月9「PRICELESS〜あるわけねぇだろ」第3話★猫耳・香里奈と”こじはる”の路上ユニット誕生!?
- 2012.11.06 Tuesday
- 11:51
- フジTV系ドラマ、番組
中華料理店『青春軒』の店主、ノブさん(木村祐一)にバイトをさせて欲しいと言う金田一(木村拓哉)は、なんと戦国武将で尼子十勇士の”山中鹿之助幸盛”の食玩フィギュアを”人質”に取り、言うことを聞かなかったら頭を取ると脅迫!!!
武将コレクションに熱い思いを抱くノブさん(木村祐一)は、仕方なくキムタクをバイトに雇う・・・。
かの山中鹿之助を人質にして首まで取るというキムタクの武勇が少し可笑しかった。
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『幸福荘』の中で、萌え系・路上アイドルの富沢萌(小嶋陽菜)が「私の元気、届いてますかぁ〜〜。デビューから2年、みんなと一緒に歩いてきてやっとここ東京ドームまで来ることが出来ました。」
アニメ声の”こじはる”による『脳内コンサート』なんだって!!
昭和人間の小生にはカルチャーショックを受けかねない絵面で、インパクトのある登場人物!!
”こじはる”はさすがに堂に入ってるわ。
で、可愛いからユニットを組もうという萌(小嶋陽菜)に強引に誘われたのか、二階堂(香里奈)が猫耳と黒いコスプレ衣装でダンスのレッスン!!
もともとモデルだから何を着ても似合うのだけど、男前の香里奈は萌えコスプレよりも『フリーター、家を買う。』の時の作業着が似合うかも・・・。
ある意味、衝撃ユニット《こじはる&香里奈》が今週のハイライトでした。
−◆−
『幸福荘』を訪ねてき金田一の恋人・広瀬瑤子(蓮佛美沙子)が、たまたま建物前で二階堂(香里奈)と出会って「ここに金田一さんて方いらっしゃいますか?」と尋ねます。
二階堂「今バイト中だと思いますけど・・・」
妙に金田一の動静に詳しい二階堂を不審に思う瑤子(蓮佛美沙子)が事情を聞くと「同じ部屋に住んでる」ことまで口にしちゃう二階堂(香里奈)。
普通は、見ず知らずの相手に、同じ部屋に住んでるなんて話さへんやろ〜〜〜。
ま、ドラマをややこしくするためには、仕方ないか・・・。
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軸となったのは、閑古鳥が鳴いてるノブさんの中華屋の顛末。
繁盛した時期もあったのに、身体を崩して店を休んだ間に近所に行列の出来る店が出来てしまい、ノブさんのやる気が失せちゃって味が落ちて客も来ないという悪循環。
金田一は、この状況をどうにかしようと考えて「せっかくだったら、客が『うわ〜食った、美味かっ〜〜』って、笑って帰れるようなラーメン作った方がよくないっすか?」とキムタク口調でノブさんに”本気”を出すよう説得。
ところが、持病が出たノブさんが倒れちゃって入院。
病室のベッドでノブさんはキムタクと二階堂を前にして「あの店も潮時や。」と呟き、店を閉めることになります。
そんなノブさんにキムタクは「ノブさんの本気のラーメン、最後の最後に作ってもらえませんか。お願いします。」
いやいや、病気で入院してる人に「最後の最後」っちゅう言葉は縁起が悪い”NGワード”かもよ・・。
まるで死んでしまうみたいでしょ・・・。
最近の若いもんは、言葉の選び方が危なっかしいわ。(思いっきりアラフォーのキムタクはもう若くない・・・)
−◆−
こうして、最期の営業日に本気を出すことになり、ラストを飾るべくキムタクと二階堂でビラ配り。
チラシの裏に手書きをしたビラなので、貧乏くさくて余計に客が来ないような気もしますが、キムタクが一生懸命だから仕方ない。
二階堂(香里奈)は恥をかき捨てて青系の萌え衣装を身にまとって”しょこたん=中川翔子”みたいな感じになってビラを配ってます。
たまたま模合統括本部長(中井貴一)と出会い、「最後の最後まであがいてますよ金田一さん。何でか分かんないけど、損得抜きで・・・」とキムタクの”中華奮闘記”を解説。
この香里奈のセリフで、ようやく『PRICELESS』という題名の意味がほんのりと・・・。
『損得抜き』・・・金では買えない大事なものってことを描きたいってことなのかなって・・・。
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ビラを配った効果も無く、最終日も客はゼロ。
バイト代として「1万円」もらって、これで貫太(前田旺志郎)、両太(田中奏生)に焼肉を食べさせたりラジコンを買ったりしてやる予定でしたが、キムタクは子供らに手を合わせて方向転換。
『青春軒』に戻って、キムタク、二階堂、貫太、両太でノブさんの中華を1万円分食べることに・・・。
ノブさんも最期に腕を振るうことが出来てメデタシ、メデタシ・・・。
ノブさんは、店は売り払うが”のれん”を譲ると言ってキムタクを店の奥に連れて行きました・・・。
シートを取っ払うとほこりが舞い上がって・・・。
屋台かな・・・。
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以上、物語自体は在り来たりな『良いお話』で、視聴率が15%を超えるほどだとも思えないんだけど、超えちゃうから大したもんです・・・。
突き詰めて考えたら、仕事も住まいもお金も失ったのに、金田一は切羽詰まった感じで求職活動してるでもないし、『フリーター、家を買う。』で”うつ病”のお母さんのために家を買う金を稼ぎ出そうとして肉体労働にいそしんだの”二宮君”みたいに背負ってるものも無いでしょ。
会社から理不尽な扱いを受けても、田中真紀子大臣に不認可決定された秋田公立美術大、札幌保健医療大、岡崎女子大の関係者ほど怒ってるわけでもないし・・・。
だから、真面目に考えたら半端な設定だし、終始クスクス笑えるような話しでもないのだけど、ドラマ全体としてみたら、それなりに雰囲気が出てるから不思議・・・。
たしかに『パーフェクト・ブルー』なんかと比較するとドラマの造作に差がありますね。
『パーフェクト・ブルー』は絵面も、BGMも味気ないし、そもそも登場人物が揃いもそろって地味(まじめ?)に演技させられていて、笑顔の無いドラマになっちゃってますもんねぇ。
地味系キャストに、演出まで地味では華も何もありません。
(”夏木マリ”や”イッセー尾形”みたいなキャラが居ないんですよねぇ。)
あと、『PRICELESS』では『幸福荘』『青春軒』『ミラクル魔法瓶』の外観が映り、周囲に通行人や近所のラーメン屋に行列を作る人たちなどエキストラが動きを見せるけど、『パーフェクト・ブルー』では『蓮見探偵事務所』やバー『ラ・シーナ』なんかもインドアの絵だけだから、なんか閉塞感が滲み出ちゃいます。
要するに、配役やカメラワーク、エキストラの数など諸々全てを含めて『PRICELESS 〜あるわけねぇだろ、んなもん!』には温度や生気が感じられるけど、『パーフェクト・ブルー』は温度が無い”静止画”みたいな印象さえ受けちゃうんです〜〜。
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キムタクの使い方も最近では上手く行ってる方かな?
1950年代の南極に居ても、宇宙でガミラスと戦っても、脳科学者になっても、常にキムタクそのものだから舞台設定や物語の背景とマッチしないケースも見受けましたけど、金田一二三男という人物は、等身大のキムタクで大丈夫なキャラになっていて違和感が無いですね。
キムタクに合わせて人物造形されている感じなので安心して見られます。
とはいえ、心の底から面白いと感じているかというと”微妙”なこのドラマ。
中井貴一、藤木直人との今後について、うまく着地点に到達できるのか・・・。
逆境を覆してキムタクは『ミラクル魔法瓶』の御曹司になれるのか?
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