BS時代劇「薄桜記」第7話〜典膳(山本耕史)が権現与太郎の背中をパックリ!!
- 2012.08.24 Friday
- 22:57
- NHKドラマ・番組
典膳(山本耕史)の母・ぬひ(檀ふみ)さんの命日。
1年前の「まちぶせ」の約束通りに千春(柴本幸)が墓に来ていますが、やってきたのは典膳ではなくお三 (ともさかりえ)です。
どうやら典膳さんは白竿屋の用心棒の仕事が入ったようです。
せっかく1年待ったこの日なのに、千春さん切ないなぁ・・。
哀切の念を目で表現する柴本幸の演技がとても良い。
−◆−
鬼追一家との縄張り争い。
土地に「鬼追」と墨書した杭を打ち込んで縄張りを主張するのは、阪神タイガースの応援団みたいな黄色と黒の着物を羽織った鬼追一家の権現与太郎 (皆川猿時)。
大口をたたく与太郎の前に、白竿屋サイドから典膳(山本耕史)さんが出馬!!
与太郎「ぶった切るぞ」
典膳「儂が斬れるか」と、余裕のよっちゃん。
なぜか着物を脱ぎ始めた与太郎がメタボな体をあらわに褌一丁になると、背中には「東照大権現」と入れ墨がしてあります。
朝廷から家康に贈られた東照大権現の神号を斬りつけることが出来ないと読んだ権現与太郎の小賢しい戦略です。(江戸の悪党の間ではお馴染みの手らしい。)
典膳「風邪をひくぞ」
与太郎「やかましいやサンピン野郎!」
『サンピン野郎』という言葉は、身分が低い低収入のモノを侮辱するスラングらしいのだけど、与太郎には言われたくないね。
与太郎は「神君家康公に刃物を当てる度胸があるならさっさと斬りやがれ〜」とドヤ顔全開!!
絶対に斬られないと信じ切ってる与太郎は、典膳に三べん回ってワンと言えだの、股ぐらを通り抜けろだのと謝罪要求。
縄張りでも無い場所に杭を打ったり、理不尽な謝罪要求したりするのは、野田総理の親書を受け取らない某国と同じですね。
典膳「そんなに言うなら仕方が無い。斬ってやろう。」
一刀流一閃、バサッ!!
入れ墨の東照大権現の文字の真ん中が、生々しくパックリ割れちゃいました。
痛そうですが、全然血は流れません。
長兵衛(高嶋政伸)は皮一枚と表現していましたが、背筋に沿って肩胛骨の間から腰にかけて、脂肪を1センチ厚でスパッと行きました。
特殊メイクか何かで出来た鮮やかな傷が痛々しいこと・・・。
−◆−
その翌日、典膳(山本耕史)は谷中に足を運び、千春(柴本幸)の面影を探しています。
すると桜の木から折り鶴が赤い糸で吊り下げられています。
ピンときた典膳さんは鶴を白竿屋に持ち帰ったようです。
そして、お三に折り紙を渡して鶴を折ってくれと依頼。
その折り紙には、折った跡が付いていて真ん中に「千」と書かれています。
千春さんが、イニシャルを書いて鶴を折ったのですね。
典膳は、鶴を開いて何か書かれていないかと確認したのですね。
なんだかんだいって心通じ合ってる典膳と千春さん・・・。
千春の鶴を折り直すことになったお三は、ちょっぴり気の毒・・・。
そして、横になった典膳さんは部屋に飾り置いた折り鶴をじっと眺めています。
−◆−
典膳にぞっこんの”お三”とのことを長兵衛から持ち出された典膳は「儂は剣一筋に生きてきた、これからもそうするしかない。人に斬られて死ぬるか、人を斬って死罪になるか、先のことは分からぬが、そう長くは生きられまい。されば身辺を軽くして思い残すことのないようにしたい。」として話を断りました。
なんと、潔くて格好いいセリフ!!
浪人に成り果てた自分の運命を達観した切ないセリフでもあります。
(小生も50を過ぎたのだから身辺を軽くしておかなくっちゃ・・・。)
こういうセリフが時折出てくるから『薄桜記』は飛び抜けて出来の良いドラマになっていますね。
恐るべし、脚本家・ジェームス三木&原作者・五味康祐!!
−◆−
浅野家江戸家老・筒井監物の嫡男との縁談が決まっちゃいました。
前妻と死別し、けっこうな年かさの男だそうです。
千坂兵部(草刈正雄)から話を聞かされている千春(柴本幸)は、目を背け暗い表情・・・。
千春が仕える吉良の正室・富子(萬田久子)には、子供をたくさん産んで浅野家と吉良・上杉を結ぶ役目を果たすようにアドバイスされちゃうし・・・。
−◆−
典膳のもとに堀部安兵衛(高橋和也)がやって来て、千春(柴本幸)の婚礼が決まったと伝えます。
来年3月・・・。
安兵衛「千春殿は、さぞお辛いことと存じます。」
典膳「何故分かる?」
安兵衛「分からで、どうします・・」
高橋和也の口調が、なんか可笑しい。
安兵衛「丹下さんも不本意でしょう」
しかし典膳は微笑み返し・・・。
安兵衛「いやに落ち着いてますなぁ。」
「騒いでも仕方ない。」という典膳の手を握って、駆け落ちを勧める安兵衛。
そばを歩いてる女子たちが、手を握り合う男二名を奇異の目で見て笑ってます。
呆れる典膳に「分かっております。それがしは竹を割ったような頭にござる。」
頭が空っぽだという、いつぞやの例え話を持ち出す安兵衛が面白い〜〜。
安兵衛に「迷惑じゃ」と、つれない言葉をかけた典膳でしたが、部屋に戻って物憂げな顔・・・。
−◆−
5ヶ月経過。
桜が散り始めています。
嫁ぎ先の浅野家から使者として堀部弥兵衛(津川雅彦)が来るというのに、千春は出かけております。
谷中で墓参りをする典膳に会いたくて外出した様子・・・。
墓に水をかけている典膳に、いきなり「あなた」
なんか「あなた」という呼び方に千春さんの思いを感じさせますねぇ。
ビックリした様子のない典膳さんは、千春が来ることを予期していたというか、期待してたというか・・・。
谷中七面社に移動した二人は、大きな桜の木の両脇に別れて会話・・・。
「千春とも、これが最後だ。」「幸せを祈る。」
千春「祈らないでください。」
二人の会話がやる瀬ないです。
「さらばじゃ。」
「お達者で。」
別れの言葉を告げながらも、離れがたい思いがひしひしと伝わってきます。
千春「何か私におっしゃることは?」
典膳「無い。話し出せば切りが無い。」
なんて凄いセリフ!!
話すことは無いとしながら、『切りが無い』ってのは、話すべき思いが無限にあるってことでしょ。
この短くて、そっけない言葉の中に、無限の愛を表現してるんだから凄すぎます!!
参りました。
千春さん、重い口調で「今生のお別れにございます。」
桜の太い幹を挟んで見つめ合う二人・・・。
涙でうっすらと滲んだ柴本幸が素敵です。
白竿屋に帰った典膳(山本耕史)は、鶴の折り紙を握りつぶしました。
千春の前では恬淡としてるように装っていましたが、千春の再婚話に心が押しつぶされそうなのですかね・・・。
−◆−
突然《殿中松の廊下》
浅野内匠頭(オードリー春日)が吉良上野介(長塚京三)を切りつけ、即日切腹の沙汰が将軍から下りました。
『GTO』の杉ちゃんと、『薄桜記』のオードリー春日は、どっちがマシな役でしょうかね??
良い勝負かな・・・。
で、《殿中松の廊下事件》の余波で、浅野家への婚礼が破談となり、千春(柴本幸)さんはフリーのまま居られることになりました。
かの有名な《殿中松の廊下事件》を巧く使って、千春の再婚話をつぶすなんて、やはり原作者・五味康祐恐るべし!!
−◆−
お三が典膳に殿中での騒ぎについて話しかけます。
典膳は「馬鹿げた話だ。これで何百という家来やその一族の運命が一変する。嫁に行けなくなるとか・・・」
小生なら千春の再婚話が消滅して一安心するけど、逆に典膳さんは千春の将来を案じている様子。
さすが典膳さんは出来が違う!!
生と死と愛の美学を貫く男の生き様が格好良すぎる!!
とはいえ、妥協しない男の運命は、かなり辛いことになりそうです。
残り4回かな、楽しみなんだけど典膳たちの運命が怖い・・・。
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