平清盛 第23回「叔父を斬る」〜後白河(松田翔太)「さあ皆の者、遊べや唄え」〜比類なき暗君!

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    『平清盛』第23回「叔父を斬る」

    先日の『ピカルの定理』(嫌いな番組)で、『平清盛』の低視聴率がバカにされていましたねぇ。
    『リニューアル・平清盛』というコントを流される始末で・・・。

    今日はサッカーの試合はないからね・・。
    −◆−

    保元の乱の戦後処理。

    流罪が極刑だった世において信西(阿部サダヲ)は、清盛(松山ケンイチ)に叔父・忠正(豊原功補)と4人の子、義朝(玉木宏)には父・為義(小日向文世)一党を斬首せよと命じました。

    八方に手をまわして減刑を図るも、成親(吉沢悠)らは頼りにならず死罪は覆りません。

    とうとう清盛(松山ケンイチ)は、忠正に厳しい沙汰を告知。

    今回の処分に「従う気はない」と述べる清盛ですが、忠正は「承知した。わしが何よりも恐れておるのは己が平氏の災いとなること」「お前が斬れ」

    平氏一門の繁栄と安寧のため、甘んじて極刑を受け入れる忠正・・・。

    小生ならジタバタと暴れるか、さもなくば、こっそり逃げるわ。(オウム高橋克也か!)
    −◆−

    一方の義朝(玉木宏)は、帰宅するなり由良御前(田中麗奈)に強烈ビンタ!!

    DVや!!

    「何故じゃ、何故引き戻した。お前が余計なことをせずなら、父上は無事に逃げたかもしれぬのじゃ〜〜〜」と、錯乱してヒステリー気味の義朝。

    当初の義朝はイケメン・スマート武士だったのに、今回は感情をコントロールできない様子をさらけ出すみっともなさ・・・。

    父と袂を分かちながら、覚悟が足りなかったかな・・・。


    そんな息子に、父・為義は「義朝、我が首をはねよ。源氏の棟梁の証しのその太刀で。親兄弟の屍の上も雄々しく立て。それがお前の選んだ道。源氏の栄華へと続く道じゃ。」

    小日向文世、美味しい場面・・・。


    屋敷ではDV被害者・由良が、息子の鬼武者(横山幸汰)に「殿は大殿をお斬りになることとなった。そなたもその目で見てくるがよい。」

    由良御前、今回ヘロヘロ義朝の有様を見て、息子を性格の強い男にしようと考えている模様ですねぇ。

    その由良が、一番強いわ。
    田中麗奈、雰囲気でてるよぉ〜。
    −◆−

    処刑の日を迎えた忠正(豊原功補)のもとに、清盛の三男・清三郎がやってきて、無邪気に「大叔父上、竹馬は出来ましてござりますか?」

    忠正「すまぬ、出来なんだ。」

    清三郎「では、お帰りになりましたら」

    忠正「ああ、そうしよう。」

    剛直な忠正の奥深いところにある優しさが滲んで、豊原功補は良い感じ・・・。

    しかしながら、これから斬首という一門全体がピリピリしているさなかに、清三郎がウロウロとやって来たのは作為的過ぎるのではないかなぁ。

    こういう場面を作るために、不自然かつ強引に清三郎を出現させた演出には賛同しかねます。
    −◆−

    河原で斬首を待つ忠正。

    清盛(松山ケンイチ)は、ためらってなかなか太刀を振り落とせません。
    忠正「斬れ〜〜清盛!」
    清盛「斬れませぬ。」

    忠正「それでも平氏の棟梁かぁ! わしはこれより十万億土に旅立ち、兄上に会う。そのとき言うて欲しいか。やはり清盛は棟梁の器ではなかったと! 兄上は間違っておったと、あんな赤子を引き取ったゆえ一門はほろんだと! 言うて欲しいかぁ!」

    豊原功補、見せ場中の見せ場!!!
    熱演中の熱演!!
    首切られる人には申し訳ないけど、『十万億土』なんちゅう言い回しが良いわぁ!!

    ついに、清盛は太刀を振り下ろす。
    グワ!

    物陰からずっと様子を見ていた西行(藤木直人)が合掌・・・。
    いつ、ローマから帰ってきたの?

    忠正の4人の子も清盛に斬首を促し潔さを見せました。
    −◆−

    父・為義「斬れ為朝」と淡々・・・。
    為朝は「斬れませぬ。」

    ここまでは、まだ清盛と同じ流れ、同じパターン。

    父・為義「お前の手で儂を黄泉路へ旅立たせてくれ。」

    しかし義朝(玉木宏)は、どうしても”宝刀・髭切”を振り下ろすころができず号泣してます。


    西行と同じく、鬼若(はつ恋! 青木崇高)が物陰から眺めています。

    もはや義朝(玉木宏)はまともに立っていることもできず、腰砕けになって泣き崩れております。
    鬼武者は、そんな父を見つめてます・・・。

    慈父・為義「義朝、泣くでない。泣かずともよい義朝」

    鎌田正清(趙ο)が義朝に代わって太刀をふるい、為義とその一党の首を落としました・・・。


    同じシチュエーションで、清盛は慟哭の心を抑えて腹をくくり身内を斬首したけど、義朝は”へたれ”だったという分かり易い対比!!!


    源為義が『父を斬る子、子に斬らるる父、斬るも斬らるるも宿執の拙き事、恥ずべし恥ずべし、恨むべし恨むべし』と辞世の句を残したとする《実子義朝が斬首したよ説》もあるのに、”主人公・清盛”を際立たせるために、ライバル・義朝は《腰砕け、泣き崩れ侍》として描かれたかな・・。

    草葉の陰から源義朝が「そんな”へたれ”やない!!」とツッコミを入れてるかもしれない・・。
    −◆−

    藤原師光(加藤虎ノ助)が、信西(阿部サダヲ)に呟きかけます。

    「我が殿ながらお見事なことですな。死罪にせねばならぬほどの咎はあるとは、あなた様も思うておられまいに・・」「為義一族に生き残られると困る・・・藤原摂関家の力をそぐために・・・あの戦のさなかより、その前より、あなた様は、こうなるように仕組んでおられた。」
    「殿の苛烈さ、悪左府様の比ではござりません。」

    為義斬首は、摂関家の弱体化狙いの政治的な処刑だったんですねぇ。
    −◆−

    後白河帝(松田翔太)が「新しい世を祝う」宴を開催!!
    喪中の清盛にも招待状。

    宴が始まり、関白・藤原忠通(堀部圭亮)は、味方に付いてくれた清盛の働きを認めて盃・・・

    帝の直々のプレゼントだとして、平安ダンサーの踊りが披露されます。

    鈴を鳴らしながら巫女みたいなダンサーが「遊びをせんとや♪ 生まれけむ〜♪ 戯れ〜せんとや♪ うまれけむ〜♪」

    ダンサーの一人が清盛を誘い、踊りの輪に引き入れます。
    喪中・清盛は舞うような状況にないのに・・・。

    これを見ながら後白河帝(松田翔太)ニヤニヤ。

    後白河「さあ皆の者、遊べや唄え」
    「我らは、遊ぶために生まれてきた。戯れるために生まれてきた。ここにおるは選ばれし者たち。面白き遊びをするを許された者たち。」


    さらに後白河帝は目を剥き「どうじゃ播磨守、生きる力が湧いてこよう! ぞくぞくとしてこよう!! フハハハハハ!!」

    さすが『比類なき暗君』です!!!

    藤原信頼(塚地武雅)がにやけて、お歯黒丸出し!!
    塚地、イケてる!!


    舞っていた清盛が、後白河帝の前に進み、へり下ります。
    奥歯を食いしばって涙をポトポト落としながら「此度はかように晴れがましき宴にお招きいただき身に余る誉にござりまする。今後ともお導き頂けますよう、お願い申し上げまする。」

    清盛の言葉を聞いた暗君・後白河帝が「フハハハハハ!!フハハハハハ!!」と哄笑。

    ベルク・カッツェとかアシュラマンとか、アニメの人物みたいな笑い方。

    松田翔太の憎たらしい表情や演技が鮮烈です。
    −◆−

    宴の後。

    俯いた清盛が「何が遊ぶために生まれてきただ。武士の力を見せたところで何も変わらぬ。変わっておらぬ!!」と憤懣やるかたない様子・・・。

    なぜかその場にいた信西が「そのとおり。」「そなたは新たな荷を背負うた。叔父を斬ったと言う重き荷を。」「そなたにはそれだけの力があると言うことじゃ。まがまがしくも輝かしい力を背負うて道を切り開き生きて行く力が・・・」と、喋りまくります。

    さらに「宝となれ清盛。すべての重き荷を背負うて、この国の宝となるのじゃ。」

    飛雄馬に「巨人の星になるのだ」と諭す”星一徹”みたいです。
    (本物の”星一徹”は、剛力彩芽ごときにからかわれるような男ではないのだ!!)

    大仰で取ってつけたようなセリフ・・・。


    清盛が、饒舌な信西を突き飛ばし「気楽なことを言うな!太刀を手にしたこともない者が。」

    叔父の首を斬れと言った憎い男ですから、もっと激しく責め立ててもおかしくないですよ。

    床に倒れた信西は「太刀なら私も振るうておる。この腐った世を根底より叩き斬りもうすため、目には見えぬ太刀を。その返り血と己の血反吐にまみれて生きておる。」

    セリフ自体は凄絶で迫力があるんだけどなぁ・・・。

    信西は話し続けます「もう馴れ合いは終わりじゃ。この信西、知力を持ってそなたの野心を支えてしんぜよう。そなたは武力をもって私の政を補い‥清盛! 共に、世を変えようぞ。」

    奥歯を噛みしめた髭面の清盛、涙目です・・・。

    阿部サダヲと松山ケンイチの熱演シーン・・・。

    でもね、理不尽な処刑を決定した『忠正の仇』ともいえる信西に対して、清盛の反応ってこんなものなんかなぁ・・・。

    信西の処断で忠正の首を斬らされたのに、武士の分際では、出家貴族を相手に過激な行動には進めないのかなぁ・・。
    −◆−

    鬼武者が「早う大人になり、強い武者となって、父上をお支えしとうござります」と元服希望。
    由良御前(田中麗奈)の教育方針が実っております。

    由良は、常盤御前(武井咲)には子供を優しい子に育てるように言っておりました。

    鬼武者=頼朝には、苛烈な運命を生き抜く強い性格を植え付け、常盤の子には人間らしく生きることを願っているのですね。

    今回は、ダメ亭主・義朝(玉木宏)より由良御前が男前に描かれました。

    そして、まだ幼い鬼武者(9歳くらい?)が元服して頼朝となりました。

    香川照之=九代目・市川中車の御長男(8歳)が、五代目・市川團子を襲名したときの様子を思い起こしました。



    てことで、豊原功補や松山ケンイチ、松田翔太ら俳優さんの個々の演技とか、一つ一つのセリフは悪くないのですが、全体を通してみると間怠っこいです。

    もっとテンポよく畳み掛けてきたらいいのに・・・。
    そもそも、この忙しい時代に、オープニングテーマを長々と流せること自体が間違ってる気がします。

    『家族のうた』みたいな打ち切りの憂き目に遭うことなく、余裕で1年間放映が保証されてるから、ぬるくなるんじゃないですか・・・。

    一回に45分かけず10分ほど短縮したほうが面白くなる気がします。
    −◆−

    さて、前回であの世行きの悪左府・藤原頼長(山本耕史)は、剣豪・丹下典膳となってBS時代劇『薄桜記(はくおうき)』(7/13スタート)で復活するそうですね・・・。

    大河『平清盛』より面白そうな・・・。





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      今回の見所は、身内(叔父や父)を斬首する清盛と義朝  ですが、真のテーマがあります。 信西の真意と保元の乱の意義  黒くなった信西(安部サダヲ)が保元の乱を誘導したと考えてよいと思うが、保元の乱の意義は?  一言で言えば、藤原頼長(山本耕史)、崇徳院(
      • 英の放電日記
      • 2012/06/12 7:56 PM
      なんとも悲しい回でしたねぇ。 毎回、見どころは 対比 ってことでしょうか。今回も清盛と義朝が対比的に描かれていました。
      • ひとり日和
      • 2012/06/12 5:26 PM
      脚本 藤本有紀 演出 柴田岳志 制作統括 磯智明 音楽 吉松隆 語り 岡田将生 出演 松山ケンイチ/深田恭子/玉木宏/豊原功補/松田翔太/藤木直人/森田剛/西島隆弘/田中麗奈/小日向文世/和久井映見/阿部サダヲ/中村梅雀/松雪泰子/上川隆也/國村隼 第23回 「叔父を斬る」 11.6
      • to Heart
      • 2012/06/12 12:37 AM
      大河ドラマ「平清盛」第23話は信西から清盛は忠正を、義朝は為義を斬首せよと命じられる。清盛も義朝もその命に異議を唱えるも認められるそれぞれ苦悩するも忠正、為義はこれを ...
      • オールマイティにコメンテート
      • 2012/06/12 12:17 AM
      信西から非情な決断・・・後白河天皇の意向でもあったんだろうが・・・ 敗者の斬首。 実際の清盛と忠正は叔父甥関係で仲も良くなかったらしいんだけど、 ここでは心の奥底で繋がっていたという設定。 一...
      • 早乙女乱子とSPIRITのありふれた日常
      • 2012/06/11 9:34 PM
      JUGEMテーマ:大河ドラマあまりにも非常な斬首命令に、清盛は呆然としました。義朝は、父上を斬るなど出来るはずも、と抗議します。しかし、信西は「清盛なら斬るであろう」と、冷然として言い放ったのでした。これを言われた義朝は、返す言葉がないまま。帰宅した義朝
      • ふるゆきホビー館
      • 2012/06/11 6:11 PM
      「斬首せよ」と、信じ難い沙汰を信西(阿部サダヲ)から言い渡された清盛(松山ケンイチ)と 義朝(玉木宏)は、叔父・忠正(豊原功補)と父・為義(小日向文世)を守ろうと奔走する。 しかし、かい無くつ...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2012/06/11 5:05 PM
      平清盛 日曜 20:00 NHK総合 日曜 18:00 NHK BS-プレミアム (再)土曜 13:05 NHK総合 2012年1月8日〜 [キャスト] 松山ケンイチ 中井貴一 中村敦夫 豊原功補 大東俊介 中村梅雀 上川隆也 藤本隆宏 佐戸...
      • 新ドラマQ
      • 2012/06/11 3:36 PM
      公式サイト 信西より、叔父、忠正一家の斬首を命じられる清盛、父、為義と弟たちの斬
      • 昼寝の時間
      • 2012/06/11 2:57 PM
      共に、世を変えようぞ… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201206100005/ 平 清盛 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)NHK出版 NHK出版 2012-05-30売り上げラ...
      • 日々“是”精進! ver.F
      • 2012/06/11 1:04 PM

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