「Mother」第3回〜「容疑者X」+「おしん」

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    『Mother』第3話〜母の手のぬくもり

    【 ウッカリさん 】

     仲良くなった葉菜(田中裕子)さんに、公園で逆上がりを教えてもらった継美(芦田愛菜)ちゃんは、別れ際に「またね、ウッカリさん」
     こらっ!
     継美ちゃんが、大人の女性を「ウッカリさん」なんて蔑称で呼んだら、奈緒(松雪泰子)は注意しなくっちゃイカン。
     無邪気だとして済ませていたら、ちゃんとした言葉遣いが身につかないのだ!!
     これじゃぁ、母親失格だぞぉ。
     まぁ、母親業は本物じゃないから仕方ないとしても、小学校教諭をしていたんだから「ウッカリさん」と口にする子供を注意すべし!!!

     なんちゃってね。50歳の小生は古い人間だから、こういう若い親(?)の躾けっぷりが気になってしまうのでありますよ。

    【 継美ちゃん発熱 】

     継美ちゃん、体調を崩して発熱。
     職探しやら、色々と用事のある奈緒が出かけていたから、継美ちゃんは葉菜さんに助けてもらう。
     奈緒が葉菜さんの家に継美ちゃんを迎えに行く。
     病院で簡単な治療を受けたと言う葉菜さんは「継美ちゃんに、アレルギーはありますか?」「保険証と母子手帳は今持っていますか」と、奈緒にとって痛い所を尋ねてくる。

     <女性による幼女連れ去りネタ>が良く似たドラマNHK『八日目の蝉』でも、子ども=薫(小林星蘭)が病気になったのに、偽の母親=希和子(檀れい)保険証を持っていないというシチュエーションがあった。

     『病気と保険証』については避けて通れないわなぁ。

     で、奈緒は、継美ちゃんが自分には具合が悪かったことを話さなかったのに、「葉菜さんにはどうして?」
     葉菜さん「なんとなく分かったんで・・・」
     奈緒「何となく? そうですね、分からなきゃならないんですよね・・・」

     自分が本物の母親ではないことがチクリと胸に刺さる奈緒でした。

     小生も、我が子の病気に何となく気づくこともあるけど、思いっきり見逃すこともあるから、奈緒は落ち込まなくても大丈夫。
     でも、最初の子どもが小さいときに熱出すと、「妙な病気じゃないか」とか「熱で死んじうんじゃ・・・」とか考えて、すっごく心配してオロオロしたなぁ・・・。
     これが2人目、3人目の子供になると、「ある程度の熱は無理に下げない方がイイ」なんて、余裕綽々。

     残念ながら、余裕を持てるまで、奈緒が継美ちゃんと一緒にいられるとは考えにくいけど・・・。

    【 奈緒と葉菜さん 】

     お熱の継美ちゃんは眠っており、奈緒と葉菜さん二人で会話。
     なぜか奈緒は心の奥底を葉菜さんに晒し出せるようで「実の母に捨てられちゃって」と自分の過去に言及。
     「当時のことは殆ど覚えて無いんです。嫌な思い出を忘れるのが得意で・・・」
     忘れるのが得意というが、思いっきり引きずってることが哀しい。

     「どうして捨てられたのか、どこで生まれたのか・・・、誕生日さえ覚えてないし、一番憶えていないのが母の顔・・・」
     さほど親しくも無い葉菜さんに、思いっきり過去を話す奈緒・・・葉菜さんが実母だとは気づいていないのだけど、血につながりが奈緒を饒舌にさせるのか?


     奈緒「誕生日覚えてないって、何ていうか、生きている気がしないって言うか・・・」
     葉菜さん「あなたは、ちゃんと生きてるわ。本当よ」
     穏やかに語りかける葉菜さんは、慈母の顔つきです。

     奈緒「たぶん決めたんだと思います。生きるためには心を殺そうと・・・」
     ここまで胸の内を話せるって、二人の間には何か目に見えない繋がりがあるんでしょうね。(小生なんて、実の親にもここまで、心の中を曝け出した事ないわ。)

     でね、心を殺したという奈緒が、実の親から虐げられた怜南=継美に同情して母性が生まれたってことは、奈緒の心は死んでいないのかも・・・・。

    【 無償の愛 】

     母と別れた時のことなどを思い出せる範囲で語り尽くした奈緒は、唐突に「無償の愛って、どう思います」と葉菜さんに問いかける。
     「親は子に、無償の愛を与えるって言うじゃないですか。あれは逆だと思うんです」「小さな子供が親に向ける愛は無償の愛だと思います」「子供は何があっても、殺されそうになっても、捨てられても、親のことを愛してる」

     ここのところ虐待事件が続いているから、奈緒の言葉は生々しい。

     で、小生は、自分が子供を持ってみると、親が我が子に向ける”無償の愛”に気付きましたけどねぇ。
     いわゆる「子を持って初めて分かる親の愛」ってヤツ。
     だけど、奈緒は、自分自身の生い立ちがあるし、まだ本当の子供を持っていないから、子から親への一方通行の愛しか体感出来ていない様子です。

    【 あなたを一番愛しているのは 】

     奈緒は無償の愛について言葉を続けます。
     「だから親も、絶対に子供を離しちゃいけないはずなんです。それを裏切った人には会いたいと思いません」
     葉菜さん「そうね。そうよね」「実家のお母さんのところに帰った方が・・・。あなたを一番愛しているのは、その方だと思いますよ」

     実母としての慈しみを持って奈緒の言葉に耳を傾けていたが、淡々と話す奈緒の言葉は葉菜さんには痛すぎた。
     本当は「自分が一番愛している」と思っているだろうに、実家の籐子(高畑淳子)があなたを一番愛していると口にせざるを得ない悲しみがヒシヒシと・・・。

     その後、葉菜さん水道のまえで「お〜〜〜」と嗚咽
     ジャ〜ジャ〜流れる水の音も、葉菜さんの泣き声を隠しきれません。

     以上、「容疑者X」+「おしん」の、薄幸日本一コンテストみたいな会話でした。


     というわけで、今回は継美(芦田愛菜)ちゃん中心ではなく、奈緒(松雪泰子)が中心に回ったエピソード。

  • 継美=怜南と、実母・仁美(尾野真千子)の親子関係。
  • 奈緒と継美の偽りの親子関係。
  • 籐子(高畑淳子)と奈緒の親子関係。
  • 葉菜(田中裕子)と奈緒の親子関係。
  •  血のつながった親子関係と、血の繋がらない親子関係、血がつながっているのに親子だと気付いていない娘と実母の関係など、三世代に渡って人間関係が錯綜しており、上手く整理しないと焦点がぼけるおそれもあるのかな・・・。

     あと、葛藤があったのだろうけど、比較的あっさりと籐子(高畑淳子)にカネを借りましたでしょ。
     これなら、前回の児童養護施設「ももの家」に向かわずとも、荷物を盗まれて無一文になっった時点で、籐子に頼って行ってもおかしくないような・・・。

     簡単に頼るアテもない『八日目の蝉』の希和子(檀れい)の逃避行の方に、小生は引き込まれます。

    ***『八日目の蝉』感想***
    ◆第1回 ◆第2回 ◆第3回 ◆第4回 ◆第5回




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      • キッドのブログinココログ
      • 2010/04/29 7:50 PM
      とうとう奈緒の実家に辿りついちゃいました。雑誌記者の藤吉駿輔(山本耕史)。いい顔しますよね〜。山本君の表情が好きです。『ひとつ屋根の下で』での車椅子の少年(16歳)も、33歳!ヘェー『わが家の歴史』での偏屈作家も面白かった〜。色んな役で魅せてくれますわ。
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      • 2010/04/29 6:18 PM
      う〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・初めて会った人にあんな話 するかなぁ・・・デパートの屋上食堂タンポポ切ないキーワード抑えた演技の田中さん良かったとは思います・・・が・・・そ...
      • しなもにあ
      • 2010/04/29 2:39 PM
      色鉛筆を前もって持ち出して逃げてきてたのね。どうせあの母親は色鉛筆がなくても不審にも思わないのでしょう。
      • エリのささやき
      • 2010/04/29 11:59 AM

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