東野圭吾ミステリーズ#08 波瑠の故意の物語〜鏡まぶしい殺人事件?
- 2012.08.31 Friday
- 13:02
- フジTV系ドラマ、番組
春頃に放映されていた『ドコモCM・新社会人のきみへ篇』で、何もわからないまま席に座っていると、電話が鳴って「おい電話!」と先輩に叱られちゃうショートヘアの新入社員を演じていた波瑠に好印象を持っていたのですが、『小さな故意の物語』でも独特のムードが垣間見えました。
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高校三年生の良(三浦春馬)、洋子(波瑠)、達也(大野拓朗)は、仲良しの幼なじみ3人組。
ただし洋子(波瑠)と達也(大野拓朗)は交際中という微妙な三人。
部活引退の日、堤防の斜面で寝転んだ三人。
居眠りしてるように見える洋子(波瑠)の右手に良(三浦春馬)がそっと触れる・・・。
ここが一番キュンとくる場面だったかな・・・。
( ピース綾部が『さんま御殿』で披露した《1ミリの接触理論》を思い出してしまった)
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物語に入る以前に、そもそもいつまで三浦春馬(22歳)に高校生を演じさせるのかという思いが先に立ってしまいました。
(『大切なことはすべて君が教えてくれた』では教師役だったのに・・・)
ああ見えて波瑠も21歳かぁ・・・。
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達也が屋上からドスン・・・。
校内パニック状態で、落下場所に駆け寄ろうとする良(三浦春馬)を制止し「見ちゃ駄目」と洋子(波瑠)。
洋子は状況把握が早いなぁ・・・と思ったんです、この時は・・・。。
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良(三浦春馬)は達也の死の原因を追ううちに、美術部の笠井美代子(三吉彩花・16歳)の存在に行き着きます。
部室か美術準備室みたいな場所に行った良(三浦春馬)が、カバーの掛かっているカンバスに手をかけようとしたら笠井美代子が現れて、良をはねのけるようにして「念がうつるから!!」
うっ、この子、尋常やないわ。
他に美術部員らしき人影も見えず、『怪奇、一人美術部員』か!?
良が”達也の死”について何か知らないかを笠井美代子から聞き出そうとしていたら、洋子(波瑠)が偶然やって来て「答えたくないなら言わなくても良い。」と笠井に言います。
その後、帰宅する笠井美代子を追いかけてバスまで走って行った洋子(波瑠)・・・。
なんか意味不明な動きなのだけど、波瑠の走る姿が印象的。
なんだか、『時をかける少女』みたいな・・・。
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外階段の踊り場で良(三浦春馬)と笠井美代子が対峙・・・。
良は、笠井美代子が美術室にあったグリッド線の入った鏡を反射させて、屋上の縁に立っていた達也(大野拓朗)の目をくらませて、故意に転落に至らしめたのだと目星をつけています。
笠井美代子「私が殺した! ちょっとでいいから私のこと見て欲しかった。振り向いて欲しかった。」と犯行を告白・・・。
飛び降りる気満々の笠井美代子に、洋子が「あなたのせいじゃない!!!」と叫びかけます。
洋子の「見ちゃ駄目」「答えたくないなら‥」「あなたのせいじゃ‥」発言が重なり、なにやら訳ありな感じが漂ってきました。
で、笠井美代子の地上への飛び降りは制止できたのですが、階段を転げ落ちて救急車で病院送り・・・。
達也の転落死があって、間を置かずに笠井美代子の階段転落事故があれば、この二つの出来事を結びつける人間が居そうなものなのですが、全然その気配はありません。
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笠井美代子が達也を好きだった事実が、洋子(波瑠)によって語られます。
バレンタインデーでしょうか、笠井美代子が達也に手作りチョコを手渡したのですが、あとでサッカー部員たちに分け与えていたところを美代子が目撃して、激しく気落ちしていた様子・・・。
気持ちが届かず、思いを込めたチョコをそんな風にされてしまって、屋上の達也に鏡の反射光を照射してしまうことに・・・。
(この程度で笠井美代子みたいな激しい感情が芽生えたら、毎年バレンタインデーには死者が出る)
良と洋子は、全ては二人だけの秘密にし、過去のこととしようと決めました。
原監督は不倫を過去のことにするために1億円払ったけど、良と洋子は笠井美代子から金を強請るようなことはしませんでした。
無料で過去のことになりました。
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1年後、達也が死んだ場所に花を手向けに来た良(三浦春馬)。
洋子(波瑠)も東京からやって来ていました。
小生も、どうして達也が屋上に居たのかが不可解だったのですが、良(三浦春馬)も同じ疑問を持ち、あの時に洋子(波瑠)がいっしょに屋上に居て、別れ話になったのではないかと推測していたようです。
そこのことを洋子(波瑠)に問いかけると彼女は肯定して事実を開陳。
洋子は、達也と離れるために東京の大学を受験することにしたのに、別れたくないと考えた達也が東京の大学を受験すると言いだし、別れるくらいなら死ぬ方がマシだとして屋上の縁に立ったのです。
そして、笠井美代子が照射した鏡の光に気づいた洋子が、達也が光の方向に振り向くように仕向けたのです・・・・。
眩しい光で目がくらんだ達也は、足を踏み外して地上へ・・・。
(夜道で対向車からハイビームを食らったときの方がキツイと思うけどなぁ)
達也を「死ぬほど好き」「殺したくなるほど好き」だった”笠井美代子”の故意と、死んで欲しいと考えるほど別れたかった洋子の故意が重なって、洋子とは死んでも別れたくない達也が死んだ・・・。
恋の需要と供給のミスマッチ!?
そして、洋子は堤防の斜面で手を触られたときに良(三浦春馬)を好きになっていたことを明かしました・・・。
切なすぎる恋の物語・・・・・・かな。
もっと切なかったり、もっと哀しかったら良かったんだけどなぁ・・・。
いまひとつパッとしません。
いっそ昔懐かしい『NHK・少年ドラマシリーズ』みたいな雰囲気にしてくれた方が、小生の好みに合う気がしました。
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