孤独のグルメseason2〜第10話★北区十条「おお、くんせいだ。くんせい」鯖のくんせい
- 2012.12.13 Thursday
- 12:49
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『演芸場通り商店街』の提灯や大衆演劇の”のぼり”に情緒をくすぐられた井之頭五郎(松重豊)が<しぶいなぁ〜〜。連綿と続いてるんだよなぁ。>
松重さんの「しぶいなぁ〜〜。」の一言で、この商店街にしかない”趣(おもむき)”がジワぁっと伝わってきます。
−◆−
外回りの寒さが堪えた五郎は、”田舎じるこ”の文字に惹かれて<おっ、おしるこで暖まっていくかぁ。>と、甘味どころ「だるまや」に入店。
店のオバチャン (山口美也子)は、こんなに寒いのになぜか「あちらが全てかき氷のメニューになります。」と、壁に貼られたメニューの短冊を指し示します。
自家製・氷キウイなんてメニューも並んでるけど、どんなんやろか!?
更にオバチャンは大きなメニューを持ってきて”かき氷”押し!!
あんたは剛力か!!
<りんごに、イチジク。初めて聞いた。>と心の中で驚いた五郎は、もはやオバチャンペースにはまってる!?
オバチャン「栗もあるんですよぉ。」
栗のかき氷なんて50年余の人生で小生は初めて聞いたぞい。
オバチャン「栗をすりつぶして和三盆 (砂糖の一種)と混ぜ合わせたんですよぉ。」
興味をひかれた五郎は栗のかき氷を注文。
<いかん。オレは暖まりにこの店に入ったんじゃなかったのか>
栗とかき氷。夢のコラボ。
五郎<栗のかき氷。ビックリ、季節デタラメ。 ハンドボールくらいある。>
一口目で<おぉ〜〜。まごうかたなく栗。濃い、クリ氷。>
独特のリズムのセリフが続き、なんだか心地良い。
<栗をかき氷にしようと一体いつ思いついたんだろう。でも、美味い。>
<栗、あり。合う。栗>
助詞さえ省いちゃってる五郎=松重さん”心の声”を聞いていると、こんなにクソ寒いのに、『栗のかき氷』を食べたくなっちゃうから凄い!!
もうスプーンを口に運ぶ手が止まらなくなった五郎は<この氷、羽毛みたいに軽い。バクバクいける。これだけ食べても全然キーンとならない。さすが栗のかき氷。うん、最後までしっかり栗。かき氷、秋味。>
湯飲みの茶を飲み<ほう、ほうじ茶。ほう>
穏やかで小気味の良いセリフ炸裂。
五郎マジックや・・・おそるべし『孤独のグルメ』!!!
−◆−
五郎は一仕事した後に、腹が空いて十条銀座商店街、十条中通り商店街をさまよい歩きますが、なかなか店が決まらず<いかん。十条の樹海に迷い込んでしまった。>
ようやく『家庭的ふんいきの店〜大衆割烹・田や』に心を決めて入店。
四方の壁にはメニューが書かれた短冊が所狭しと並んでます。
もの凄いメニューの数!!
考えあぐねた五郎は普通のご飯と味噌汁のセット、ももハムとキムチ、鯖のくんせい、牡蠣フライ、とんぶりしらす、ウーロン茶を注文。
この人、下戸だから・・・。
”お通し”を食べて<う〜ん、久しぶりのオクラ。ありがたき幸せ。>
オクラごときで、こっちまで幸せな気分。
たかがオクラ。されどオクラって感じ。
−◆−
最初に五郎は『鯖のくんせい』を口に運び<おお、くんせいだ。くんせいだ、くんせい。感動的に鯖くん。はぁ〜〜。>
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鯖のくんせいと白ご飯をほおばり<塩焼きよりも、味噌煮よりも、ご飯に合うんじゃないか、これ。>
この時点で松重豊さんのモグモグ動く顎や至福の表情が神の領域!!!
−◆−
<こいつも初対面。>
『ももハムとキムチ』です。
ハムでキムチを巻いて一口食べて
<へぇ〜、おもしろいなぁ〜。>
またもや松重豊さんの神業的なセリフ回し!!
セリフ自体も、短いのに深い!!!
−◆−
次は『牡蠣フライ』
<やっぱり、安定感があるなぁ。>
<今じゃぁ、1年中食べられるけど、やっぱりこの季節の牡蠣フライが良いんだよなぁ。しみじみと美味い。>
季節外れの”かき氷”に満足し、こっちでは季節ど真ん中の”牡蠣フライ”で舌鼓の五郎さん。
−◆−
『とんぶりしらす』をご飯に乗せて掻き込み、食感を確かめるように噛みしめる五郎。
<よしよし、とんぶりも素晴らしい。『畑のキャビア』 貧乏くさいうたい文句、そろそろやめてあげようよ。>
口の中で”とんぶり”がプチプチしてるみたいな気になってきますねぇ。
−◆−
もう一品欲しくなった五郎が『玉子焼』を注文。
店のオバチャンが「砂糖を入り? 砂糖抜き?」
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こんなこと聞いてくれるお店があるんやねぇ。
スリムな五郎なら、砂糖入りOK。
メタボな小生なら、やせ我慢して砂糖抜きかな・・・。
−◆−
玉子焼を待っている五郎の斜め後方では、学生客(男女二人ずつの4人)がガーリックスパゲティーを食べています。
女子が「このスパゲッティ美味しい!」と目を輝かせてます。
男子「そこらへんのイタ飯より全然美味しい。」
学生の声が耳に入った五郎は<そうだろう。でも、青年よ、こういう店は、どこかと比べられる味じゃないんだ。>
五郎の言いたい意味が分かるわぁ。
こざっぱりとしたお洒落な店とは比べられない大衆的な味。
脱線するけど、『遅咲きのヒマワリ』で登場人物がよく行く「居酒屋・サンリバー」の設定は、あんなオシャレな店にするよりも「大衆割烹・田や」みたいな温かい感じの店にした方がイイんじゃないかなぁ?
−◆−
『玉子焼』が出来ました。
五郎<うん、おろし醤油とバッチリ、チリバツ。>
たかだか玉子焼なのに、五郎の幸福感が感染してきちゃう。
日本酒で目がトロ〜ンとしているオッサン客や、笑顔の常連客や学生らを見渡した五郎が<なんか、いいなぁ。こういう雰囲気って、飯を美味くするんだよなぁ〜。>
玉子焼を口にいて<う〜ん、甘みが切ないほどだ。>
ホームドラマじゃ無いのに、家庭的な匂いが漂ってきます。
<いいじゃないか、いいじゃないか。>
<ああ、うまかったぁ。>
食べ終えて店を出た五郎<心が寒くなったら、そっと尋ねてみよう。>
というわけで、心が寒くても井之頭五郎(松重豊)を見てるうちに暖まる『孤独のグルメseason2〜第10話』でした。
小林薫の『深夜食堂』にせよ、この『孤独のグルメ』にせよ、大人味の渋さと温かみが良い塩梅ですね。
(松重さん、『深夜食堂』ではヤクザだったなぁ・・・)
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