山本 弘 (著)「まだ見ぬ冬の悲しみも」★★★★★

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    まだ見ぬ冬の悲しみも
    まだ見ぬ冬の悲しみも

     ハヤカワSFシリーズは、こうでなくっちゃ!
     山本 弘の6篇を収録した短編集で、これが大傑作!名作!力作!もう褒め言葉がない!

     タイムトラベル実験によって向かった6カ月前の世界は、すべてが燃えあがり、あらゆる生命が死滅していた―ノリはライトだけど恐ろしい結末の表題作。
     謎の異星生命体とのコンタクトを描いた「メデューサの呪文」は、スワニスラフ・レムの切れ味がある傑作。
     アキバ系の主人公による「シュレディンガーのチョコパフェ」は、物理学、哲学など宇宙とはなにか、アイデンティティーとは何かなど、宇宙の根幹を追究する力作。
     小生のような中年SFファンならノックアウトものの「闇からの衝動」

     どの作品も水準を軽く超え、SFの地平線・水平線を見る思いがしました。
     ガジェットの羅列だけで未来を描くような最近のSFには無い、すばらしいコアなSF。
     文章もさすがにこなれていて読みやすい上に、チャレンジ精神やSF・愛を感じる名品6篇。

     あらためて「ハヤカワSFシリーズは、こうでなくっちゃ!」と叫びたい気分です。




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