政府が米提供「放射線実測図」を放置した問題について

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    2012年6月18日に朝日新聞が『(2011年)3月17〜19日、米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を提供したのに、日本政府はこのデータを公表せず、住民の避難に活用していなかったことがわかった。』『汚染地図は3月18日と20日の計2回、在日米大使館経由で外務省、経産省、文科省にメールで提供‥』として、放射線実測図放置問題を報じました。

    これはこれで新事実なのですが、下記のように早くから関わりのある出来事があったことを思い出したい。

    【 3月22日 米エネルギー省が公表 】

    外務省、経産省、文科省が上記の汚染マップを寝かしちゃったというのに、『米エネルギー省』は3月22日には『日本に派遣した観測チームの調査結果として、放射線量が1時間当たり125マイクロシーベルト以上の帯状の地域が福島第1原発の北西方向に約25キロ広がっている』との観測結果を発表・・・・。

    日本政府は実測図を埋もれさせたのだけど、米国政府は一般向けに公表してるのだから、日本国政府の行いは話になりません。

    サイテーのサボタージュ行為で、犯罪的です。


    【 3月15日 文科省モニタリング 】

    文科省は事故から4日目の3月15日に原発北西20キロ以遠の浪江町周辺でモニタリングを行い、最高毎時330マイクロシーベルトが観測されたことを翌16日に発表していました。

    しかし当時の枝野官房長官が「・・・特に20〜30kmの圏内において、文部科学省においてモニタリングをいただき(中略)専門家の皆さんのまずは概略的な分析の報告に基づきますと、直ちに人体に影響を与えるような数値ではない。
    「‥短時間こうした地域で、外で活動する、あるいはこうした地域に数日という単位でおられるということで人体に影響を及ぼすといった数値ではないということでございますので、その点については御安心をいただければと思っております。」と3月16日に安心宣言しちゃっています。

    【 3月14日 米軍には‥ 】

    『緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)』による演算結果を、米軍には3月14日時点で文科省から外務省を通じて提供していたことが国会の”事故調査委員会”で明らかに・・・。

    放射線実測図とアメリカさんから貰うまでもなく、SPEEDIを走らせていたのでありまして、これを日本国民には公表しない非人道的行為を菅政権は平気でやっちまいました。



    あれやこれやがあって、菅政権がSPEEDI情報を日本国民に公表したのは3月23日・・・。

    平成23年3月23日の会見で枝野氏は「・・・言わば逆算する形で、あるデータから、原子炉から放出されている放射性物質の量を逆算、推定できないかということを指示していたことを申し上げたかと思います。これをするためには、大気中の放射性物質の量、正確には放射性核種の測定値が、なおかつ風下の陸上地域で必要でございまして、その数値が昨日モニタリングができて、それに基づいてシミュレーションを行ったものの報告がなされたものでございます。」と、流暢だけど意味不明な説明。

    そして「現時点で直ちに避難や屋内退避をしなければならない状況だとは分析をいたしておりません。」「念のため、現在所在する場所が風向きから見て発電所の風下に当たるような場合には、できるだけ窓を閉め、密閉した屋内にとどまっていただくことをお勧めしたいと思っております。」と述べています。

    『念のため』『お勧めします』って、今思うと国民の安全・健康に対して無責任な発言です。


    現実には、リスクを知るすべもなく浪江町・赤宇木集会所で3月30日まで避難生活を続けた方だとか、危険を知らずに当該地域で活動しているうちに「ガイガーカウンターで調べたら髪の毛から60ミリシーベルト/h、半被が80ミリシーベルト/hあった」という消防団の方など、適切な避難指示が有れば高い放射線を浴びずに済んだ方が数千人おられるとも言われいるそうです。


    上記のようなヌルイことを言ってた枝野氏は、責任を取った??
    責任を取るどころか、枝野氏は電力行政を所管する経済産業大臣の椅子にお座りであります。


    朝日の報道は新事実としてはインパクトの弱い記事でしたが、今一度、菅政権の事故対応を思い出すきっかけにはなりました。
    −◆−

    世界を震撼させ、多くの人の人生を狂わせた『福島第一原発大事故』から1年チョイなのに、《原発再稼働推進》の読売新聞は、2012年6月17日付け朝刊に、編集委員 近藤和行の署名入りで『「原発なくせば」の幻想』という記事を掲載。

    「原発を止めれば命や未来を守れる、と思うのは幻想だと思う。」
    「過度に不信と嫌悪に傾いた今を正常化したい。」



    原発への危惧を『過度に不信と嫌悪に傾いた今』と括ってしまうって!?
    取り返しのつかない大事故『福島第一原発事故』を早くもお忘れか??
    −◆−

    《放射線実測図放置問題》で、平野文科相は19日の閣議後会見で、「政府という観点で活用していなかったのは大変残念。反省すべきは反省すべきだという認識だ」と、どことなく他人事のようなコメント・・・。

    こういう方たちにお任せしていて大丈夫なんでしょうか??



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