吉瀬美智子『ハガネの女』第5話★史上最悪のサイコ父が今井悠貴くんに悲劇をもたらす

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    『ハガネの女』第5話
     今回も凄かった。
     深夜枠では勿体ないほどの面白さです!!

    【 サイコ野郎 】

     不登校の和音(今井悠貴)が登校するが、即、クラスメートとトラブって「俺なんて死ねってことか!!」と屋上に出て飛び降りしようとする。
     ハガネ(吉瀬美智子)の説得で、なんとかその場は収まる。
     この時点では、和音くんが問題児なのかと思ってた・・・。


     飛び降り騒動で和音くんの父・牧人(村上淳)と母・諒子(高橋由美子)が学校に呼び出されハガネが顛末を説明。
     すると父は和音くんが騒ぎを起こしたことを謝罪の上「元気でも、元気でなくてもいい。良い子でも、良い子でなくてもいい。生きてさえいてくれれば、それでいい」と息子への愛情を示す。

     面談後、「えらいお父さん」だと感心しきりのハガネ。
     小生も、最近の親なら自殺騒ぎに対して学校側に文句を言いそうなものなのに、迷惑をかけたことを謝罪する父は偉いと思ってた。
     さらに、牧人が、妻・諒子のことを『心の病を持っており精神的に不安定』なのだとハガネに話していたものだから、てっきり暗〜〜〜い雰囲気の母親に問題があるのかと思い込んでいました。

     しかし藤間(清水ミチコ)は「完璧すぎて逆に怖い」「落とし穴があるんだから・・・深くて暗い恐ろしい落とし穴・・・」と予言めいた言葉を口に・・・。

     これがピタリ的中。
     精神的にヤバいのは母・諒子ではなく、父・牧人でした。

     彼は、自分の思うようにならないことがあるとすぐにキレる。
     物を投げたり、壁を叩いたり、挙句の果てにはベランダの手摺に登って「飛び降りてやる」と諒子を脅して屈服させてる。
     口では「自分の好きなようにやればイイ」と言いながら、恐怖を振りまいて妻と息子を支配してる。
     我儘なんてレベルではない”サイコ野郎”で、自己愛性人格障害とかに分類されそうなタイプ。
     和音くんが屋上から飛び降りようとしたのも、ベランダから飛び降りようとする父の”癖”を真似た様子・・・。

     というわけで、この”サイコ父”とハガネの対決が今回のメイン。

    【 和音くん失禁 】

     ハガネが、「家で叱られたか?」と和音くんに声を掛けると「叱られたのはママ」と・・・。
     この一言に何かを感じたのか、ハガネは母・諒子に電話します。
     一通り会話した最後に「何か胸に詰まってるものがあれば何でもおっしゃってくださいね」とハガネ。

     困ってる人、弱ってる人にこういう声掛けできる人間はエライと思うなぁ。

     で、後日、ハガネに母・諒子から「かくまって。もう限界です」と電話がかかってきて、ハガネは彼女を部屋に招く・・・。

     一方、諒子が家から出ていったことを知った牧人は、和音くんに怒りの矛先を向ける。
     諒子が出ていった原因を和音くんのせいにして「お前のせいだ。お前の成績が悪いからママが絶望したんだ」と・・・。
     「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と謝る和音くんは、父親の暗黒エネルギーに圧倒されて失禁。

     インパクトのある場面です。

    【 松山校長にシビれた 】

     ハガネが介入して諒子と和音くんをかくまってたことに怒った父・牧人から、内容証明付き文書が学校に届く。
     「児童への暴行」「保護者の軟禁・恐喝」「名誉毀損」をあげて松山校長 (綾田俊樹)とハガネの管理責任を問い懲戒免職を求め提訴すると言う。

     ハガネは「私のせいです」と謝るが、松山校長は慌てす騒がず「今、一番考えなければならないのは和音くんのことだ」と言い、その場に同席していた諒子には「生きていれば必ず良い日和も来る。必ずね。」と静かに語りかける。

     前も、教育委員会からの電話に毅然と対応していた松山校長にシビれたけど、今回もまたまたシビレちゃった。
     クレームに対して自己保身、組織防衛に走る管理職もいる(口蹄疫対応を誤った赤松前農相みたいに・・)のに、松山校長は微塵も責任逃れの姿勢を見せないからエライわぁ。

     こういう責任感を持った管理職に恵まれたハガネは幸せです。


     ただし・・・。
     実務的にはハガネが夫婦間に一人で飛び込んだのは失敗だったかなぁ・・・。
     尋常ではない男を相手に単独行動していたら、後々トラブルが大きくなったとき(裁判沙汰とか)に顛末を客観的に整理できなくなったりするので、常に二人以上で対応しないと拙いんじゃないかなぁ。
     企業と違って”学校”では教師一人ひとりが個人事業主のような雰囲気だから、ついつい単独行動しがちではあるけど、組織として動かないとリスク管理できない。

     また、このケースは『児童相談所』と連携をとるべきマターだと思う。
     とはいえ・・・ドラマ的には、事象がデフォルメされていることに暗黙の了解がなされており、ストーリーが破綻していないから、ハガネの行動は許せちゃう。

    【 史上最悪のサイテー男 】

     諒子が意を決して牧人の元を訪れる。
     松山校長とハガネの懲戒免職を求めた”提訴”を取り下げるよう頼みに来たのです。

     しかし、牧人は「僕に捨てられたら何もできないくせに!!教師なんかに頼ってコノォ!!」とキレはじめ、「妊娠させておけば歯向えない」と諒子を押し倒す。
     なんとかその場から逃れて外に走り出た諒子だが、牧人が追いすがる。

     諒子が牧人の元に向かったことに気付いたハガネが牧人に追いつくが、その瞬間、前を走っていた諒子が車に跳ねられちゃう!!

     こういう展開になるとはビックリ。

     病院に運び込まれるが、治療もむなしく諒子は絶命。
     ここでも外面だけいい牧人は、ハガネに向かって「こんなところまで心配してきてくださって有難うございました」と頭を下げる。

     そして、牧人は小さな声で一人つぶやき始める。
     「こんなことになったのは僕のせいだ。全部僕のせいだ。妻に何不自由なくさせていたから妻の心の病は治らなかったんです。何もできないのに急に自立すると家を出て、甘えてるんだ。叩いて教えてやる方が早いって人に言われたんだけど、僕にはそれができなくて・・・」

     どこまでも独りよがりな自己中心的性格!!!
     滅茶苦茶腹立つ男です!!

     で、ハガネが「何を言ってるの!! あんたのせいでしょ!!」
     和音くんも激昂して”アァァ〜〜〜”と奇声を上げて父・牧人に突っかかっていく。
     ハガネに促されて母の遺骸に対面しようと歩き始めた和音くんは、凄まじい目つきで父親を睨みつける。
     電気ドリルの歯みたいな視線です。(今井悠貴くん演技巧い!!)

     ここで牧人が最低最悪の反応を見せます。
     「失敗作だ。お前は諒子が作った失敗作だ」

     牧人の捨て台詞にハガネが光速で反応し「ハァ〜〜!?」と顔を歪める。
     そして牧人に飛び蹴りを食らわせ「人間のクズ!! あんたが死ねばいいのよ!!」

     原作者は、うまいこと”サイテー男”を造形したなぁ・・・と、つくづく感心してしまいました。

    【 ハガネ号泣 】

     病院から自宅に帰ったハガネは、諒子の兄=和音くんのオジサンに、涼子が事故死したことを知らせるべく電話します。
     しかし、話し始めたハガネは声を詰まらせ、やがて号泣・・・。
     用件を言い終えることもできずに電話を切り、体を丸めて泣き続ける・・・。

     大火傷させられても平気な顔を見せていたハガネですが、今回は溢れる涙を止めることもできず悲しみに溶けてしまいました。

     ”ハガネ号泣”のこの場面が、ドラマに奥行きを付けていて凄く良かった。

    【 中野親娘 】

     和音くんのエピソードに加えて、中野親娘を巡る出来事も並行して少しずつ進んでいきます。

     中野愛梨(大橋のぞみ)がブランコに乗りながら「わたし要らない子なの」と琴平れもん (柴田杏花)にポツリとささやく場面なんて、ごく短いカットでしたけど、短さゆえに却って印象的でした。

     また、彼女の母・中野エリ(横山めぐみ)が、塩田(要潤=『流星の絆』と『泣かないと決めた日』を足したような役柄)に近づこうとしてストーカーまがいの行為を繰り返すくだりも背中がザワザワしてくるような不快感・・・。

     笑い、怒り、悲しみなど、あらゆる感情を突いてくるこのドラマは面白いです。


     あと、ささいなことですが、吉瀬美智子のカジュアルな服装がなかなか素敵。
     オシャレな服って感じじゃないんだけど、さらりと見にまとったカーディガンや七分丈パンツがカッコイイ。


    ■第1話 ■第2話 ■第3話 ■第4話 ■第6話


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    • 2020.10.22 Thursday
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      休みがちだった和音(今井悠貴)が久しぶりに登校してきたその日、和音はいきなりクラスメートともめて、自殺未遂騒ぎを起こす。放課後、和音の家を訪問したハガネ(吉瀬美智子)は、弁護士をしている父親・賀茂(村上淳)から、母親・諒子(高橋由美子)が精神を病んでいること
      • 掃き溜め日記〜てれびな日々〜
      • 2010/06/24 9:20 PM
      このサイトはストーカーを解説したサイトです。 是非ご覧になってください。
      • ストーカー対策の極意
      • 2010/06/22 10:48 AM
       あぁ・・・和音(今井悠貴)は、どうなっちまうんだろう・・・ あんな男に育てられたら壊れてしまうよ・・ 「失敗作だ」とか言ってたから、見捨ててくれりゃ叔父さんと一緒に暮らせるのに・・  今回は子供達というよりも病んだ大人たちの話がメインだったわ・・・
      • トリ猫家族
      • 2010/06/20 11:43 AM
      深夜帯のドラマにつき、毎週簡単感想。。。全部、僕のせいだ・・・妻に何不自由なくさせていたから、心の病が治らなかった。って。。。そうだよ全部お前のせいだそして、病気なのは...
      • 見取り八段・実0段
      • 2010/06/19 9:21 PM
      飛び降りると言って給水塔のはしごをよじ登った和音(今井悠貴)は、ハガネこと稲子(吉瀬美智子)の説得で下りてくる。だが途中ではしごを踏み外し、足をくじいてしまう。 放課後、稲子は和音の自宅を訪れ、和音の両親に事情を説明。父親は妻が精神的に不安定なことを打ち
      • ドラマハンティングP2G
      • 2010/06/19 7:06 PM
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      和佐大輔
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      • 2010/06/19 4:02 PM
      テレ朝深夜ドラマ『ハガネの女 第5話 不登校児童が連れてきた悪魔!!』の感想。 連続ドラマが飽きられる理由を考える 『ハガネの女(第4話 6/11) 感想』で書いた通り、「子供の問題の原因は親にあり」、「教師が家庭に介入して事件を解決する」と言う方向性で突っ走る
      • ディレクターの目線blog
      • 2010/06/19 2:56 PM

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