『サタデーずばッと』秋山柏市長の理論〜放射線を心配する人は社会不適応!?

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    7月16日『みのもんたのサタデーずばッと』を見ていたら、秋山浩保・柏市長が大胆な発言。

    学校の校庭表土除去は必要ないとする秋山・柏市長が定例会見で「放射性物質の除去と言うよりも、保護者の不安を除去するようなものだ」という旨を口に・・・。

    小生は、柏市の学校敷地内の放射線量を知ってるわけではないから、校庭表土除去が必要か、必要ないのかは判断が付かないんだけど、不安を抱く保護者を揶揄するような秋山・柏市長の話しぶりに賛同しがたいものがありました。

    もう少し、思いやりを感じさせるものの言い方があるだろうに・・・・。
    −◆−

    秋山・柏市長は、自身のブログに『原発事故報道に、のめり込む人』という文章を載せ、精神科医・香山リカ氏の意見を引用する形で、放射線被害への不安を感じている人々のことを「原発事故にのめり込んでいる人たち」として、「社会に精神的に適応できない方」だと言いたげな長文をしたためていました。

    『みのもんたのサタデーずばッと』が、校庭表土に関する発言やブログについて取材を申し込むと、秋山・柏市長は公務多忙として取材に応じず、問題の7月7日付のブログ記事もいつの間にか削除されていたとのこと・・・。
    (削除されていた『原発事故報道に、のめり込む人』という文書が既に拡散していたので、下に囲みの中に引用します。)

    取材に応じない姿は、発災後はぶら下がり取材に応じず、「浜岡原発停止会見」「脱原発異存私見披露会見」など手柄を取りたい場合だけ自分の都合で会見を開く菅首相と通じるものがありますねぇ。
    また、自身のブログ記事に関して説明することなく削除してしまったことも、選挙で公職に就いた人間として適切を欠く気がします。

    そもそも市長たる責任ある立場の人間が「私の情報収集先は、主にネットです。」と平気で書いちゃってるのも、どうかと思います。
    −◆−

    小生は関西在住ですから、東日本在住の方よりも放射線に対して神経を尖らせているわけではないものの、≪学校20ミリシーベルト基準≫などへの批判を続けてきましたから、香山リカ氏や秋山・柏市長に言わせると『原発事故報道に、のめり込む人』の一人なんでしょうね・・・。

    でね、「のめり込んで何が悪いのか」と開き直っちゃいますよ。

    広島、長崎に原爆を落とされ、ビキニ環礁での水爆実験で第五福竜丸が被ばくし、東海村JCO臨界事故等を経て、福島第1原発と連なる日本の歴史があって、チェルノブイリ事故とスリーマイル島事故を見聞きし、水爆実験で生まれたゴジラの大あばれをスクリーンで見てきた日本人たる小生が、放射能・放射線に感心を強くして何が悪い!!!

    国民の生命・健康を守るべき政府が『SPEEDI情報』を公開せずに住民に余計な被爆をさせたような愚劣な社会なら、適応できなくてもいいわ!!!

    こんな社会に適応してる方がおかしいのじゃないの??
    秋山・柏市長は、こんな社会に適応してる人間の代表格だわ。
    −◆−

    週刊ポスト(2011/07/22・29日合併特大号)の新聞広告に『逃げ惑う「ノイローゼママ」、離婚、中絶、子づくり延期、そして結婚差別』という大きな見出しが出ていて、その印象から心が痛みました(記事自体は読んでないから見出しの印象だけ)し、秋山・柏市長の物言いも不快。

    放射線を恐れすぎないことを主張したければ、もっと紳士的な文章で意見したらいい。
    子供の健康を心配してるお母さんたちを『逃げ惑うノイローゼママ』『社会に精神的に適応できない方』などと扇情的なフレーズで一括りにするのは宜しくない。

    従前から左翼的政治色でもって反原発運動に身を投じていたプロの市民運動家はともかく、切実に子供を心配するお母さんたちを揶揄するのは良くない。

    責めるべきは「ただちに健康には影響がない」なんて”政治的フレーズ”で現実をマイルドに演出してしまった枝野官房長官ら政府の事故対応であって、放射線に神経を尖らせるお母さんたちを責めるような振る舞いには心が痛みます。

    5月1日の記者会見で「今回文科省から示した指針に基づいて対応頂ければ(校庭表土を)除去する必要はない。(校庭表土除去は)より安全性を高めたいという気持ちでそれぞれの自治体がされたということだ。」と言い放った枝野官房長官らが、保護者の不安を煽ってしまった要因だと思います。
    −◆−

    専門の学者さんの間でさえ年間100シーベルト未満での放射線の影響については意見が分かれてるんだから、「私の情報収集先は、主にネットです。」という素人の秋山・柏市長が健康への影響に関して確定的なことを言えるはずもない。

    数年後に放射線の影響が出ているか出ていないかは、誰も分からない。

    本当のことは分からないのに、秋山・柏市長らのように「大丈夫だ」と楽観するのはギャンブルだと思います。
    少なくとも、子供の健康は賭けるものじゃないでしょ。

    2011年07月07日・秋山ひろやす活動ブログ『原発事故報道に、のめり込む人』

    今回の原発事故の、私の情報収集先は、主にネットです。歴史的な事故ですし、まだ収束していないということで、多くの方がブログなどで原発のコメントをしていることに気付きます。ダイヤモンドオンラインで、精神科医の香山さんが、ネットにおいて原発事故にのめり込んでいる人たちを分析しています。原発事故によって影響を受けている人たちではなく、「個人の事情」によって、のめり込んでいる人を分析しています。

    香山さんは、『特に、これまで一般社会にうまく適応できなかった、引きこもりやニートといった人たちがその中心層の多くを占めているように見えます』と分析しています。

    彼らは、善悪の評価は別として、社会でやっていくためには「時に自分の気持ちを押し殺しても、周りとうまくやっていく」ということができずに、また「そのような社会」自体に対して嫌気がさしているようです。「そのような、バカみたいな社会」でアクセク働く普通の人を遠くから眺める優越感と、一方で、それでも結局社会に参加できていないという劣等感が混ざった、複雑な心境のようです。

    そんな彼らがどうして原発問題にのめり込むのか? 
    特に、彼らの間で崇拝されている京都大学の小出裕章氏に注目しています。小出氏は、反原発を主張し、それゆえに原子力の学会から冷遇されていたわけですが、今回の事故で、彼の主張が正しかったと評価されました。

    『妥協や打算でなく自分の信念を曲げずに正しいと思うことを信じていれば、いつか自分が正しかったことが証明される』という事実に、自分たちの希望が投影されているから、彼らは小出氏を崇拝していると分析します。
    自分たちも社会から外れて引きこもっているけれど、それは社会がおかしいからであり、いつかは自分たちが正しいことが証明されるはずだ、そういう希望の投影だとします。

    香山さんは、原発事故にのめり込んでいる『引きこもりやニート』の方は、学習意欲も高く、知的好奇心も高い人が多いと言います。原発は様々な学問の総体です。この奥深さに知的好奇心が駆り立てられ、かつ今まさに「現実の問題」ゆえに、堂々とのめり込んでいくことができるということで、原発が彼らのホットテーマになっているのだろうと分析します。 彼らのネット上での発言などは、ある意味大きな盛り上がりを見せています。

    しかし、現実の接点は薄いと、香山さんはいいます。彼らがこれを契機に現実に踏み出してくるのか、あるいは社会が彼らのパワーを活用する仕組みを作るのか。香山さんも、悩ましいまま、文章を終わらせています。

    全くわからない世界ですが、精神科医から見ると、そのように見える世界があるということなのでしょう。私には見えない世界ですが、感じるものがありました。
    いずれにせよ、生きづらい世の中があり、社会に精神的に適応できない方が多いということだと思います。 社会全体は、このような方々とどう向き合うべきなのか。これからも、引き続き勉強していきます。


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