鍵のかかった部屋 第6話〜V6坂本君が! 出番が来た能年玲奈ちゃん
- 2012.05.22 Tuesday
- 12:41
- フジTV系ドラマ、番組
第4話、第5話は、謎解き部分が映像向きではなかったので説得力を欠く部分がありましたが、今回は映像コンテンツ向きだったので、消化不良を起こさない出来栄えでした!(^^)!
(しっかりした作品だから基本は活字で読むべきものかとは思いますが・・・)
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冒頭「人は一つのものに集中していると、他のものが見えなくなります。」と大野君が語りかけてきます。
謎解きのヒントを最初に提示するのは正統派的な手法であります。
昨日の『ATARU』の犯人捜しなんてのは、笑えるほど”いい加減”でしたものねぇ・・。
(それでも5/20『ATARU』の視聴率が17%台ってのは、”栗山千明”らのキャストの力なんだろうなぁ・・・)
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企業法務の会の会長で、芹沢(佐藤浩市)の師匠格にあたる水城重治(清水紘治)弁護士が『フリードマン・芹沢法律事務所』を来訪・・・。
なんと、水城会長は芹沢の秘書・水城里奈(能年玲奈)のお父上でした。
芹沢は、ある意味『身元引受人』の責任を負っております。
今回は、この水城里奈や彼氏の井岡(桐山照史)が属する劇団内での密室殺人事件で、井岡は容疑者の一人とされてしまいます。
彼女は水城会長に演劇を続けていることを隠しているのに、劇団で起きた事件に巻き込まれたことが水城会長に知れてしまうと、彼女を事務所で預かっている芹沢は水城会長から「ドクロベー並みのお仕置き」を食らうかも、という設定・・・。
水城会長に露見する前に是が非でも謎を解いて水城里奈の彼氏・井岡の容疑を晴らさなければならない必然性が加味されております。
原作にないキャラ”芹沢”の使い方が巧い。
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水城里奈がエリザベスという役で出演する「密室に囚われた男」という舞台のチケットをもらった青砥(戸田恵梨香)は、榎本(大野智)を誘って劇場へ・・・。
青砥の「だぶっとしたOFFファッション」もカッコいいし、榎本を誘っちゃう青砥の内面も可愛らしいなぁ・・・。
舞台パフォーマンスに驚いたり感心したりする豊かな表情も愛くるしいし、『鍵のかかった部屋』の戸田恵梨香、すごく良いわぁ〜〜〜。
(ドラマの中身以前の、ただの戸田恵梨香ファンになっちゃった・・・。)
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芹沢「なんで君まで密室事件にかかわっちゃうんだよ」
青砥「それは里奈ちゃんが悪いわけじゃありません。」
芹沢「その通り。君のせいだ。」
青砥、目を真ん丸にして「えっ、わたし!?」
芹沢「密室事件ばかりやってくる、俺はもう腹いっぱいなんだよ。」
週刊誌の取材を受けてご満悦だったくせに、平気でこんなことを言う芹沢(^O^)
青砥「これまでの事件は芹沢さんも乗ってたじゃないですか。」
芹沢「乗ってないよ。乗ってません。大人はそう簡単に乗るもんじゃないんだよ。」
青砥「じゃあ、前回の事件の時、チーム榎本と言ってたのは何だったんですか。」
芹沢「あれはノリだ、ノリ。事件が解決した昂揚感でさ、わけのわかんないことを口走っちまうことだってあるだろ。それが分かれよ大人なんだから!」
5秒前には「乗ってない」と言いながら、今度は「ノリ」だと主張する傍若無人な芹沢の思考回路は凄すぎるわ!!
横暴で居丈高だけど気の小さいところもある小呆けキャラ・芹沢を生み出した脚本家さんは巧い!!
芹沢が居るから、青砥=戸田恵梨香の魅力も増すってもんです。
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木刀で撲殺された薬師寺(山中聡)を、劇中で殴る役だったのが里奈の彼氏・井岡(桐山照史)だったと説明された芹沢は「ど真ん中じゃん・・・」
さらに芹沢は「密室を破ってみれば娘の彼氏犯人・・・字余りじゃないかぁ・・・。」と、自作短歌にゲッソリ・・・。
いちいち芹沢オモロイ。
芹沢「そんなことを水城先生に報告できないよ。最悪オレの監督責任が問われちまう。あの人を怒らせたりしたらなぁ・・・」と、肝っ玉の小さい発言。
青砥「それで芹沢さんが怒られるのは筋違いな話です。」
芹沢「そうだよ。筋違いだよ。筋違いな話で怒ったり怒られたりするのが大人の世界なんだよ。君だって、さっきオレに筋違いな言いがかり付けられたんだから分かるだろう。」と、逆切れ筋違い発言。
筋違いな大人社会を筋違いに説明するこのセリフは良くできてるわぁ。面白いわぁ。
かかわりたくないと逃げる芹沢。
青砥が、しゃあしゃあと「わかりました。このことは里奈ちゃんからお父さんに報告しましょう。気がかりなのは芹沢さんが里奈ちゃんに彼氏がいて、劇団に入っていたことを全く知りませんでしたと正直にお伝えしなきゃいけないと言うことですね・・・」と、芹沢にプレッシャーをかけます。
陥落した芹沢は「榎本に電話しろよ」
事件が解決しようがしまいが、青砥と芹沢の会話だけでも十分満足 )^o^(。
だから、前回、前々回みたいに謎解きに不十分な点があっても、ドラマ自体には満足できちゃうんです。
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青砥が劇団員から話を聞き、上演中に暗転がないことや外部からの出入りがないことなどを確認して、密室確定。
で、劇団内では、演技が下手な井岡の処遇を巡って、被害者・薬師寺と脚本家兼役者の鬼塚(坂本昌行)演出の畑山(堀内敬子)の関係が悪化していたとのこと・・・。
んん、今時点では見た目でには畑山(堀内敬子)が犯人っぽい・・・。
んんんん〜、なんとなく『古畑』っぽいぞ・・・。
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榎本の地下倉庫で芹沢、青砥、榎本が鳩首階段。
さすがの榎本もはっきりしない態度なので、水城会長に叱られたくない芹沢は焦り気味。
「井岡以外の容疑者を見つけ出して俺の心の安寧を取り戻してくれよ。」
唖然と見つめる青砥に「俺は、あれが、あれなんで。」と意味不明だけど、歳を取るとよく口にしてしまいがちな言葉を口にして地下倉庫から去っていきました。
家政婦のミタの晴海所長 (白川由美)も、「あれなのよ〜。」「あれが・・・」とかなんとか、よく言ってましたもんね。
とにかく、重ね重ね芹沢は可笑しいのであります。
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事務所で、密室の謎が敗れないかもしれない旨を芹沢に報告する青砥。
芹沢は「破れないかもしれない・・・破ってもらわなきゃ困るんですよ。いつも会うたんびに(水城会長が)娘はどうしてるって帰り際に聞いてくるんだ。事件のことを隠してさぁ、『元気にしてますよ』って答えられるわけないだろ。 でもな、事件が解決さえしてくれれば元気ですって言えるんだよ」と、我がままで自己中な主張。
青砥「どうしてですか?」
芹沢「ホントに元気だからだ」
凄い理論!!
青砥「そいういう問題でしょうか?」
芹沢「そういう問題だろ。」
青砥「でも、昼までに解決するなんて現実的じゃありません。」
芹沢「何とかしろ、俺と水城君のためになぁ!!」
水城会長との約束の時間までに解決しろと無茶苦茶な注文を付けることで、タイムリミット型ミステリの要素までぶち込んできました。
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時間がない青砥は、里奈と井岡(桐山照史)と直接面談。
「鬼塚さんと畑山さんの、どちらが犯人だと思われますか??」と超・単刀直入な質問!!
んんん? 井岡役の男の子、どこかで観たけど思い出せない・・・ググってみたら、ああ『ごくせん』の大阪弁の生徒やった子かぁ・・。
矢継ぎ早に怖そうなおばさん・畑山(堀内敬子)と1対1で面談した青砥。
畑山をじっと見つめる戸田恵梨香の目が素敵だわ!!
そんなこんなで、実は井岡が鬼塚のゴーストライターとして脚本を書いていたことが判明。
青砥のお手柄です。
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地下倉庫から電話している榎本は「そうですか教授、ありがとうございました。」といって通話を終えました。
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原作に「教授」って居ましたぁ??
『錯覚の科学』の著者は外国人だから電話の相手ではなかろうし、なんか、気になるなぁ・・・。
登場人物を見落としてるだけ??
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鬼塚(V6坂本昌行)が地下倉庫の榎本(大野智)を訪ねてきました。
ジャニーズファンは喜んでおられるのでしょうか。
井岡役の桐山照史も、ジャニーズ事務所なんですってねぇ・・・。
ちょっとしたジャニーズ祭り・・・。
犯人かと聞かれて、さらりと「僕は犯人じゃありません」と答える”V6鬼塚”が犯人ではなかろうと思っていましたが、よくよく見てると、齢を重ねた坂本君は犯人顔に見えなくもないなぁ・・・。
榎本と会話を重ねるうちに、トリックに関してボロを出しちゃった鬼塚・・・。
顔つきと言葉から、犯人確定やね。(顔で決めたらアカン)
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今回の密室トリック。
鬼塚(V6坂本)が鍛えた技を駆使して、舞台の上を「秒速2ミリ」という速度で”切り出し”とともに下手から上手に移動し、被害者のいた下手楽屋に行って犯行に及んだ・・・。
大胆にも舞台を横切るとは、坂本君、ワイルドだぜぇ〜。
茂木健一郎博士の『アハ体験!』と、フジテレビ『ほこ×たて』に何度か出てきた動かないパフォーマー・パーツさんを足したようなトリックでしたねぇ。
(パフォーマー・パーツさん、今回のエピをテレビで見てたかなぁ・・・。)
犯行がばれても、殺意はなかったように見える段取りまでしていた鬼塚でしたが、榎本の頭脳と、青砥の調査が上回って、ついに御用!!(表現が古い〜)
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事件解決後、水城父が事務所訪問。
帰り際、里奈が演劇を続けていることを父に告白。
水城父「そうか。そんなにやりたいんなら続けなさい。」「夢を追いかけているんなら、いつも笑顔でいなさい。」
里奈「何でも笑顔って・・」とニッコリ。
水城父「スマイル、スマイル・・・」
ちょうどNHK『ニュースウオッチ9』の終わりら辺で、ロンドン五輪体操代表の田中理恵選手のインタビューがあって、辛い練習やキツイ演技も笑顔だと楽だと話していましたよ。
「スマイル、スマイル・・・」
そして水城父は「彼氏に一度、会わせてくれよ・・・」と言い残して去ってゆきました。
絵にかいたような良いお父さん!!
大物弁護士の父と、定職にない役者志望の彼氏では、里奈ちゃん間に入って大変そうな気がするなぁ・・・。
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最後は、青砥が電話で「井岡出演の舞台を一緒に見に行きませんか」と、榎本に観劇のお誘いをしてるのに、榎本は電話をそっちのけで屋上のペントハウス鉄扉かなにかのカギをゴチョゴチョ・・・。
怪しげな・・・。
だって、あれですから・・・。
そんなこんなで、ドラマ全般のまとまりの良さに満足。
我が郷土出身の18歳・能年玲奈ちゃんにとっては、芸能生活において大きな一歩を踏み出せたことになるのかな・・・。
WEB版スピンオフ『純子の手帳』の主役(?)でもある”里奈=能年玲奈”って、前回までは出番が限られていましたけど、少し気になる存在だったんです。
今まで知らなかったんだけど、『カルピスウォーターのCM』で肩車されてる女子なんやねぇ・・・。(カルピスなのにポカリスエット風のCM)
今回は髪の毛にパーマがかかってたせいか、どことなく”あの”加護ちゃんみたいに見えちゃった。
ウエーブのないショートカットの方が似合ってるかな・・。
高砂市出身の妙義龍(境川部屋)も4大関を撃破して頑張ったし、大河内町と神崎町が合併してできた神河町(合併して1万2千人強の人口)出身の能年玲奈ちゃんのことも応援せんといかんなぁ・・・。
(なんとなく感想から加齢臭が漂い始めた?)

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