいっす。結婚って人が自ら作った最も辛い病気だと思いますね。結婚って長い長い拷問ですよ。」
実際は森じゃ無くて歯医者さんの椅子の上で、歯科衛生士・菜那(芹那)に話しかけておりました。
コンビニで”たけのこの里”をカゴに入れた妻・結夏(尾野)を目にして「こいつ”きのこの山”じゃないんだ。絶対気が合わないと思いました。」とか、赤ワインを飲みたいときに妻は白ワインをあけるんだとか、趣味の不一致をじくじくと愚痴ってる。
映画を見に行く際に結夏(尾野)が遅れてきて、開始10分後から見始めても平気な彼女と、冒頭部分を見逃すなんてことが許せない自分のギャップとかも開陳・・・。
芹那は歯科衛生士というよりカウンセラー扱いされてますねぇ。
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この夫婦、光生(瑛太)は細かい性格で、胃薬を青汁(緑系野菜ジュース?)で飲み下すような健康にも神経質なタイプ・・・。
動物好きで、小ぶりの盆栽いじりもしてる。
(あれだったら盆栽より『苔丸』だったら面白いのに・・・。)
一方、大事なことは全て富士山から教わったという結夏(尾野)は自称「おおらかな性格」で、光生からすると「がさつ」の極致。
結夏(尾野)が扉をちゃんと閉めないこととか、洗面所の使い方とか、いちいち光生(瑛太)が気にしております。
『さんま御殿』で「大雑把な女と神経質な女」をテーマにした回で、お風呂に浸かりながら歯磨きをして、浴槽の湯をコップですくい、「ブクブク、ペーッ」と”うがい”をするのだという”北陽・虻川美穂子”の大雑把エピソードが紹介されていたけど、あれに比べたらオノマチさんの”がさつ”ぶりは大したことないわ。
ゴミ屋敷みたいになってる部屋で暮らしてる”春香クリスティーン”なんかにも及ばない。
−◆−
結夏と一緒にクリーニング店『かめちゃんクリーニング』で働いている矢萩(宮地雅子)さんが「あなたさぁダンナさんに朝ご飯作ってあげてる?」
カップ麺を食べながら結夏が「起きれないんだもん。血圧的に。」
この言い回し、ちょっぴり面白い。
『カーネーション』以降、いまひとつオノマチさんに合う役を見受けなかったけど、今回の”がさつ女・結夏”役はイイかも・・・。
このクリーニング店に男(綾野剛)がやって来て、口紅の付いたワイシャツを・・・。
え!!!
糸子=オノマチさんと周防さん=綾野剛がクリーニング屋さんで再会って!!
この時点では男(綾野剛)が何者か分からなかったから、夫と不仲の結夏(尾野真千子)が男(綾野剛)と不倫する展開かと勘ぐっちゃった・・・。
これで”ほっしゃん。”も出てきたらいろんな意味でシャレにならない。
−◆−
光生の祖母・濱崎亜以子(八千草薫)は、結夏(尾野真千子)を心から気に入ってる様子。
亜以子さんが営む”金魚カフェ”に光生と結夏が来ても、もっぱら話し相手は結夏。
亜以子(八千草薫)さんが週末は後楽園でDDTプロレスリングを観戦することに話題が及ぶと結夏(尾野真千子)もノリノリ。
亜以子さん「あの子出るのよ。」
結夏「飯伏?」
コアやなぁ・・・。
小生も格闘技ファンだけど、飯伏幸太選手のことはあまり知らないぞ・・・。
で、水天宮のお守りを結夏に渡した亜以子さんは「この歳になって気の合うお嫁さんが来てくれた。絶対犯罪者になると思ってた孫(光生)の面倒みてくれて、もうこれでひ孫の顔さえ見られたら私の人生悔いは無いわ。」とシミジミ。
『絶対犯罪者になると思ってた』ってのが可笑しい。
通り魔事件とか、爆弾作ったりとか、そういう系の犯罪かな・・・。
−◆−
営業で草野球に駆り出された光生(瑛太)が帰り道でギックリ腰。
そのときたまたま行き着いたアロママッサージ店のスタッフが光生が大学時代に付き合っていた上原灯里(真木よう子)。
どうやら一時一緒に暮らしていたらしい。
マッサージが始まって、パンツをすらしてお尻が少し見えてる光生(瑛太)を灯里(真木よう子)が揉み揉み・・・。
普通のマッサージより真木よう子のアロママッサージはどことなくエロい。
灯里(真木よう子)は、たいして野球を知らない光生(瑛太)に「広島ファンだと言っておけばいい」とアドバイス。
キムタクの『PRICELESS』にあやかりたいのかい?
とはいえ、カープなら渋いチョイスかも・・・。
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灯里(真木よう子)と再会した光生(瑛太)は彼女を食事に誘いました。
妻と冷え切ってる光生(瑛太)は、灯里(真木よう子)に対して感情がぶり返してるなぁ。
震災キッカケで、その日から結夏(尾野真千子)と一緒に暮らし始めたというエピソードを語った光生(瑛太)。
成り行きで結婚に至ったことを後悔してるようですが、灯里(真木よう子)は光生夫婦の出会いについて「それはそれで、良い思い出だと思います。光生さんと奥さんの。」
誘ったら付いてくるけど一定の距離感を崩さない灯里(真木よう子)って、男にとっては勘違いを生む”魔性の女”やなぁ・・・。
光生が「違う道もあったかもしれないと思うんです。」と言ったのは、灯里(真木よう子)と別れなかったパターンとかを思い描いて、灯里とやり直すことまで考えていそうな・・・。
家で待っていた結夏(尾野真千子)はお化粧をしたり料理を作ったり、いつもと違う感じでいたのにね。
夫婦の心がすれ違っちゃってます。
−◆−
ある日、川沿いの道を歩いている灯里(真木よう子)を見つけた光生(瑛太)が駆け寄っていこうとしたら、灯里が自転車で追いついてきた諒(綾野剛)と合流しそのまま二人で光生の方へ・・・。
光生に気づいた灯里が「主人です。」
あちゃ〜〜。
諒(綾野剛)と夫婦なのね。
諒は浮気してるっぽいけど、どうなるどうなる・・・。
−◆−
光生(瑛太)が帰宅すると家がいつになくすっかり片付いていて、結夏がポツリと「離婚届出してきた。」
いつも愚痴ってるし離婚騒動も有ったけど、光生は半端な気持ちだったのに・・・。
光生は当惑気味に「意味分かんない。」
結夏「あなたには一生分からないと思う。」
光生「何 怒ってんの?」
結夏「怒ってないよ。大きく分けたら怒ってない方。」
この言い回し、なんか雰囲気持ってる。
脚本、悪くない。
『それでも、生きてゆく』の坂元裕二氏の脚本かぁ・・。
この人、会話を書くのが上手いねぇ。
で、結夏「もういいの。あなたもう要らないの。超スッキリした。」
さらりと凄いことを言うなぁ。
この結夏(尾野真千子)の思い切った行動は、前の日だったかに光生が「なにか良いことないかなぁ・・・」と何気なしに呟いたのがキッカケになったかなぁ・・・。
「結夏と暮らしていても何も良いことがない」と言ってるのと同じですもんねぇ。
−◆−
ラーメン屋さんで一人酒をあおりながらラーメンを食べてる結夏(尾野真千子)は、大きな声で独り言を呟きまくり!!
光生に合わせようとドストエフスキーを読んだ時のこと・・・。
「上巻で挫折しかけたけど下巻を読み切った時は感動したよと泣きながら彼に報告しました。すごい感動したよあなたの感動分かち合いたよって。そしたらあの人なんて言ってと思います、岩波文庫の『罪と罰』は上巻・下巻じゃなくて、上・中・下だって。このそんなこと言う必要なあります?」
中巻抜きでも、彼女の中では物語が完結したんやねぇ。
そういう読み方もない訳じゃないけど、結夏(尾野真千子)の性格出てるなぁ・・・。
(ドストエフスキーって、微妙に『カラマーゾフの兄弟』の番宣になってるの?)
一人酒のシーンは、オノマチさんの長所が滲んだなぁ・・・。
『サマーレスキュー~天空の診療所』みたいなのより、こういう役が良いわ。
−◆−
こんな感じの『最高の離婚』第1話でした。
瑛太、オノマチさん、真木よう子が踊ってるエンディングも、なんとなく良いなぁ・・・。
瑛太とオノマチさんのキャラ付けもコッキリしてるし、曰くありげな真木よう子と綾野剛の存在もドキドキ感があってイイ。
このドラマ、ノーマークだったけど案外イケてるかも。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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◆映画「ストロベリーナイト」
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◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
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第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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