それでも、生きてゆく 第7話〜大竹しのぶと満島ひかりの会話、酒井若菜の独白も…

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    それでも、生きてゆく 第7話

    視聴率は芳しくないけど、重厚で濃密で、なかなか良いドラマだと思うなぁ。
    今回も、前半のほとんどを、雪恵(酒井若菜)の回想シーンを通じて三崎文哉(風間俊介)の心の中を描いて見せ、後半には闇を宿した文哉の行動を挟み込んでいった構成は、スリリングでした。
    −◆−

    釣り船屋『ふかみ』で、東雪恵(酒井若菜)が医療少年院での文哉との出会いから別れまでの話をします。
    まずバカバカしい感想なのですが、酒井若菜の存在感が妖しくエロイ。
    医療少年院に送致された文哉(風間俊介)と、担当看護師の禁忌を侵した禍々しい関係が、見事に漂ってきます。
    −◆−

    少年院図書館で『フランダースの犬』をめぐる雪恵と文哉の会話。
    文哉「亜季ちゃんが教えてくれました。」「生まれてこなければよかったのにって、言ってました。」
    雪恵「もしかして、自分のこと言われてると?」

    これまで、亜季ちゃんのことを文哉が「生まれてこなければよかったのに」と考えて殺したのだと解釈していたのですが、文哉自身が病的殺人衝動を苛んで「自分は生まれてこなければよかった」と考えていたんでしょうか?
    −◆−

    アパートで一緒に暮らし始めた雪恵と文哉。
    ある夜、「治った?」と聞く文哉に、雪恵は「うん、治ったよ」
    文哉「殺す僕は消えた?」
    雪恵「消えたよ、君はもう特別な子じゃない。もう誰も殺さない」

    この会話で、かえって亜季ちゃんを殺した時の病的殺人衝動が際立つようで、文哉の不気味さが迫ってきました。
    −◆−

    やがて、雪恵が妊娠して、それを知った文哉は、雪恵がすべって階段から転げ落ちるよう仕向け、お腹の中の子供を殺した。
    文哉の日記からそれらのことを雪恵が知るくだりは、しずかな迫力がありました。

    たとえば「レストランで雪恵がトイレに行った時、となりのテーブルに小学生の女の子が来て座った。僕は、フォークを少し離しておくことにした。雪恵が戻ってくるまで我慢できた。」という一文。
    小学生を殺したい気持ちを我慢したという文哉の怖さがジワッと来ます。

    また「夢を見た、ハンマーで雪恵の頭を何度も何度も叩いた。雪恵は、叩かれながら餃子を作った。目が覚めたら 雪恵が朝ごはんを作っていたので食べた。 味がしなかった。」という一文も、『味がしなかった』という部分が凄く耳に残る・・・。

    「殺す僕がいる。殺す僕は、僕の子供を殺すだろう。僕は見ているだけ。殺す僕が、僕の子供を殺すのを見ているだけ。それでも僕は生きている。」なんてくだりや、金魚と水槽をめぐる概念的文章も印象的。

    もしかしたら、このドラマは、「ドラマにするより小説にするほうが向いているのかもしれないな」なんて思ってしまう場面でした。

    で、洋貴(瑛太)響子(大竹しのぶ)耕平(田中圭)を前にして独白を終えた雪恵は「まだ彼に会いたいですか?」
    そして、千葉の果樹園で働いていることを洋貴たちに教える・・・。
    −◆−

    草間ファームでは、真岐(佐藤江梨子)の娘・悠里(原涼子)を、臼井紗歩(安藤サクラ)が連れ出してった・・・。

    嫌な女・臼井紗歩だけに、悠里ちゃんピンチかと思いきや、臼井紗歩はバドミントンをして遊んであげた・・・。

    で、悠里ちゃんが遊んでいることを知らずに、悠里ちゃん不在で真岐が慌ててる。
    少女殺しの文哉が何かやらかしたのではないかと疑い、文哉の部屋に押し掛けて押入れを開けたりして悠里ちゃんを探す真岐。

    押入れには、少女を描いた絵・・・。

    文哉は、真岐には構わず外に出て行き、臼井紗歩と悠里ちゃんが遊んでいる所へ向かっていった。
    手にはハンマー。
    シャトルコックを探しに草むらに入って行った臼井紗歩が文哉に気付いて、悠里ちゃんに帰るように大きな声で言いつけた。

    臼井紗歩が追い詰められて・・・。
    何が起きたか分からないまま、悠里ちゃんの前に文哉が現れ「じゃあ、お母さんの所に帰ろうか」

    思わせぶりな場面で、臼井紗歩が殴り殺されたともとれるのですが、何が起きているのか???

    ハンマーを離そうとしても、意志に反してハンマーを離すことが出来ず、左手で必死になってハンマーをもぎ取るようにした文哉の解離性障害的ふるまいはインパクトがありました。
    −◆−

    洋貴と耕平が草間ファームに向かい、響子(大竹しのぶ)が一人残った釣り船屋『ふかみ』に、双葉(満島ひかり)がやってきました。

    ようやく満島ひかりの出番です。
    双葉は唐突に「ごめんなさい、兄は反省していません。会って確かめました。兄は・・・あの人は、亜季ちゃんの命を奪ったことを反省していません。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。本当にごめんなさい。」と深々と頭を下げる。

    双葉「私、バカだったんです。そういうこと絶対あるはずないのに、もしかしたら、そういうこと、あるかもしれないって思っちゃってて。」
    一方的に話す双葉に響子は「どういうこと?」

    双葉「お兄ちゃんが帰って来て、家族5人で笑ったりすることです」「あと、いつか洋貴さんと心から笑える日が来たらなって思ってました。そんなこと絶対あるはずないのに。絶対許されないのに。」
    そしてまた頭を深々と下げて「ごめんなさい。」

    満島ひかりの、華奢な肩や首や、頬から顎のラインがなんか良いなぁ・・・。
    アンドロイド・エリーのときはポチャッとしてたのに、こんなに華奢になれるんやなぁ・・・。

    で、響子「ねえ・・いいのよ、幸せになりたいって思っていいのよ、あなただって、洋貴だって、絶対に幸せになれないわけじゃないのよ。」「なるために、なるために、あなたと洋貴で二人で考えるの。お互いの幸せを。洋貴は、あなたが幸せになる方法を。あなたは、洋貴が幸せになる方法を。」

    さすがに母は偉大であります。二人の気持ちをすでに察しています。
    親心、母心。

    双葉はおずおずと「洋貴さんに、靴と靴下 買ってあげたいです。洋貴さん、いっつも踵踏んで歩いてるし、靴下も、いつも変な色のばっかり履いてて」と言って、少し微笑みます。
    「あ〜、あと、ご飯とかも 作ってあげたいです。洋貴さんって、何の食べ物が好きなんですか?」

    響子「冷凍みかんかな」
    40年も前に給食に出た冷凍みかんは、1年に一度拝めるかどうかのデザートやったなぁ・・・などと郷愁にふける小生を無視して双葉は「作りがいがないですね」
    双葉は、作りがいのあるご飯を洋貴に作ってあげたいんや・・・。

    響子「ありがとう。洋貴のことそんなふうに思ってくれて」「双葉ちゃんは洋貴に何してほしい?」

    双葉「や〜〜、何もないです」
    響子「なくは、ないでしょ」
    双葉「や、ないです」

    ここいらの会話、独特の口調が、満島ひかりの真骨頂ですねぇ。
    ”大竹しのぶ”との二人の芝居でも、素材感で引けを取りません。

    また、ここいらの会話が、このドラマの魅力の源でもあります。

    それはそうとして、女性軍が勝手に先へ先へと進んで、洋貴は置き去りですが、彼は彼でナイフを用意して草間ファームへ向かっていて・・・。

    今回は、あえて洋貴と双葉が会話する場面なしだったけど、それでもうまくかみ合ってる感じがするなぁ・・・。
    −◆−

    さて、文哉は、悠里ちゃんを連れて帰ってきますが、彼女がコケタ時に怪我してたので、これを誤解した真岐(佐藤江梨子)が文哉に「何をしたの」と詰め寄って・・・。

    駿輔(時任三郎)と会うために草間五郎(小野武彦)は留守にしていて、帰ってきたら悠里ちゃんが・・・。

    そんなこんなで、真岐と臼井紗歩がどうなったのか分からない展開で次回へ続く・・・。
    佐藤江梨子の態度の変化がやや薄っぺらい感じなのと、真岐が「あんたみたいな人間、生まれてこなければよかったの」とキーワードを思いっきり口にしたのは興ざめでしたが、全般としては、なかなか盛り上がってまいりました。


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      それでも、生きてゆく 木曜 22:00 フジテレビ 2011年7月7日〜 初回15分拡大 【キャスト】 瑛太 満島ひかり 風間俊介 田中圭 佐藤江梨子 福田麻由子 村川絵梨 倉科カナ 安藤サクラ 柄本明 段田安則 小野武彦 風吹ジュン 時任三郎 大竹しのぶ ほか 【ス
      • ドラマQ
      • 2011/08/21 1:18 PM
      「生まれてこなければ、良かったのに…」 この言葉はどうやら、文哉にとっての“衝動”にスイッチが入ってしまうらしい。 実母は突然の事故で亡くなったみたいだけど、これにもし彼が関わっていたら…というのは...
      • ドラマ de りんりん
      • 2011/08/20 10:16 PM
      公式サイト うーん。「心の闇」ですか・・・ このドラマ、登場人物たちに感情移入す
      • 昼寝の時間
      • 2011/08/20 2:29 AM
      今回は・・・暗転しちゃいましたね・・・ さほちゃん 急にいい子になっちゃって・・
      • しなもにあ 2
      • 2011/08/20 12:28 AM
      殺っちゃった???Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン んで文哉は逃亡?てか真岐は怪我程度ではなく、マジで殺されちゃったのかな? おぉ!そう言えば臼井もかなづちで殴ったようだけど、彼女の生死も不明・・・ まぁ生きていたとしても二人に対する傷害罪で再度逮捕される
      • あるがまま・・・
      • 2011/08/19 10:09 PM
      『心の闇について…』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2011/08/19 7:05 PM
      草間ファームが、刑務所から出所して来た人間を雇って来てることを、娘の真岐は知らなかったんですかねぇ。健二の過去を知り、あまりにもあからさまな態度やその言葉遣いに、子供を守る母親として共感するよりも、相手を思いやる気持ちが育つのも環境が大きいのかと、そ
      • 美容師は見た…
      • 2011/08/19 6:15 PM
       何だかエライ騒ぎになっちゃったけど、真岐(佐藤江梨子)は刺されちゃったのかい? と言っても、どうせ真岐が一人で騒いでごちゃごちゃやってるうちに刺さっちゃったんでしょ ...
      • トリ猫家族
      • 2011/08/19 4:57 PM
      「心の闇について…」 深見洋貴(瑛太)は藤村五月(倉科カナ)と会いに行った東雪恵(酒井若菜)を雨宮健二=三崎文哉(風間俊介)の話を聞くために釣り船屋『ふかみ』へと連れていく。 ちょうど『ふかみ』には日垣(深見)耕平(田中圭)も来ていて、野本(深見)響
      • ドラマハンティングP2G
      • 2011/08/19 4:55 PM
      9年前、私が東京医療少年院に勤めだした頃、 もう三崎文哉さんはいて、退院する1年前でした。 そのころ、すでに彼の治療はほぼ終了したんです。 終了っていうと? 罪を悔い改め、社会生活を送れる...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2011/08/19 1:56 PM
      文哉の医療少年院時代を知る看護師東雪恵さんが、医者も、、まわりも文哉は「治った」と判断していたが、文哉自身がそう思っていなかった事を、語った。 結局、文哉と付き合って、妊娠したが、文哉は、階段にポリ袋を置いて、雪恵を滑らせて、落とした。自分の子を、結
      • まぁ、お茶でも
      • 2011/08/19 1:49 PM

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