ドラマ10「シングルマザーズ」第3回★由香子(三浦理恵子)、出会い系で・・・

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    ドラマ10「シングルマザーズ」
    第3回「ぶつけよう、あなたの気持ち!」


    直(沢口靖子)のアパートを見つけ出してやってきたDV夫・直樹(田中哲司)は、ドンドンドンと扉を叩いたり、ブザーを何度も何度も押して「ピンポ〜〜ン、ピンポ〜〜ン、ピンポ〜〜ン、ピンポ〜〜ン」とならしたり、「開けろ!!!」と大声で怒鳴ったりで、『シャイニング』のジャック・ニコルソンを少しだけ大人しくしたような怖さ!!!

    部屋で直と息子・涼太(田中奏生)パニックルーム状態。

    恐怖におののく直ですが、なんとか電話に思い至って「助けて下さい」と高坂燈子(高畑敦子)に連絡。

    駆けつけた高坂さんが、毅然とした態度でDV夫・直樹を喫茶店に連れ出して、直は難を逃れます。


    で、喫茶店でDV夫・直樹は「今なら許す。なかったことにしてやる。」と直に伝えるよう高坂さんに言います。

    なにが許すじゃボケ!!!
    お前が謝れ!!!

    暴力について高坂さんが指摘すると 「被害者ずらしてわがまま言いだして家出する。そしてすぐ戻る。」と言って直に問題があるかの如きことを述べます。

    そしてDV夫・直樹がコーヒーをすすると、熱すぎてビクッ。
    思わず手で唇をぬぐいます。

    ほれ、DVなんかするから火傷するんじゃ!!!

    でも、『熱すぎコーヒー』って細かい演出やねぇ。
    こういう細部に神は宿るのだ。
    (ディティールが甘いドラマはダメ)

    高坂さんは家庭内であっても、暴力は「立派な犯罪」だと言いますが、DV夫・直樹(田中哲司)は聞く耳を持たず、逆に「僕を犯罪者扱いして、彼女はどうやって生きていくんですか。子供をどうやって育てるんですか。彼女はね、結婚以来苦労一つしてこなかった。僕が甘やかしすぎましたねぇ。」と嘯き(うそぶき)ます。

    いやいや、お前が親に甘やかされてきてDV男になったんと違うかぁ??

    直樹「あいつは社会の仕組みも経済的なことも何にも分かってないんです。あいつが一人で何が出来るって言うんですか?」

    高坂「やってみなければ、分かりませんよ。とにかく直さんは新しい人生を歩み出したばかり。邪魔しないで下さい・・。いえ、邪魔させません。」

    はい、高坂さん(高畑敦子)の判定勝ち〜〜。

    高畑敦子、格好いい。
    −◆−

    直樹との会談を終えた高坂さんが直のアパートにやってきて「大丈夫? 少しは落ち着いた?」

    「すいません、高坂さんを巻き込んでしまって。」

    高坂「何言ってるの、賢明だったよ電話してくれて。」

    「賢明だったよ」の一言に『頼りがい』を感じます。

    いざというときに手をさしのべて支えてくれる人の存在はありがたい!!
    −◆−

    直樹がまた来る可能性もあるので、とりあえず不動産屋の斎藤久美(北斗晶)のアパートに避難した直と涼太。

    久美(北斗晶)が長男・大(上妻成吾)に「涼太君を風呂に入れてやって。」

    テレビを見ていた「え〜〜」と顔をしかめますが、涼太と仲良くお風呂に向かいます。

    何でもない場面ですが、テレビを見ていたい子供が用事を言われたときの「え〜〜」っという反応が凄くリアル。

    さっきの熱すぎるコーヒーとおなじく、ディティールにこだわったドラマ作りになってます。


    そんなこんなで、久美(北斗晶)らの温かさが伝わってきて、良い感じです。
    −◆−

    直樹に見つかったアパートから久美(北斗晶)の斡旋でお引っ越しすることになりました。

    引っ越しの手伝いをしている久美と高坂さん(高畑敦子)が初対面。

    明るくてエネルギッシュな二人が直のために動いてる姿を見るだけで胸を打つものがあります。

    古いアパートで、直が拭き掃除してる「流し台」が油汚れでコテコテ。
    このコテコテ感が、またなんともリアルで・・・。


    掃除も一区切り付いて久美と高坂さんが帰って、日が暮れたあとにキャバ嬢・難波水枝(酒井若菜)が手伝いに来てくれました。

    「もう、終わってんじゃん。ペナルティー覚悟で早退してきたのに。」とこの世代らしい物言いをしながらも、持参した引っ越しそばをだして「台所借りるね。」

    温かいところがあって、ステキです。
    −◆−

    今回は、新たなシングルマザー梶谷由香子(三浦理恵子)が登場。

    夫と死別し、夫が経営していた会社の借金だけが残ってしまい、11歳の長男と小5の娘を育てている由香子(三浦理恵子)は寂しさと生活苦から出会い系サイトを通じて売春まがいの行為に至ろうとしましたが、ホテルの前でどうしても中には入れずに男から逃げたのですが、万事が窮して『ひとりママ・ネット』を頼って相談に来たのです。


    寂しいと泣く由香子に、高坂さんは「分かってるよ。だってパートナーを亡くしたんだもの。寂しくない人なんか居ないわよ。今までとは違うんだもの。何でも自分一人で決めて、全部責任持って行かなきゃならないんだから。」共感を示します。

    弱った人と共感できる包容力が素晴らしい!!


    由香子「子供を育てていけるか不安で不安で、それをぶつけてしまいそうで。」

    高坂「シングルマザーだからって気持ちを抑えつけることはない。ぶつけあおうよ、ね。ここにも居るわよ、私たちが。私、そのためにこのグループ始めたんだから、悲しさ自慢、不幸自慢で良いじゃない。自分をもう粗末に扱っちゃダメ。生きられるから、これからも子供たちと、ちゃんと。」

    これだけ芯が通って力強いと励まされるわ。
    甘えていいってことを示して貰うと、張り詰めていた心を安めることができるわ。

    −◆−

    離婚時に、夫の元に残していた長女あさみから手紙が来た久美(北斗晶)。

    横浜で待ち合わせをして大きくなった”あさみ”と再会。

    浪花節なんだけど、分かっていても涙腺が緩みます。

    北斗晶は、決して演技が上手いわけじゃないけど、温かさや熱い愛情を表現できてるから大したものです。
    −◆−

    今回から忽那汐里ちゃんが登場すると楽しみにしていたら、次回以降に本格的な出番が来るようで最後の最後にちょっとだけ出てきただけでしたねぇ。


    で、DV夫から逃れて1年間経った直(沢口靖子)は児童扶養手当の認定を受けて4万円ちょい受給開始。

    涼太は小学校に入学、簿記2級合格をへて経理の仕事に就くことも出来ました。

    しかし、DV夫・直樹(田中哲司)は直(沢口靖子)の「誤解」をとこうと手ぐすねを引いてる??

    まだまだ波乱がありそう。


    とにかく、困ったり悲しんだりしている直(沢口靖子)たちが、支え合い、支えられ合う温かさに感情が反応します。


    ◇◆◇ NHK『シングルマザーズ』感想 ◇◆◇
    最終回 #7 #6 #5 #4 #2回 #1回

    ◇◆◇ 連続テレビ小説『純と愛』感想 ◇◆◇
    ★第61回(12/10) ★第59回(12/7) ★第58回 (12/6)









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      夫青山信樹@田中哲司の出現に怯える上村直@沢口靖子だったが、 駆けつけた高坂燈子@高畑淳子のお蔭で窮地を脱し、 引き裂かれた娘との再会に歓喜する斎藤久美@北斗晶や 夫の急死と借金から出会い系に逃避する梶谷由香子@三浦理恵子を見守る中、 簿記2級に合格して
      • まっつーのTV観覧日誌(*´д`*)
      • 2012/11/07 11:44 PM

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