「小、中学校留年」橋下徹市長の”本意”を理解すべし

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    大阪市の橋下徹市長が、小中学生が目標の学力水準に達しない場合、進級を認めず”留年”させることを検討するよう市教委に要請したものだから、また注目を浴びちゃってる。

    尾木ママ(尾木直樹氏)が、新聞紙上で「小学校で九九ができなければ、留年させてでも面倒をみる。留年させても府民の子供の力をつけてもらう、というのを橋下さんが出してきたら僕は大喝采します」と述べたことに橋下市長が食いついての出来事だそうです。

    情報番組では街角で人々に賛否をアンケートしてましたが、小生は「小、中学校留年」に”大賛成”であります。
    −◆−

    橋下市長は「学んだかどうかに関係なく進級させることで、かえって子どもたちに害を与えてしまっている。理解できない子にはわかるまで教えるのが本来の教育だ」と述べています。

    まさにその通り。

    《留年》という事象に目をやる前に、理解できないまま進級し、中学校なんかで全然授業についていけず、学習への興味関心を失う子供がいることを考えなきゃいけませんでしょ。

    少なくとも我が子の学校では、そんな子供をフォローすることもなく、学年だけが進んで行って卒業です。
    −◆−

    たとえば学校教育法第三十条には「小学校における教育は、前条に規定する目的を実現するために必要な程度において第二十一条各号に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。」と謳われています。

    この『目標を達成する』とは、「子供に分からせる」ことが肝心なのだと思いますが、実際には「総授業時数」をクリアすることが目標達成になってしまっていないでしょうか?
    −◆−

    「そろばん教室」だったり「スイミングスクール」だったりでは、できるまでクラスや級が上がらないで当たり前。

    型もできないのに黒帯をくれる「空手」なんか無いじゃないですか・・・。

    水泳でいえば、子供は「水に顔をつける」ところからはじまって、「平泳ぎ」「クロール」「背泳ぎ」「バタフライ」の4泳法に進み、そのあとは「タイム」をクリアしながら級を上げていく。

    子供はできるまで頑張らなきゃ前に進めないし、教える側も、子供が上達できるまで工夫しながら教えなきゃなりません。

    その視点が、今の学校教育に欠けていることを橋下市長は問題視して、《留年》という刺激的な単語で問題提起したんだと思いますよ。

    (顔を水につけられない子が、バタフライのクラスに進んでも泳げるはずがないのに、学校教育ではどんどん前に進んじゃう)
    −◆−

    要するに、子供を留年させるのが主眼ではなくて、『留年する子供を作らない学校になれ』って意味だと思います。
    (学校とともに、自治体も責任を負います。)

    放課後に学習が遅れている子に補習を施すシステムだとか、習熟度別学級編成だとかで、取り残されてる児童生徒が少しでも追いつく機会を学校や自治体が設ける必要が出てきますし、そもそも「分かる授業」を進めることができる教師の指導力も養わなければならない・・・。

    (子供をほったらかしにして組合活動に血道を上げるような教師はいりません。)

    「綺麗ごとだけ言っても、予習も復習もしない、宿題さえしない児童生徒を相手に、どうしろというのか」と考える学校側、教師側の思いも受け止めながら、”自治体・教育委員会”は手立てを考えなきゃなりません。

    限られた予算の中で、『人・モノ・カネ』を効果的に投じて、教育システムを充実させる必要があるんだと思います。

    また、留年とは《もういちどやり直す機会を得られること》だと前向きにとらえる風潮を社会全体で醸成すべきだとも感じます。

    あと、子供には単純に「落第したくなきゃ勉強しろ!」と発破をかけたらいいし・・・。


    以上、3人の子(小、中、高校生)を持つ親としての考えでございます。




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       というのは,教員の指導力が問われてくるからです。  不登校児童を放置しておけば
      • 教育失敗学から教育創造学へ
      • 2012/02/23 8:53 PM

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