『龍馬伝』第20回★喜勢、占いで結婚を決めた〜そういえば幸夫人も・・・。
- 2010.05.17 Monday
- 12:41
- NHKドラマ・番組
第20回「収二郎、無念」
【 トコロテンをつるつる 】
山内容堂(近藤正臣)は、トコロテンをつるつる・・・。

復権した後藤象二郎(青木宗高)に武市半平太(大森南朋)の相手をさせ、自身はひたすらトコロテンをつるつる・・・。
武市をいたぶってると言うか、弄んでいると言うか、容堂は首筋にクワガタをはわせて楽しげです。
怪物と呼ぶほどじゃないとは思うけど、上司にしたくないタイプです。
こんな奴に人事を握られたら、たまらない。
【 天誅 】
加尾(広末涼子)に向かって勤皇党は何も悪いことはしていないと語る武市。
しかし加尾は、以蔵(佐藤健)に人斬りをさせていたことを指摘。
武市は「奴らは皆、日本が異国のものになってもええ思っちゅう許しがたい奸物やったき・・そういう輩は、幕府の重役やろが、土佐の重役やろが、天誅が下るがやき。」
そして「収二郎は儂が助けちゃる」と・・・。
まだ大殿様を信じているんでしょうか?
それとも、もう駄目だとわかっていながら、強がってるんでしょうか?
だいたい、自分の思惑に固執して、意に沿わぬものには”天誅”って考え方がよろしくない。
自分が天に代わって罰を与えるなんて、思い上がりも甚だしい。
現代で言えば、小沢一郎幹事長が「全国民からの要望だ」と、「自分の考え」こそが、主権者たる「国民の総意」だ言わんがばかりの態度と同じです。
【 占いやき 】
材木の商いが巧くいかず絶不調のしている弥太郎(香川照之)が、前向きで優しい妻・喜勢(マイコ)に、「おまんどうして儂の嫁に?」「儂は肥溜めにハマっていて、糞まみれで叫んじょったが、そんな男に一目惚れするがは、おかしいぜよ」「亭主がここまで落ちぶれたら、愛想つかして出ていっても誰ちゃあ咎めんぞ」と半べそかきながら尋ねてる。
喜勢は「占いやき」と、思わぬ返事を、気後れする様子もなく口にする。
「よう当たるいう手相見に言われちょったがやき。私を幸せにしてくれるがは、糞まみれの男じゃと」といって、屈託の無い太陽のような笑顔を見せる。

本当は、「占い」っての喜勢さんの嘘で、男を見る目や評価基準について、深い意味が潜んだ場面なのかなぁ?
「材木におまけをつけたら」とアイデアを提供してたけど、近い将来、商売で成功していく弥太郎の運命と絡んで、喜勢が弥太郎に惚れた真相が語られる時が来るんだろうか・・・。
それとも、シンプルに笑いの場面だったの?
意味が有るのか無いのか、よう分からん場面でした。
【 生き金 】
海軍塾の運転資金を獲得するため、越前福井藩の前藩主・松平春嶽(夏八木勲)のもとへと向かい、千両の資金提供を願い出る龍馬(福山雅治)。
最初躊躇していた春嶽に「必ずや生き金として見せます」と述べる龍馬は「死に金はモノと引き換えに支払うための金。けんど、生き金は、使こうた以上の、もんが何倍、何十倍にもなってくる金」だと演説。
文字通り龍馬は”千両役者”です。
”生き金”かぁ・・・。
今ね、宮崎で口蹄疫が拡大して、8万頭以上の牛や豚を殺処分することになっちゃたんだけど、初動が遅れた政府が、苦し紛れに「金を配れば済むだろう」みたいな対応をしてるように見えるんですけど、こういうのは”生き金”じゃない。
畜産農家の方々は、失った牛や豚への保証を受けたらそれで済む話じゃない。
直接給付だけではなく、”畜産”を続けていける環境を保証するための対策に金を使わないと、生き金にならない。
バラマキ大好き政権は、坂本龍馬に「生き金とはなんぞや」と言うことを教えてもらわないと・・・。
【 収二郎の話題 】
で、龍馬は千両の資金提供を願うために志などを述べたあと、物事には全く違う見方があって、攘夷も正しいと見るか誤っていると見るかは見方次第だという話をし始め、さらに「大殿様のために働いたものが次々と廊に入れられている」と話し始める。
この流れで、松平春嶽の政治顧問・横井小楠が「今まで値打ちのあったものが、古びて用無しになっただけのことたい。世の中の流れから見れば、ひとりの人間などは芥子粒ほどのもんでしか無い。」だとし、平井収二郎も武市半平太も同じことだと言う。
これ、平井収二郎の切腹につなぐために無理してる気がする。
龍馬が金策に行って収二郎の話題を口にしたのは不自然だし、「国是7カ条」を作成するなど幕政改革に力を尽くした横井小楠が「ひとりの人間などは芥子粒」と口にするのも、どこか不自然。
”横井小楠”が生きていたら「名誉毀損」で訴えるかも・・・・。
このシーン、とにかく不自然だと思ったので、龍馬が加尾の手紙で収二郎の切腹を知り、理不尽さを嘆くシーンにも共感できなかった。
『龍馬伝』が始まった頃の練りに練られた構成ではなくなってきた感じだし、吉田東洋が出ていた頃の『龍馬伝』と、どこか違ってきたような・・・。
なんか物足りなさを感じます。
お龍(真木よう子)、お元(蒼井優)が登場すれば、また感じも変わるかな?
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