松嶋菜々子「家政婦のミタ」第4話〜恵一(長谷川博己)、愛想を突かされる。
- 2011.11.03 Thursday
- 15:26
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「家政婦のミタ」第4話
良く計算されてるなぁ・・・。
希衣の狂言誘拐で『家族再生、メデタシ、メデタシ』にならないのが、安易でなくて良いわ。
−◆−
恵一(長谷川博己)だけになった阿須田家。そんな中、三田(松嶋菜々子)は変わらずやってきておかたづけ・・・。
わちゃ〜〜。三田さんは、希衣ちゃん(本田望結)が作ったパンダの折り紙を平気でゴミ袋に入れちゃってる・・・。
全国の茶の間から「平気で捨てるか!」という声が聞こえそうな感じ。
なかなかああいうの捨てにくくて、家の中にどんどんたまってしまうもんやけど、三田さんは断捨離やねぇ。
ああやったら家の中が片付くのかもしれないなぁ。(できないけど)
−◆−
子供たちは祖父・義之(平泉 成)宅に身を寄せたようで、うらら(相武紗季)から事情を聴く電話がかかってきた。
恵一が「いやいや、大したことじゃないんだ」と取り繕おうとしたら、ちょうどヤカンがピ〜〜ッ!!と沸騰を知らせる。
ヤカンが意志を持って、『大したことじゃない』という恵一にファウルのホイッスルを吹いたみたい。
三田さんの霊力がヤカンにピ〜〜ッと鳴らさせたようにもみえるし・・・。
なかなか細かい演出が行き届いています。
で、ヤカンの音で通話に間が出来て、三田の顔と凪子の遺影を交互に見詰めた恵一が、凪子は自殺だった旨をうららに告白。
うららは、姉の自殺を知ってパニックになったと言ってるけど、それほど深刻そうではなく、相変わらずのノリ。
うららが、うららかに悩みの無い人生を送ってる。
−◆−
三田が作った朝食を見て、ホントはこういう和食が好きだったという恵一。
子どもや凪子がパンが好きだったからと、何気に家族への不満を口にする。
お前、自殺した女房が作ってくれる朝食のことで愚痴ってるのか!!!
よう言えるなぁ!!!
つづいて、子どもが出て行った件について「どうしたらいいか分かんないんです」「あいつらを心から愛してるってどうしても言えないんですよね」などと、棒立ちの三田に呟きかける。
三田は恵一の言葉には全く反応せずに「お急ぎになった方がよろしいかと・・・会社に遅れますので」
恵一は立ち上がり、無感情な三田に文句を言いはじめ「もとはと言えばですよ、頼まれたらどんなことでもするとか言って、あなたが滅茶苦茶なことをするからこんなことになったんじゃないですか!!!」「最初から、人の家を崩壊させることが目的だったんじゃないですか。ええ!!」と、激しく逆切れ!!
お前の下半身が、家族崩壊のキッカケなのに・・・。
全国の視聴者が、恵一の逆切れにツッコみを入れてるに違いない。
小生も、脚本の計算通りに思う壺にはまっちゃいました。
で、恵一は三田をクビに・・・・。
−◆−
会社で部下たちにプロジェクトのリーダーを外されたことを告げた恵一。
会議室の窓越しに、不倫相手の美枝(野波麻帆)がデスクワークしてるのが見えてる。
あんな騒ぎがあっても、普通に仕事できるって、なかなか面の皮が厚い女性。
美枝の顔つきからして反感を覚えちゃうから、やはり番組制作側の計算が行き届いてる。
さらに美枝は自席の会社の電話で恵一の携帯に「ホントですか、モデルハウスの展示場行かされるって」と左遷を確認。
恵一は、あろうことか「今日仕事終わったら会えないか」「少しだけでもいいから頼むよ」「もう君しかいないんだよ。俺一人にしないでくれよぁ」と、致命的に懲りない発言。
また日本中からアホな男だと顰蹙を買っちゃった。
顰蹙の買占めで、独占禁止法違反の疑いさえあるくらいです。
タレントとして長谷川博己は美味しい役なのか、損な役なのか、どっちなんでしょう??
−◆−
阿須田家に子供たちの荷物を取に来たうららが、明るく楽観的なことを口にし、さらに「だいたいさぁ、いくらお兄さんが不倫したからって子供たち捨てて死なないでもいいじゃない」と恵一に向かって話します。
これって、視聴者の間で議論になってるんですよね、『不倫の恵一』が悪いか、4人の子を残して『自死した凪子』が悪いかって・・・。
空気を読まないうららの一言で、『不倫の恵一』vs『自死した凪子』について全国のお茶の間で議論が起きたら、脚本家の思う壺。
家人は、見事に思う壺にはまって、自死した凪子を責めております。
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うららに、恵一が「ねえ、うららちゃんはさ、どうしてそんなにいい人なわけ? いつもこの世に悪い人間なんかいない、愛と笑顔さえあればいいみたいなことをず〜〜っと言ってるけどさぁ、人間なんてそんな単純なものじゃないだろ。よくそれで教師やっていけるねぇ・・。ねぇ、生徒にバカにされてない?」と煙草を片手に悪態をついちゃう。
自分で種をまいてトラぶって、うららにも迷惑かけてるのに、思いっきり酷いこと言うなぁ!!
「逆切れ」+「八つ当たり」=恵一。
小生がうららなら、恵一とは一生口をきかないな。
でね、恵一のうららに対する態度の悪さを、タバコが余計に際立たせてます。
タバコが、よい道具立てになってます。
(タバコ大嫌いの小宮山洋子厚生労働相が相手だったら、恵一は首絞められてるかもしれない)
−◆−
希衣(本田望結)が三田を雇って家族が仲直りできるようにお願いしちゃう。
三田は手っ取り早い方法として「誰かが事故に遭うか、重い病気になるのです。そういうことでもない限り、人は心配して集まったりしませんから」と希衣に提案。
独特の不思議な旋律がBGMで流れていて、三田の不気味さが増してる感じ・・・。
希衣「じゃあ希衣、病気になる。」
三田「仮病はすぐにばれます。」
希衣「じゃあ、事故に遭う」
三田は「とても痛いですけど、大丈夫ですか」と、とんでもないことをカタカナを読むような口調で言うから怖い。
で、希衣が思いついたのが、自作自演の誘拐作戦。
三田から恵一と結に電話「希衣さんを誘拐しました。要求を飲めなければ命の保証はありません。」
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恵一と結たちは、家族再生で折り合いがつかないまま、希衣が家に火を燃やしちゃうと言い出して、家族が阿須田家に集結。
希衣を探したら2階のベランダの手すりに座ってる。
なんか、子どもがちょこんと手摺に座ってるのは怖い絵です。
2階だからまだいいけど、それでも怖い。
「来ちゃダメ!!」希衣ちゃんの高い声は、神経を刺激するわぁ・・・。
「仲直りした? 仲直りしないんなら死ぬって言ったでしょ!!」
恵一がこっちにこいといっても「嫌だ、お母さんの所に行く!」
うららが庭から希衣たちを見上げて「ちょっと! なにやってんの」
ビックリした希衣が手摺から転落・・・。
三田がロボットみたいに受け止めた〜〜〜。
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室内に入った面々。
恵一が希衣をビンタし「二度とあんなことをするな。皆どれだけ心配したと思ってるんだ!!!」
多少は父親らしい心がある??
−◆−
希衣ちゃん、2階から落ちた時に持っていた”お宝箱の缶々”を開けて「ない、お母さんにあげた石が無い」と泣きだしました。
けっこう鳴き声がイラッと来ます。(小生も恵一並み!?)
庭に飛び出して石を探します。
結(忽那汐里)「希衣、一つぐらいなら新しいのあげるから」
石でいいなら、なんぼでもプレゼントしますよ。
しかし希衣は、なくなった石はお父さんの石だったと・・・。
6つあった石が、それぞれお母さんや結たちや恵一だったらしい。
希衣ちゃんのことを「めんどくさいガキやのう・・・」なんてことを思ってはいけない。
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「お手紙呼んでくれた? 希衣はお父さんのこと大好きだよ。 お父さんは希衣のこと好き?」
恵一は青い顔して「分からないんだ・・」
翔(中川大志)「おい、なんだよそれ!」
恵一「ゴメン」
恵一、嘘でも好きやと言えよ!!
ドアホ!!
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そこに「これがこの男の正体だ!」と祖父・義之(平泉 成)登場!!
結が持っていた「捨てられるなら死にます」と書かれた凪子の手紙を義之が手にしています。
恵一の胸ぐらを掴んで室内に引き入れ、伏せられた凪子の遺影を指して「これは何だ・・・・。凪子の顔を見るのが怖くてこんなことをしてるんだろう。」
「貴様ぁ」と恵一を払い倒した義之。
「何で凪子が死んでお前が生きてるんだ。貴様が死ねばいいだろう!!!!!」
「自分で死ねないんならオレが殺してやる」と恵一にのしかかり首をグイグイ絞め始めました。
娘の自殺をいままで隠してたんだものなぁ・・・。
じいちゃんは、凪子の父として激しく憤慨しるわなぁ・・・。
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うららや結や子供たちが必死に引き離して、恵一は解放されました。
で、じいちゃんは凪子の代わりに子供たちを育てると言い出しましたが、結が自分たちの家だからここで住むとしたうえで、「そっちが出て行ってくれないかな!」と恵一に言い放ちます。
長女としてシッカリしてて忽那汐里ちゃん素敵やわぁ。
小生もこの前から恵一が出て行った方が良いと思ってた・・・。
バカ親、出て行け!!(父親の端くれとして、同じようなことを言われかねないから気を付けよ・・・)
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恵一は、三田を再雇用して子供たちの面倒を見てくれと依頼。
「承知しました」
斉藤和義の「やさしくなりたい♪」のイントロが流れ始めて、雰囲気が加速。
恵一「じゃあな」と言って出ていく。
『じゃあな』って・・・せめて「規則正しい生活して健康には気を付けるんだぞ」とか、親らしいことを言えばいいのに・・・。
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玄関の外。
恵一が三田に「今まだ誰も叩いたことなんか無かったのに・・・父親なら抱きしめてやるべきなのに・・・。」と後悔と自責の念。
三田は「子どもが悪いことをしたら、しかるのが当たり前です」と、バルタン星人に取憑かれたアラシ隊員(毒蝮三太夫)みたいな口調で恵一のビンタを肯定。
三田、バルタン星人だったんだな!!!(そんなわけない)
「あなたが、父親なら」と小石を渡す三田。
希衣が探してた(パパ石)やね。
恵一は小石をグッと握りしめ、何も言わずに去って行った・・・。
今回も、面白かったなぁ。よう出来たドラマです。
あと白川由美さんが「あれなのよ、あれ」って口ぐせが面白いわぁ。
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