ドクターX〜外科医・大門未知子〜第8話(終)★勅使河原(小林稔侍)は10倍腹黒い!!
- 2012.12.14 Friday
- 13:16
- 他の民放テレビ・ドラマ・芸能
ドクターX〜外科医・大門未知子〜第8話(終)
LAST OPE. 「手術場には、馴れ合いも、助け合いも、
御意もいらない。助けなきゃいけない病人がいるだけ」
LAST OPE. 「手術場には、馴れ合いも、助け合いも、
御意もいらない。助けなきゃいけない病人がいるだけ」
最終回の視聴率は驚異の24.4%!!
驚きの数字です。
−◆−
土方(山本耕史)を排除して鳥井(段田安則)の手術がスタート。
ステーキ屋ではこれまで顔出ししなかった本院の勅使河原主任教授(小林稔侍)が見学室に現れ、土方ではなくフリーの大門が執刀していることを忌々しげに見つめます。
手術室ではアラート!
鳥居教授が想定外の多量出血でヤバいことに・・・。
執刀していた大門(米倉涼子)は、いったん心臓を止めてその間に出血を措置すると言いだします。
ATP(アデノシン3リン酸)を投与して心臓止めても作用時間は1分30秒しかありません。
城之内(内田有紀)「そんなの無理よ。」
毒島「危険すぎる。」
加地(勝村政信)「お前本気か。」
最終回も冒頭から心臓を止める”大技”で視聴者を鷲掴み!!!
−◆−
大門が半ば強引に主張を通して心臓を停止。
慌てて手術室に駆けつけた毒島院長(伊東四朗)を気にもせず手術を続ける大門。
間近で大門の手技を目にした毒島は「速い!」と驚いています。
寺山事務長(室井滋)は見学室で「殺さないで〜〜!」
室井滋の大袈裟な芝居も面白い!!
大門(米倉涼子)は神業で1分30秒のタイムリミットにギリセーフ。
時限爆弾解除みたいにタイムリミットが設けられたことで番組の流れに勢いが付きますねぇ。
−◆−
大門(米倉涼子)の手で9時間に及ぶ大手術は成功。
見学室では勅使河原が記者たちに「皆さん、ここで見たことは忘れて下さい。このあとステーキハウスを予約しました。」とマスコミ工作。
こいつら、ステーキだけで買収されちゃうのかい!?
その後、手術室を出た大門を勅使河原が止めて「君が大門君ですか。ステーキはお好きかな。プレスと一緒に君を招待いたします。」
勅使河原は、どんだけステーキ好きやねん。
”ブーツ・ミニスカ・コート姿”が超・格好いい大門(米倉涼子)は「誰だか知らないけど、致しません。」
出ました決まり文句の「致しません。」
結局「致しません。」というフレーズは、『家政婦のミタ』の「承知しました」の正反対の言葉ですよね。
「名医紹介所」が「家政婦紹介所」のパロディだとしたら、「致しません」は逆パロディって感じですかね。
−◆−
土方(山本耕史)の執刀による手術が成功したことが一面に掲載されてる新聞を毒島(伊東四朗)が読んでいますと、週刊誌を手にした寺山事務長(室井滋)が「院長〜〜〜〜大変です、大変! これ見て下さい!」とけたたましい声を上げながらドタバタと駆け込んできました。
当該『週刊リアル』には「白い巨塔崩壊」「執刀したのはフリーの外科医」「黒い女医の正体は?」等のみだしが踊っております。
院長室にジャーナリストの八木(津田寛治)が現れ、第二弾記事として、「大学病院の腐った院内政治に鋭くメスを入れます」と毒島に宣言。
名刺の肩書きが”ジャーナリスト”になってるのが何か可笑しい!?
ものすごく感じの悪い記者役に、津田寛治がハマりすぎてる!!
−◆−
『週刊リアル』の記事のせいで、患者が動揺・混乱してしまって「黒い女医なんかに切られたら大変でしょ! 明日の手術、キャンセルします。」
「こんなところ退院するよ。」
「母さん、よそへ行こう。ここは信用できない。」
一般人には医師の実力が分かんないから、”フリーランスの流しの医者”だと聞けば怖がるわなぁ。
名札に一流、二流、ヤブ医者とか書いてあったら分かりやすいけどねぇ。
−◆−
8時間の手術を終えて医局に帰ってきた大門(米倉涼子)は”プチ浦島太郎状態”だから、週刊誌による騒動を知りませんでした。
デカデカと自分の顔写真が掲載された週刊誌を見せられた大門(米倉涼子)は「なにこれ許せない! わたしの写真写り悪すぎる。顔怖いしぃ。」
城之内(内田有紀)が呆れて「そこ??」
あることないことを書き立てる週刊誌の記事なんか全然気にしない大門の性格がよく出ていますし、単純に面白い・・・。
しかし、手術中の大門の顔をどうやってあの角度で撮影できたのかは謎!?
つまらないドラマだったらツッコミどころだけど、面白いから勢いで許せちゃいます。
−◆−
名医紹介所で新発田(松田賢二)たちと麻雀をしてる神原(岸部一徳)が、「リークと足の引っ張り合いでしぶとく勝ち残ったのが勅使河原。つまり腹黒い毒島より、10倍もっと腹黒い。」と解説しています。
また大門は振り込んでいます。(弱っ!)
その腹黒さが尋常ない勅使河原は八木(津田寛治)を呼び出して「もっと書いてくれ」
差し出した封筒には謝礼。
週刊誌の記事は勅使河原(小林稔侍)の陰謀。
橋下徹氏を貶めようとする記事がたびたび週刊誌を賑わせて問題にもなりましたけど、現実社会には勅使河原よりも、もっと腹がどす黒い奴が居るんでしょうね。
−◆−
教授会。
勅使河原が「信用ゼロの病院の烙印を押されてしまったんですよ。」と毒島を追及。
毒島「誠に申し訳ございません。」
他の教授たちも文句をたらたら・・・。
責任を問われた毒島は「第二外科はただちに解体しましょう。」
伊東四朗の厳つい顔がアップになって、我が家の小さなテレビ画面からはみ出そう・・・。
本院院長「ま、それしか無いですね。」
鶴の一声に反応した勅使河原(小林稔侍)が最敬礼の姿勢で「御意」
居並ぶ教授たちも次々と「御意 御意 御意・・・・」
最後に毒島も「御意」と言い、御意のオンパレード!!!
この場面にかかわらず、”御意”ってフレーズは、小ギャグ、定型句として面白かった。
−◆−
外科部長秘書を辞めた奥村藍(林丹丹)は、本妻・七々子(岸本加世子)から肝臓を移植された鳥井教授について「奥さんの肝臓が一生見張ってますから怖くて近づけません。」と大門に話します。
なるほど、面白い発想やなぁ。
腹の中に本妻の臓器の一部が収まっていたら浮気しにくいわ。
すでに奥村(林丹丹)は麻酔科の教授秘書に異動を決めてるんだそうです。
民主党から自民党に鞍替えしたいと言ってた議員さん(自民は公認しなかったけど)と同じような感じですかねぇ。
「機を見るに敏」というか「節操が無い」というか・・・。
−◆−
加地(勝村政信)原(鈴木浩介)森本(田中圭)が寺山事務長(室井滋)に呼び出されて、人事異動を通告されています。
加地は高松の分院に異動。
原は旭川の関連病院。 (蒼井優ちゃんと遠距離になるやんか・・・。)
森本が千葉の研究施設で助手。
寺山事務長から「教授や准教授のお手伝いに励んでくださいませ。」と言われた森本は下積み継続やねぇ。
加地が不服を申し立てると、寺山事務長は「だいたいさぁ、本院の教授たちは分院を植民地扱いして出世の踏み台ぐらいにしか思ってないんだからさぁ!!」「いざとなりゃ、トカゲの尻尾切りで飛ばしゃイイと思ってんでしょ。冗談じゃ無いわよ!御意、御意って持ち上げてりゃぁ、どいつもこいつも毒島もいい気になりやがって。」と、衣装掛けにかかった毒島の白衣を掴んでわめき散らします。
いつの間にか帰ってきていた毒島。
態度を豹変させてお追従しはじめる寺山事務長(室井滋)の分かりやすい性格がオモロイ。
−◆−
屋上で大門(米倉涼子)と会話する城之内(内田有紀)。
不本意にも名古屋に異動が決まった城之内は「みんながあなたみたいに好き勝手に生きられないのよ。」
大門「手術場には、なれ合いも、助け合いも、御意も要らない。助けなきゃイケない病人がいるだけ。」
大門、格好いい!!
城之内「あなたみたいに自信がある医者ばっかりじゃないの。」
大門「自信なんてありません。武器ならあるけど。 絶対に失敗できないって危機感だけがわたしの武器です。」
プロフェッショナル!!
−◆−
八木(津田寛治)が病院に来ていて大門に第二弾記事のゲラを見せ「コメント下さいよ。」と纏わり付きます。
大門がそっけなくスルーすると、感じ悪い記者・八木(津田寛治)は「ってことは、ドクターXだって認めるんですね。じゃ、とっくに医師免許剥奪されてるんじゃないんですか。免許偽造して大学病院に潜り込んだんですか。」
医師免許剥奪されているのは神原(岸部一徳)だから、やっぱりあっちが本物のドクターXかな・・・。
病院を出て行く大門にしつこい食い下がる八木(津田寛治)が「何とか言ってくださいよ大・・・」と口にしたときに突如の吐血で斃れちゃいました。
なるほど、こいつを患者にしちゃう手があったかぁ・・・。
面白い筋立てですねぇ。
−◆−
八木(津田寛治)は胃の腫瘍から大量出血し出血性ショック状態で緊急オペ。
バチが当たった!?
手術室に入った加地(勝村政信)や原(鈴木浩介)は、酷い記事を書いた八木を本気で治療する気になれないようで、とりあえず応急の措置だけ施して別の病院に回そうと考えてます。
なぜか大門(米倉涼子)がオペ室に入ってきて「だれもやらないの、なら私に切らせて。」
原「この患者助けたら、またあることないこと書くぞ。」
大門「そんなにこの患者が憎いなら、手術が終わってから煮て食うなり焼いて食うなりすればいいじゃない。」
手術を始める大門に加地が「今日だけは失敗しても良いぞ。」
しかし大門は「わたし失敗しないので。」と決めゼリフ!!!
ホチキスみたいな自動縫合機なるモノで腹を縫い合わせて手術完了。
(小生が大門の立場なら、八木の腹の中にゴキブリの死骸かなにかを入れてから縫い合わせるわ・・・心が狭い!)
で、手術室を出て行く大門に加地が「お疲れ様でした。」
原、森本、チーフ看護師・千葉(紫吹淳)、可愛い方の看護師・小池(山本美月)、城ノ内も、それぞれ「お疲れ様でした。」と大門の労をねぎらいます。
大門に巻き込まれて人事異動になる恨みも心の中にあるだろうに、彼女の真摯な医療態度に敬意を表した形ですかね。
大門は心を動かされたようにも見えましたけど、口では軽く「じゃぁねぇ〜」といって去って行きました。
ここで大門に「こちらこそ、お世話になりました」とか言わせないのがこのドラマに良いところかな。
−◆−
『黒い女医問題』の責任を問われて懲戒免職になった毒島(伊東四朗)が名医紹介所にやってきました。
大門(米倉涼子)に毒島が「夕べのオペを見ている内に昔の仲間を思い出しました。大門君のお父さんです。彼は患者が誰であろうと教授がなんと言おうが、切って助ける。そういう外科医でした。手術の腕も天才的で、わたしは同じ外科医としてお父さんに嫉妬していましたよ。大門君、君はお父さん譲りですね。」
大門「どうも・・」
毒島「しかし、その若さであれだけの技量を身につけるのは並大抵のことじゃない。おそらく想像を絶する修行を積んだんでしょうね。凄まじい数の手術場を渡り歩き血反吐を吐くような努力をしたことでしょう。」
目が涙で潤み始めた大門。
毒島「お父さんのお墓はどちらにありますか?」
大門は涙を拭いてふっと息を吐き「あなたが潰した大門診療所のそばです。」
毒島は「よければ、わたしと一緒にお墓参りに行って頂けませんか。お願いします。」と深々と頭を下げます。
それでも大門は「致しません。」
下手なドラマだったら二人で墓参りさせて毒島の改悛を描くだろうなぁ・・・。
−◆−
大門が出て行って、後に残された毒島が「Gracias Michiko」と書かれている集合写真を見つめます。
キューバかどこかで撮られた写真の左隅に小さく白衣の神原(岸部一徳)が・・・。
ほとんど心霊写真。
これを発見した毒島が「え、まさか、本物のドクターXは・・・・。」
神原は「あとで集金に伺いますのでよろしくお願いします。メロンを持って・・・」
メロンの小ギャグも、ここまで徹底したら面白い。
−◆−
病院をあとにする毒島の前方から勅使河原がやって来て「お前のせいで院長選から外された。わたしは最有力候補だったんだ。」と文句。
あらま、出世街道から転げ落ちたのね。
これぞ「人を呪わば穴二つ」というやつです。
毒島が「フフフ」とほくそ笑みます。
勅使河原は「何が可笑しいんだ」と言って手にしたステッキを毒島の肩口に突きつけてグリグリ!!!
「お前のせいだろうが!」
毒島もカバンで応戦。
いい大人が、みっともない・・・・。
ドラマ的には面白い。ヤレヤレ〜、もっとヤレ〜〜!!
−◆−
豪華客船のデッキで大門が麻雀本を読んでいます。
神原から電話が入って「また海外で修業? まだ借金どっさり残ってるんだから、早く帰ってきなさい。」
さらには、乗船客のシェールガスで儲けた大金持ちが術後の経緯が悪くて悶絶してることを教える神原。
どうして、船の上の言葉で知ってるの!!!!
中国人らしき男を押さえて注射を打とうとする大門が中国語で「我、不失敗」って言ったのかな。
テロップでは日本語訳されていて「私、失敗しないので。」
決めゼリフで全8話完了。
ケリがついたような、ついていないような・・・・「セカンドシーズン」でも「映画化」でも、このまま終わっても、どう転んでも良いような終わり方でしたね。
とにかく、エンタメ性にこだわって、「イイ話」やウエットな「浪花節」をおくびも出さないストーリーがコッキリしていて面白かったです。
米倉涼子という素材を目一杯活かした大門未知子というキャラの造形も見事。
岸部一徳、伊東四朗、段田安則、内田有紀、勝村政信、鈴木浩介ら脇を飾るキャストもナイスでした。
視聴者を楽しませることが一義になってるから成功したんだと思った『ドクターX〜外科医・大門未知子』
『コード・ブルー』の二番煎じにもなれなかった裏番組『レジデント〜5人の研修医』のことを思うと、女医版『医龍』で終わらなかった『ドクターX〜外科医・大門未知子』は立派な出来映えでした。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★「リーガルハイ2」第10話(終)
★さんま御殿SP 峯岸みなみ
★『八重の桜』最終回
★安堂ロイド 第10話(終)
★仮面ライダー鎧武 第10話
★「スタジオパーク」綾瀬はるか
★「リーガルハイ2」第10話(終)
★さんま御殿SP 峯岸みなみ
★『八重の桜』最終回
★安堂ロイド 第10話(終)
★仮面ライダー鎧武 第10話
★「スタジオパーク」綾瀬はるか
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
- 他の民放テレビ・ドラマ・芸能
- trackbacks(10)
- -
- -
- -