「相棒 ten」第15話 萩原聖人がミッチーの後任??
- 2012.02.09 Thursday
- 10:22
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今回放送前に、今シーズンで神戸尊(及川光博)が特命係を卒業すると報道があって、ほんでもって、そのタイミングで映画『鑑識・米沢守の事件簿』に出ていた、ちょっぴり熱い所轄の刑事・相原(萩原聖人)が絡んだ第15話。
ムムム!!
ついてない女・月本幸子(鈴木杏樹)が刑期を終えて小料理屋「花の里」の二代目女将に就任したように、もしかして、映画と今回のエピソードで顔を出した萩原聖人が、三代目の相棒になる布石かぁ・・・。
単発ゲストにしては、尊(及川光博)と小さく反発しあう形で”熱血キャラ”が立っていましたし、右京(水谷豊)は敢えて謹慎中の相原を助ける形になっていたし・・・・。
落語CD「火事息子」のくだりでも、右京、米沢(六角精児)と相原(萩原聖人)が繋がったし・・・
”三代目相棒”の第一容疑者(?)は、もしかして《萩原聖人=相原誠》では??
−◆−
今回エピソードでは、引きこもり25歳男・真人(松尾英太郎)に右京が話した《アンテナの感度》が印象に残りますよねぇ。
右京は、真人がもつ心のアンテナの感度が高過ぎたから故に、大人の言葉に、真人を心配する言葉だけではなく、大人側の主観が入っていることに気づき、大人の言葉を素直に受け入れられないまま今日に至ったのだと分析。
真人は”圏外”の部屋に籠ることで、余計な電波をシャットアウトしてたっちゅうことやねぇ。
『アンテナの感度』発言は、的を射た名言です。
尊が「カウンセラーになれる」と右京に感心していましたが、うつ病持ちの小生も、右京の言葉に「そうそう」と頷きました。
真人の敏感すぎた心模様を解き明かして、「理解」や「共感」を漂わせた右京の落ち着いた雰囲気が、なんともいえず良い感じで、尊敬できる年長者像!!
米沢が右京を敬愛する気持ちがわかります。
一方、親目線で申しますと、小生も親の端くれなので、単純に「あの両親が悪い」「父親ダメ」なんて言えません。
子どもが引きこもりになっちまったら、親だってパニクったり、悲しんだり、苦しんだり、自分を責めたり、頭の中がグチャグチャになるもの・・・。
くしくも、今週の『ストロベリーナイト』では姫川(竹内結子)が「親だって壊れる。親だから壊れる。」って言ってたでしょ。
真人の両親も、壊れかけだったんですよ。きっと・・・。
右京は”第三者”だから心静かに、且つ温かく接することができたけど、当事者だけでは解決できないんだと思うのですぅ・・・。
−◆−
伊丹刑事(川原和久)らは、連続通り魔事件の犯人は真人だと見込んで居ましたが、実は水野沙織(岩佐真悠子)でした・・・。(伊丹、三浦、芹沢の3人組、面白い!!)
あらまぁ、赤ちゃんを抱いてる岩佐真悠子は、『イケ♂パラ』の”花屋敷ひばり様”には見えないじゃないの・・・。
育児疲れとかでアンテナが過剰反応していた”水野沙織”は、子育てを妻に任せきりの夫の言動にビンビン反応しちゃって、被害者意識が膨張。
挙句の果てには冷蔵庫で凍らしてあったペットボトルが足の上に落ちで骨にヒビが入って精神が暴走開始。
余所の女性が幸せそうに見えて、逆恨みスイッチが入り通り魔事件を起こしちゃった。
わちゃ〜〜。
家事・育児で協力が足りない夫だけど、彼の悪意のない言動にまで妻・沙織(岩佐真悠子)は一々悪い方に反応しちゃってたものなぁ・・・。
沙織のアンテナが故障して変な電波を拾ってしまい、過負荷がかかって感情のデフレスパイラル・・・。
ペットボトルなんかが犯行のきっかけでは悲しいねぇ。
でも、育児に限らず、仕事なんかでも追い込まれたような気分になってアンテナ過敏症になって、職場でイライラが高じちゃうことってあるものなぁ・・・。
これが内向きに爆発したら、小生のように心の病で沈没ですよ。
外向きに爆発したら、水野沙織。
てことで、親子関係、夫婦関係を通じて、右京に「アンテナの感度」を語らせた”秀作”でした。

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