よる☆ドラ「眠れる森の熟女」第9話(最終回)★千波(草刈民代)は王子と文通継続!!
- 2012.10.31 Wednesday
- 11:34
- NHKドラマ・番組
和樹(落合モトキ)が東京に来る日程も決まったので、祐輔(瀬戸康史)は総支配人を辞すことを決意して、総支配人室の片付けを始めています。
その様子を見た杉浦(山本圭)さんが「私も荷物をまとめて参ります。」と共にホテルを去る旨を祐輔に表明。
あなたまで辞める必要は無いと言う祐輔ですが、杉浦(山本圭)さんは、祐輔の実母・可南子に申し訳が立たないのだと言い張ります。
結婚した諒一(榎木孝明)が仕事三昧になった上、愛人騒ぎを起こしたため悲嘆に暮れた可南子の姿を見て「特別な思いを抱くようになってしまったのです。」と杉浦さんがシミジミ語ります。
さらに「ある晩、とうとう思いを打ち明け、そして坊ちゃま、あなた様がお生まれになりました。」
ええ〜〜、杉浦さんが祐輔の実父だったの!?
だから、ずっと間近から見守り続けてきたのかぁ・・・。
杉浦「このことは、私と可南子様しか知りません。可南子様は私にあなたを託して行かれたのです。 僭越ながら私はあなたの父親として、あなたをそばでずっと見て参りました。あなたは、このホテルに必要な方です・・可南子様のためにも、どうか自信を持って下さい。坊ちゃま・・・・なんちゃって。」
うわっ、真面目に聞いてたら杉浦(山本圭)さんに騙された〜〜〜。
嘘が上手いわ。
まさか山本圭さんから、ヌケヌケと「なんちゃって発言」が出てくるなんて思わなかった〜〜。
「嘘なんですか?」と戸惑う祐輔に、杉浦さんは「当たり前でしょう〜〜。」
山本圭さんの飄々とした演技が良いわぁ。
杉浦「一瞬でも私のことを父親だと思ったでしょ。心が動きかけたでしょ。そんな風に思えば良いんです、血の繋がりなんて。たとえ実の親に嫌われても、傷つけられても、どうってことないんです! 人間は強いんです。誰でも良い、本当に心を許せる相手が居れば。それで十分なんです。坊ちゃま。どうか誰かと、人と一緒に生きて下さい。」
山本圭さん年季を感じさせる好演でした。
あと、「本当に心を許せる相手」って部分は、『純と愛』の純(夏菜)と愛 (風間俊介)の関係性とも共通項アリかな・・・。
−◆−
かける(松岡広大)が浩史(羽場裕一)と一緒に暮らすと言って家を出ていってしまい、1人ぼっちになった千波(草刈民代)の部屋に、ある夜、京子(磯野貴理子)が春子(森口瑤子)を連れて来襲!!
なぜか京子と春子が友達になってるのが可笑しい。
浩史(羽場裕一)を巡ってのあれやこれやの会話があったり、飲んだくれたり色々あって、とどのつまりは”かける(松岡広大)”が出て行ったことへの千波(草刈民代)の悲嘆。
京子(磯野貴理子)が「千波も自分を責めることは無いよ。あんたは立ち直ろうと必死だったんだから。前を向くために戦ってたんだから。手紙でも恋でも何でもやればいいと思ってたよ。かけるちゃんのためにもさ、あんたがまず起き上がらなきゃならなかったんだから。相手がすんごい年下だったとしてもよ・・・。あんた励まされてたんだから、救われてたんでしょ。だったら恋したって、誰にも責められる筋合いは無い。」と、千波を力づけました。
息子からも責められるものではないって感じですかね。
千波さんが心を許せる親友を演じた磯野貴理子は、『眠れる森の熟女』で思いのほか良い存在感をだしましたですねぇ。
で、 ”千波”と”かける”にまつわる部分は、沢口靖子の『シングルマザーズ』の続きを見てるような感じもしました。
(磯野貴理子は『シングルマザーズ』でいうと高畑敦子と北斗晶の中間的な存在かな。)
多少子供は大きいとは言え、千波さんも46歳でシングルマザー・デビューですもんねぇ。
−◆−
麻美(朝倉あき)が、手作りクッキーを大量持参して総支配人室にやってきました。
麻美は、祐輔の他につきあってる彼が居るというのも嘘だし、恋愛と結婚が別だとも思っていないのだと述べた上で「あなたのこと本気だとか意宇の絶対にやめようと思ってた。重い女になりたくなかったから。でも、本当は初めて会ったときからずっと、あなたが好きだった。」と、本心告白。
麻美は「年の差を情熱で乗り越えても、持って半年よね。だったら、さっさとつきあって、さっさと別れてよ。1年くらいなら待っててあげてもいいわよ。諦めないって決めたんだから私。」と、一方的にまくし立てます。
本音を口には出来たけど、”つっけんどん”にしか話しを出来ない麻美ちゃんは損な性格ですねぇ。
麻美「じゃ、帰る。」
祐輔は「麻美さん。元気で。」
うわっ、それってお別れを告げちゃったってことやんね。
何にも言葉を修飾せずに「元気で」の一言で交際終了を告げちゃった??
ソフトランディングさせて、将来に含みを持たせるのかと思ったのに、そう来たかぁ・・・。
でも、麻美(朝倉あき)ちゃんは、少し晴れ晴れした表情だったかな・・・。
けじめが付いた?
−◆−
会長で父の諒一(榎木孝明)に「婚約破棄」を報告にいった祐輔(瀬戸康史)。
政略結婚がキャンセルになっても総支配人を退く気は無いとした祐輔は「僕はずっと、あなたに認められたくて仕事をしてきたように思います。でも、これからは自分自身のために働きます。僕はホテルの仕事が好きですから」と自信に満ちた表情で語りました。
これで祐輔くんは親の呪縛から解放され、『二重人格』を卒業して大人になったかな。
「熟女が目覚めるとき」ではなく、『青年が目覚めるとき』ですね。
王子のキスで姫の目が覚めるのが『眠れる森の美女(眠り姫)』なのに、王子が目覚めちゃいましたかねぇ。
−◆−
祐輔から千波に手紙。
『・・・少なくともいくつかの瞬間、僕はあなたの前で鎧を脱いで居たように思います。あなたからの手紙は僕にとっても大きな救いでした。ありがとうございました。高岡祐輔』
匿名さんでは無くなったね。
追伸があって『また手紙を下さい。僕も書きます。』
放映前は『セカンドバージン』みたいなヤバいドラマだという噂を聞いていたけど、『文通』が続くという結末になったのね・・・。
今どき、メールではない手紙なんて・・・とも思うけど、メールでは味気ないわなぁ。
−◆−
最後は千波(草刈民代)のモノローグ。
『もしも、悪い魔女の魔法で眠りすぎて王子様に気づいてもらえなかったとしても、焦ることは何も無い。もしも数十年遅れの王子様が現れて、恋に落ちて、その恋が一週間で終わったとしてもどうってことはない。大切なのは残り時間じゃなくて、今を生きようと思う気持ちだから。なにか失っても人生は続いていく。私たちは地力で目を覚まして、そして、幸せをつかむ。』
今度は本当に『熟女が目覚めるとき』でした。
『純と愛』も『眠れる森の熟女』も、ともに『眠り姫=眠れる森の美女』という偶然。
王子と姫に限らず、人と人の「救いあい」「支えあい」みたいなものが、この世知辛い社会で求められてるってことかな・・・。
沢口靖子の『シングルマザーズ』にも、「支え合い」みたいな部分がありますしねぇ・・・。
というわけで、丁寧な造りで地味に楽しめたドラマでした。
熟年心をくすぐりそうな童顔の瀬戸康史君を「高岡祐輔役」に据えたのは正解だったように思います。
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