『ビギナーズ!』第10話〜さらば警察学校! 藤ヶ谷告白、剛力満足!?
- 2012.09.21 Friday
- 12:31
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「ビギナーズ!」第10話
〜さらば警察学校!〜
〜さらば警察学校!〜
超・三流ドラマも、ついに(ようやく)大団円です。
ダメダメ・ドラマでしたが、主役だけではなく、Sクラスの柄本時生、岡本あずさ、小柳友、北山宏光らに順次スポットを当てながらエピソードを繋いだことだけはドラマの体を為していました。
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『第13回神奈川選抜マラソン大会』で3位以内を目指してスタートした徹平(藤ヶ谷太輔)
25キロ地点で4位。
”北斗晶”と同様に膝を痛めている徹平ですが、いよいよサポーターで固めている左膝の具合が悪くなって、スピードが落ち始めました。
遂に転倒して、何人に追い抜かれたでしょうか!!
自転車で駆けつけた雄一(森廉)が、励ますのかと思いきや「諦めちゃえよ。もう充分だろ。」
徹平の身体を気遣った言葉だとは言え、フツーは「諦めちゃえよ。」なんてネガティブなベクトルを感じる言い方はしませんよねぇ。
「ここまで十分頑張ったんだから、身体のことを考えて無理するな。」とか言うならともかく、言うに事欠いて「諦めちゃえよ。」は酷い。
ほとんど、悪魔のささやきです。
おそらく、徹平の諦めない気持ちを表現するために雄一に「諦めちゃえ」などと言わせたんでしょうけどね・・・・。
四流娯楽ドラマに細かいことを言っても仕方がありません。
で、徹平は「今日は負けられねぇんだよ。」と立ち上がってレースに復帰!!
こんどは「頑張れ、イケ〜〜〜」と励ましの言葉をかけた雄一。
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足の痛さを忘れたように抜かれた選手を抜き返す徹平(Kis-My-Ft2藤ヶ谷)。
走りながら、水泳教練で苦労した山根(柄本時生)や、彼氏に別れを告げられた千晶(岡本あずさ)や、醤油蔵の跡継ぎ問題で悩んだ杉山(小柳友)や、離島で老女を助けた比呂(ゴリ押し剛力彩芽)やらを巡る過去9話分の思い出が総集編的に走馬燈のように頭をよぎっております。
”走馬灯株式会社”で過去映像を見てるような状態の徹平(藤ヶ谷太輔)は、どんどんスピードを上げて競技場に3位で帰ってきました。
後半30分から途中出場のサッカー選手並みに一人だけ元気に走っています。
ところが、さすがにこのまますんなりとはいかず、また膝が痛み始め、4位の高橋選手が後方から迫ってきます。
すると観客席から比呂(剛力彩芽)の声援が聞こえ、さらにSクラス全員が声援をあげます。
なんと助教・美咲(石田ひかり)までもが「ちんたら走ってんじゃないわよ!!!!!」とよく通る声で応援。
流石ベテラン、発生が違います。
絵に描いたように仲間たちの声援の効果があらわれ、スパートをかける徹平はみるみるうちに1,2位選手に追いつき、ゴール前で3人がほぼ横並びになり、最後は鼻の差で徹平(藤ヶ谷太輔)が優勝!!!
やった〜〜!
これほどベタなシナリオは平成になって始めてみたような気分!!
半世紀以上前に”力道山”が屈強な外国人相手に苦戦して、最後は空手チョップで逆転勝利を収めるという国民の歓喜させたトラディショナルなシナリオが21世紀に蘇った!!!
2時間17分という記録も、このレベルでの初マラソンとしては良い記録じゃないの!?
(ちなみに2007年『世界陸上』大阪大会で尾方剛選手(中国電力)が徹平とほぼ同タイムの2時間17分42秒で日本人トップの5位・・・。)
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優勝し、仲間から祝福されまくっている徹平のもとに高村校長(鹿賀丈史)が鼻の穴を膨らませて近づいてきました。
「おめでとう。君は警察訓練から離れ、陸上部員として育てていくことになります。」
徹平は「断っておいてください。こいつらと一緒に警察官になりたいんで。」と、とても警察学校校長と生徒の関係とは思えない軽い口調で返しました。
それなら無理して勝利する必要は無かったのではないかという高村校長に、徹平は「どんな勝負でも勝たなきゃ駄目なんです。」と、世間からもてはやされていた頃の”蓮舫”に喧嘩を売るようなことを言います。
徹平は「警察官は何より一番格好いいヒーローですから。」と畳みかけたうえで「Sクラス、嘗めんなってことで・・・」と、バカにし続けてきた高村校長にお返しの言葉。
これを見た比呂(剛力彩芽)が、ファンデーションをたっぷり塗った顔で「ふふっ、徹平‥」と愛おしそうに呟きます。
恐縮ですが、見た目が少し不気味です。
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マラソンの翌日、朝イチはグランドで訓練。
(今日はグランドにたくさんの生徒が居て、いつになくエキストラが多い。)
いきなり徹平(藤ヶ谷太輔)がグランド訓練に遅刻しておりますが、Sクラスの石岡(石井智也)らはマラソン大会翌日だから起きられなくても仕方がないなどと、甘くて温かい言葉を小声呟いております。
犯罪やテロはマラソン大会翌日でも待ってくれないぞ〜〜!!
で、遅れてきた徹平に、助教・美咲(石田ひかり)が「昨日はお疲れ様。大丈夫?」と意外にも優しい言葉。
しかしそれも一瞬のことで、すぐにビンタが炸裂し「だったら遅刻してんじゃないわよぉ!!」
ビンタを食らった徹平の顔が、黒の女教師・夕子 (榮倉奈々)のハイキックが決まった時みたいなスロー映像で大写しになりました〜〜。
だいたい、遅刻以前に、あの長髪・茶髪も警察学校ではアカンやろ。
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恒例の屋上シーン。
これまでの出来事をつらつら話す比呂(剛力彩芽)ですが、全然覚えていないという徹平(Kis-My-Ft2藤ヶ谷)
比呂は少し淋しそうに「卒業したら、ここで話したこと忘れちゃうんだ。」
しかし徹平「ず〜〜〜っと覚えてる。忘れるわけねぇよ。」
比呂(剛力彩芽)は、思いっきり徹平を見つめちゃっております。
徹平は「俺は、お前が居たからここまで頑張れたんだよ。ここでお前とこうして話したり、お前の前で格好つけたり強がったりしてるうちに今日まで来ちゃったみたいな。」と胸の内を明かし始め、ついには「比呂、ありがとな。俺、お前のこと好きだわ。」
残念〜〜〜、日向(小栗旬)が成田空港で「夏井真琴。僕はお前のことが好きだ。だから僕のそばに居ろ。」と気持ちを伝えた場面と比べると、全てにおいて見劣りしちゃう〜〜。
相手が”小栗旬”でなくても嬉しそうな比呂は「ずっと待ってたんだよ。」と、告白を待っていたことを口にします。
照れ隠しなのか、嬉しさが出たのかは分かりませんが「ね、もっかい言ってみて。俺、お前のこと好きだわ。ね、ね、ね・・・」と比呂。
徹平「ホント嫌なヤツだな。」
比呂「でも好きでしょ。」「わたしも好きだよ徹平。」
照れる徹平。
美形の陽子(水沢エレナ)に夢中だった徹平(藤ヶ谷太輔)が、警察学校での日々を経て、B級・容姿の比呂(剛力彩芽)を好きになるという顛末は『人は見た目じゃない』ということを社会に知らしめましたねぇ。
社会派ドラマです!!
しかしながら、一軍選手の「小栗旬&石原さとみペア」と比べると、「Kis-My-Ft2藤ヶ谷&剛力彩芽」のペアは・・・・。
いわずもがなですが、東京ドームと昔の多摩川グランドぐらいの差を感じちゃいます。
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警察学校の卒業式。
徹平は親子再会を果たし、心の澱も水に流せた様子なのですが、どうしても、あの茶髪・長髪と警察官の帽子が似合いません。
こういうドラマに出演するなら、せめてあと3センチでも髪を短く切りそろえて役作りできないものなのかなぁ・・・。
たかが10回の三流ドラマのために髪型を変えたりしないわなぁ・・・。
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校長は辞表。
「彼らを見ていて組織を守るという信念がほんの少し揺らいだんだよ。」「彼らがどんな警察官に為るか見てみたくなったんだよ。」
恭一郎(国広富之)の誤射事件の真相を隠して組織防衛したことについての”仄めかし”みたいですが、高村校長(鹿賀丈史)の心の動きはよく分かりません。
そもそも、『誤射隠蔽問題』を真正面から扱うレベルのドラマじゃないし・・・。
で、卒業するSクラスの面々に桜庭(杉本哲太)が「落ちこぼれのSクラス。補欠のSクラス。それでいいじゃないか。」などと感慨深げに言葉を贈っております。
二軍の寄せ集めだと言われた駄目な方の『イケ☆パラ』(前田敦子版)よりも、更にキャストが貧相な『ビギナーズ!』でしたから、まさに「補欠」ってのは言い得て妙です。
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最終回視聴率は5.7%という悲惨な数字・・・。
前にも書きましたが、オスカープロモーションが押しまくっている剛力彩芽が主役級登場人物だったドラマは『IS〜男でも女でもない性』平均視聴率 2.4%、『ティーンコート』平均視聴率 3.4%、『未来日記-ANOTHER:WORLD』平均視聴率 6.6% と、ことごとく視聴率がふるわない。
同じくオスカー武井咲も『息もできない夏』が全話平均9.79%で、剛力彩芽と共演だった『Wの悲劇』に続いて、またもや一桁ドラマ。
オスカープロモーションが上戸彩に代わる収益源を必死で確立したい気持ちは分かるけど、テレビ局が視聴率の取れないタレントを主役にしたドラマを作り続けて、その結果としてスポンサー収入が減ると、今でも悲惨なドラマの質がますます劣化しちゃいます。
どうでも良いドラマの中に、テレビ界・芸能界の問題点が凝縮されております。(そんな大袈裟な・・・)
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