吉田修一(著)「平成猿蟹合戦図」心地よくて爽快。

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    芥川賞作家・吉田修一による痛快小説「平成猿蟹合戦図」★★★★★
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    価格:1,890円(税込、送料別)


    長崎の離島から上京した子連れのホステス。
    彼女の旦那で、売れないホスト。
    歌舞伎町で下働きするバーテンダー。
    世界的な人気チェロ奏者と、その秘書と、霊能者。
    韓国クラブのママとヤクザ者の男。
    轢き逃げ事件で逮捕され服役する元教師と、その娘。

    ある夫婦からとことんまで甘い汁を吸い取る男たち・・・。
    自殺した夫婦の母親である秋田県在住の老婆。


    いやはや、なんとも多種多様な登場人物が絡み合い、長崎の離島に始まった物語が、福岡、東京へと繋がって行き、事件、出来事が錯綜するうちに、歌舞伎町のバーテンが秋田県選出の国会議員に当選・・・。

    さすが、芥川賞作家の筆力!!
    長崎から秋田までのロードノベルでもあり、犯罪小説・ノワールでもあり、青春小説・成長物語でもあり、政治小説でもありながら、破たんすることなく見事に終幕へと至ります。

    これが、なかなか気持ちいい。
    心地よく温かく、そして爽快。

    6期連続当選のライバル陣営からの嫌がらせや陰謀まであって、分かっていてもドキドキ・・・。
    −◆−

    総選挙に立候補した”元バーテン・純平を応援する側”の人間は、”ホスト”やら”ヤクザ”やら”ひき逃”げ犯やら、ワケありの人間ばかりなんだけど、心の奥深い所は「善」なんだろうなぁ・・・。

    一方、ライバル候補は、言葉では親切気なことを言い、誰とでも握手するけど、秋田の婆ちゃんには”汚れた心”がお見通し。

    婆ちゃんは伊達に長生きしてるわけじゃない。
    凄惨な経験を重ねている婆ちゃんは伊達に長生きしてるわけじゃない。
    ナチュラルに、スピリチュアルなのだ!!


    で、若いものから御老人までが”純平”の人柄やなんかに惹かれて、だんだんと周りに善意の輪が広がっていっていくのが気持ちいいんです。


    池井戸潤『民王』、高嶋 哲夫『タナボタ』でも、汚れていない心を持った若者が政治に携わる物語だったけど、この『平成猿蟹合戦図』が一番よく練られた話だったかな・・・。

    一筋縄ではいかない人間の心がよく描けていました。
    軽く読めますし、面白かったです。
    大人の、おとぎ話ですね。




    ・ふるさと納税〜総務省HP



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      歌舞伎町で働くバーテンダーが、ニッポンの未来を変えていく!?新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女
      • 粋な提案
      • 2013/11/12 5:33 PM

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