ドラマ10「シングルマザーズ」第6回★無人島の涼太と慎之介=スタンド・バイ・ミー
- 2012.11.28 Wednesday
- 13:01
- NHKドラマ・番組
直(沢口靖子)の息子・涼太(山崎竜太郎)と水枝(酒井若菜)の息子・慎之介(松島海斗)が”プチ家出”して無人島に渡るエピソードが結構良かったです。
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モヤモヤが溜まった涼太(山崎竜太郎)と慎之介(松島海斗)が、釣り船にこっそり忍び込んで無人島(猿島)に渡りました。
子供なりの自分探しの旅って感じでしょうか?
二人は海で泳ぎ、猿島要塞の迷路のような”露天掘り幹道”やレンガの”アーチ造りトンネル”(1884年造)を探検し、海辺の潮だまりで小さなカニを捕まえたり・・・・。
無人島(猿島)のロケーションが取ってもステキ!!
釣り船が帰る時間になりましたが、涼大は島に残ると言い出して、慎之介も承諾。
浜などに落ちてた鍋やBBQコンロ、100円ライターを拾い、そこいらで集めた小枝で焚き火をして小カニを茹でようとします。
子供版『LOST』みたいな・・・。
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やがて大雨が降ってきて洞窟に避難・・・。
心細さや強がりがない交ぜになっている二人が会話。。
父親から認知も受けていない慎之介が「父ちゃんってどんな感じ? お前はどんなこと覚えてんの?」
顔を曇らせた涼大は、デパートに一緒に行って肩車して貰った楽しかった思い出や、前の家におもちゃのスピノサウルスを残してきたことなどを話します。
涼大の思い出話を聞いた慎之介は「やっぱり涼太は会いたいんだ。父ちゃんに。」
すすり泣きを始めた涼太「会いたくねぇよ。」
慎之介「会いたいんだって。」
涼太「分からない。ママをいつも殴ってたんだ。」
母親が酷い目に遭ってる様子を怯えながら見ていた涼太なら「絶対会いたくない!」と即答するかと思ったんだけど、「分からない」と言って複雑な心中を覗かせましたねぇ。
涼太は泣きながら「俺は殴られなかった。でも、俺、ママのこと助けられなかった。一度も。」
ぐっと沁みる場面です。
で、慎之介も「なんか早く大人になりてぇよな。俺もまだ一度も助けてないよ。母ちゃんのこと。」として、子育てのために働きづめの母への思いを呟きます。
嗚咽し続けてる涼太の肩に、慎之介が腕を回しています。
一人親の元で暮らす子供同士が支え合う姿が何とも言えません・・・・。
釣り船にこっそり乗ってから、洞窟での野宿にいたる涼太と慎之介の小さな冒険は、心に傷を持った4人の少年たちの2日間の旅を描いたロブ・ライナー監督の『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせました。
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翌日、連絡船に乗せて貰って帰ってきた涼太と慎之介。
帰宅後の慎之介は、母・水枝(酒井若菜)がシングルマザーと呼ばれていることについて「母ちゃん一人じゃねぇぞ。俺が居るぞ。一人って言うな。ふざけんな。」と、少年なりの男気を見せました。
「お前もふざけんな」と言い返してじゃれ合うようにする水枝(酒井若菜)は嬉しそう。
このドラマでの酒井若菜は、なかなか良い味を出してます。
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直(沢口靖子)は涼太に「パパが大好きだった。パパはとてもステキだったよ。23歳の時結婚して、そして涼太が生まれたんだ。パパもママもこんな以上な幸せはないって程嬉しかった、本当に、本当に。それだけは覚えておいて。」と言い聞かせて、今の境遇に関係なく、涼太が両親に喜ばれて生まれてきたことを伝えました。
涼太「ママ、心配かけてゴメン。」
素直にゴメンと言えたら大丈夫ですね。
直は愛おしげに涼太を抱きしめました。
直も水枝も我が子とスキンシップして心が通ってることを伝えてる感じ。
知り合いの教育者が「小学生になっても、小さな子供みたいに抱いてやったらいい」とおっしゃっていたのを思い出しました。
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涼太は一人でカレー店「鴎夢亭」に出向き、店主の金治(若林豪)さんに心配をかけたことを謝りました。
金治(若林豪)さんは怒ったり注意したりすることは一際せず、「 (無人島で)何かいいもん見つけたか?」と涼太に話しかけます。
宝探し的な物質的な”いいもん”ではなく、精神的な”いいもん”のコトでしょうね・・・。
そして金治さんは、自らも戦争で父を亡くして母の手で育てられたことを述べたうえで涼太に「したいことができねぇなんかいうな。やれるとこ見せてやりな。」と、ぶっきらぼうだけど愛情たっぷりの言葉・・・。
カレー店・小暮一家は、ありがたい存在です。
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机に向かって一生懸命に学習してる涼太。
学校の先生が、塾に行かなくても中学の勉強にガンガン付いて行けるという参考書を勧めてくれたことを励みにしてるようです。
で、そんな涼太が直に「ねぇ母さん、オレ無人島で知ったことがある。人間は水と火があって友達が居れば生きられる。」
涼太は、今までは直を”ママ”と呼んでいたのに、”母さん”と呼び始めています。
さらに涼太は「オレは何も諦めないからね。」と宣言。
直は涼大の「小さな成長」を喜んでいますが、表情に逞しさが出てきてるから大成長かも・・・。
山崎竜太郎くん、子供なのにシブい芝居するなぁ・・・。
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さて、『ひとりママ・ネット』で直(沢口靖子)や雪乃(忽那汐里)たちが署名の段取りをしているところに高坂燈子(高畑敦子)が帰ってきて、スポットの男性ボランティアを皆に紹介
なんと、あの”気色悪い男・小田(山口馬木也)”ではありませんか!!
直(沢口靖子)が燈子(高畑敦子)に小田のことを説明しようとしていたら、小田が先に「お話ししておかなければならないことがあります。私は、DV加害者でした。」と皆に向かって切り出しました。
燈子たち一同呆然・・・次回へ続く。
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劇中、忽那汐里ちゃんが「うちも綾音が小学校は行ったらお金がかかるから今の収入じゃどうしようかって、児童扶養手当がなくなるかと思うとホントに不安で・・・。」
二十歳前の忽那汐里ちゃんが、若いシングルマザーを違和感なく演じています。
落ち着きのある演技で、年長者達ともフィットしています。
剛力彩芽と武井咲に忽那汐里ちゃんを加えて《オスカー・ゴリ押し三姉妹》と呼ぶ向きもありますけど、大学生活と女優業を両立させている忽那汐里ちゃんは、剛力&武井咲とは雰囲気が違うけどなぁ・・・。
演技でも、かつでは帰国子女ゆえに日本語で苦労した忽那汐里ちゃんの方が、あとの二人を追い抜いて良い塩梅になってると思うけどなぁ・・・・。
あと、外見的には忽那汐里ちゃんと真逆なオバサン・シングルマザーの大平初音(枝元萌)さんも雰囲気あるわぁ・・・。
というわけで、理屈で考えると、DV問題、シングルマザーの経済的問題、児童扶養手当問題、親子関係など、あっち行ったりこっち行ったりで”まとまり”がないのですが、日々の暮らしや子育てやら生活に密着していて感情移入できる部分があるので、続けて視聴できております。
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