映画『2012』観賞★超大盛りディザスターに満腹!!

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     ローランド・エメリッヒ監督の作品『2012』を観賞しました。
     上映時間158分に及ぶド迫力の映像に、もうヘトヘト・・・。
     この映画で、ストレスを発散できたような、ストレスが溜まったような・・・。
     とにかく、これぞ”エメリッヒ”でありまして、真面目に物語を見る類の映画と言うよりは、ひたすらVFXを駆使した大法螺を楽しむべき映画。
     そもそも、ハリウッド版『GODZILLA』のエメリッヒ監督に細かいことを求めても仕方ないので、「科学的にありえない」なんて野暮な突っ込みを入れずに、スクリーンの中の世界に没入するほか無いのであります。
     エメリッヒ映画は、巨人軍のクルーンの投球みたいなもので、細かいコントロールや投球術を期待してはイケナイ・・・ひたすら163キロを目指して猪突猛進なのでありますよ。

    (まだご覧でない方にはネタバレになります)

    【 地球はズタボロ 】

     テンポが良い映画で、マヤの予言とか前置きはサラリと流しちゃって、あっと言う間に地球はズタボロ。

     最初に災厄に見舞われたイエローストーン国立公園は、地面の下から大噴火が起きて、血のような色をした溶岩が吹き出し、天まで届きそうな凄まじい噴煙と、山ほど大きく真っ黒で火砕流が押し寄せてきて、怖いほどの迫力。(普賢岳と三原山の噴火を思い出しました)
     次々と巨大な地割れが発生し、デッカい火山弾が降り注ぐ中を、主人公のジャクソンと、別れた妻ケイト、息子のノア、娘リリーらがセスナで逃げたり、地殻が崩れて地面が崩落していく街をリムジンで走り抜けるなど、ハラハラ・ドキドキシーンの大サービス。

     災害は大地震なんてレベルではなく、大都市は悟空とベジータが戦った後よりも酷い有様で、ビルも高速道路も何もかも巨大な地割れに崩れ落ちちゃって、どこが地面か分かんない・・・。
     ホワイトハウスに、空母JFケネディがぶつかっちゃうわ、バチカンではサン・ピエトロ大聖堂は広場で祈りを捧げる人々の上に崩れ落ちてくるわ、スゴイのなんのって!!
     これぞハリウッド!!

     気が弱い上に阪神淡路大震災を経験した小生には刺激が強く、悪夢を見そうな予感がします。
     それと、エメリッヒ監督が「”3D”は好きじゃない」ので『2012』は2Dで作ったとインタビューに答えていましたが、もしこの映画が”3D”で上映されて、底なしの亀裂に落ちる場面とか、地面が無茶苦茶波打つ場面とかを見せられたら、小生は確実に”映画酔い”していたと思います。

    【 親子愛・家族愛(ベタ) 】

     『インディペンデンス・デイ』や『デイ・アフター・トゥモロー』にも見られた「親子愛・家族愛」のパターンを、『2012』でも踏襲していて、ジャクソンと二人の子どもの絆とか、ウィルソン大統領と娘ローラとか、”ベタ”とも思える物語が盛り込まれています。
     (エメリッヒは、ファザコンなのだろうか?)
     小生は、エメリッヒの映画には、さほど深みがあるようには感じないので、「親子愛・家族愛」の物語に胸がキュンとなることもないのですが、ジャクソンの娘リリーを演じた子役モーガン・リリーがあまりに可愛らしくって胸がキュン・・・。
     こども店長を女の子にしたような可愛らしさ!!(個人的にはこども店長より上やなぁ)

    【 巨大避難船 】

     地球滅亡の危機が「G8」の議題になって、主要国をはじめ46カ国の協調で中国の奥地に1隻10万人定員の巨大避難船を数隻健造。
     中国共産党政府がダム建設だとか言って労働者を掻き集め、2年ほどで間に合わしちゃう!!
     劇中での「さすが中国」という旨のセリフが「中国への皮肉なのか、賛美か」と一部で議論を呼んだ様子だけど、ダム建設を口実にした人海戦術や強制移転を見ていると「賛美」って風には見えないかった・・・。

     で、小生は、途中まで巨大避難船は宇宙船だと思って観ていて、「そんなに大きな宇宙船を地上から飛ばせられないだろう」とか「ギャラクティカか、巨大版の宇宙戦艦ヤマトみたいなものか」なんて考えていたんだけど、結局は海に浮かぶ方の船でした。
     文字通り「ノアの方舟」
     だから少年の名前もノアだったのかぁ・・・。

    【 いい話・・・ 】

     巨大避難船にエベレスト級の山をも飲み込む津波が押し寄せてくる・・・。
     政府要人や、10億ユーロ払って搭乗券を手に入れた資産家だけ(鳩山家ご一行様だったら首脳枠で乗船しなくても、現金で10億ユーロくらい持ってるのやろなぁ・・・。)を避難船に乗せ、建造にあたった労働者たちは置き去りにされそうになるが、主要キャストである地質学者のエイドリアン・ヘルムズリー博士が、「置き去りはイケナイ」と各国首脳に主張して、急遽定員外の人々も乗船させるという「いい話」も・・・。
     さらに巨大避難船にトラブルが発生してエベレストに激突の危機が訪れるが、水没した一画にジャクソンが命がけで潜り、息子のノアがこれに協力して船体トラブルを修復するという「感動のシーン」も・・・。
     「いい話」も「感動のシーン」も、いわゆる”お約束”の範疇で・・・・。

     そして、最後は巨大避難船にとってはハッピーエンド。
     地球全土であれだけの天変地異が起きた後だから、「凄まじい気候変動とかが残ってるやろ」なんてことが頭をよぎるけど、この映画はそう言う理屈は抜きにして、巨大避難船のデッキで降り注ぐ陽光を浴びながら新天地を目指す人類の崇高な精神や力強さを見届けて、「158分疲れたなぁ。ハぁ〜〜〜」と小さな溜息をついてTHE・END

     というわけで、『日本沈没』やら『大地震(Cヘストン主演)』、『ポセイドン・アドベンチャー(ジーン・ハックマン主演)』『ボルケーノ』なんかをごちゃ混ぜにして、”エメリッヒ味”に料理すると『2012』になるような感じで、”ギャル曽根”でも食べ残しそうな”デカ盛り料理”的なトンデモ映画でした。(『大地震』『ポセイドン・アドベンチャー(72年版)』の方が、物語としては数段出来が良かった・・・。)

     でも、嫌いじゃないんです、この手の映画・・・・。
     エメリッヒの映画って、薄っぺらだと思いながらも、何だかんだ言って観ちゃうんですよねぇ・・・。


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    • 2020.04.02 Thursday
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      2012 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray] 「2012」 感想 すげぇー!!!!!!! お金かけたなぁー!! 沈んでく街の中をリムジンで走り抜...
      • むーびーふぁんたすてぃっく
      • 2010/03/23 4:39 PM
      ブログネタ:一発で気分転換できるもの 参加中 時々何も考えないでいい映画を観たくなりますが、 そういう映画って気分転換になるからなんですよね。 この映画はどうでしょう? 話題になりましたねこの映画。 映像が凄いとか。 2009年。 太陽の活動が活
      • 映画、言いたい放題!
      • 2010/02/26 12:55 PM
       先日のレディースデイ、ちょっと時間が空いたので「せっかくだから映画でも観るか…」と思い、丁度時間が合ったのが『2012』でした。これっ...
      • 続・蛇足帳〜blogばん〜
      • 2010/01/08 11:11 PM
      2012’09:米 ◆原題:2012◆監督・脚 本: ローランド・エメリッヒ「紀元前1万年」「デイ・アフター・トゥモロー」◆出演: ジョン・キューザック 、 アマンダ・ピート 、 タンディ・ニュートン 、 ダニー・グローヴァー 、 ウディ・ハレルソン ◆STORY◆2
      • C'est joli〜ここちいい毎日を〜
      • 2009/12/17 12:58 PM
      2012 289本目 2009-49 上映時間 2時間38分 監督 ローランド・エメリッヒ 出演 ジョン・キューザック キウェテル・イジョフォー アマンダ・ピート オリヴァー・プラット ダニー・グローヴァー 会場 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(試写会 168回目) 評価 7点
      • メルブロ
      • 2009/12/14 10:37 PM
      どういうわけか、ディザスター(大災害)映画がわりに好きです。無論、本物の災害は歓迎しませんが・・・。単純に映像に興味があります。 『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督最新作『2012』を梅田ブルク7にて。
      • 健康への長い道
      • 2009/12/10 11:18 PM
      《2012》 2009年 アメリカ映画 − 原題 − 2012 2012年12月
      • Diarydiary!
      • 2009/12/10 9:49 PM
      2012 アメリカ 監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、オリヴァー・プラット、ウディ・ハレルソン、ダニー・グローヴァー、他 公開前の予告でメインシーンの10分を流してましたね。 こん
      • 肩ログ
      • 2009/12/10 10:20 AM
      西暦2012年12月21日。それは古代マヤ文明が「世界が滅びる」と預言した日。偶然にもそれが事実である事を知った小説家のジャクソンは、家族と共に安全な場所へ避難しようとするが、世界の崩壊はすでに始まっていた。一方、各国の政府は滅亡を回避するため、
      • 5125年映画の旅
      • 2009/12/10 6:18 AM
       2012年12月21日、世界は滅びる。マヤ文明の予言が現実となり、世界中を天変地異が襲う!ディザスターパニックの名手、ローランド...
      • 闘争と逃走の道程
      • 2009/12/10 3:54 AM
      『インデペンデンス・デイ』や『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒ 監督が「これ以上の映画は作れない」と公言したディザスター・ムービー。 2012年の12月21日に地球が滅亡するというマヤ文明の暦の終末説を題材に 世界中で発生する天変地異に人類がなすすべも
      • だらだら無気力ブログ
      • 2009/12/10 12:40 AM
       フィリップ・ワイリーとエドウィン・バーマーの合作『地球最後の日』(1933年)は、1951年と1998年に映画化され(1998年版は『神の鉄槌』も混ざって...
      • 映画のブログ
      • 2009/12/10 12:26 AM
      【監督】ローランド・エメリッヒ 【出演】ジョン・キューザック/キウェテル・イジョフォー/アマンダ・ピート/オリバー・プラット/タンディ...
      • シネマをぶった斬りっ!!
      • 2009/12/09 11:44 PM
      『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』などディザスタームービーといえばこの人、ローランド・エメリッヒ監督の最新作。主演は『1408号室』のジョン・キューザック。共演に『アメリカン・ギャングスター』のキウェテル・イジョフォーらが出
      • LOVE Cinemas 調布
      • 2009/12/09 11:17 PM
      [2012] ブログ村キーワード  “世紀末バカ映画監督”(←最大限の褒め言葉(^^;)ローランド・エメリッヒ最新作「2012」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。古代マヤ文明の予言〜“2012年世界終末説”〜を題材に、お約束の“超トンでも映像”が、スクリ
      • シネマ親父の“日々是妄言”
      • 2009/12/09 10:01 PM
      映画を鑑賞しました。秊 2009-93『2012』(更新:2009/11/23) * 評価:★★★☆☆(★★★★☆との間) マヤ文明の預言書には2012年12月21日以降書かれていない。 歴史的な事実を元に壮大なSFサスペンスが出来上
      • はっしぃの映画三昧!
      • 2009/12/09 9:33 PM
      JUGEMテーマ:映画  迫力オンリーの“ディザスター・ムービー”かと思ったら、案外ドラマとしても見どころがあり最後まで引きつけられました。ローランド・エメリッヒ監督作品ということで、ストーリーそのものに期待していなかったのが、返って功を奏した
      • ハピネス道
      • 2009/12/09 9:01 PM
      世界の建築物がぶっ壊れたり、さまざまな特撮映像が見もの。 ドラマは、ご都合主義。(都合のよすぎる展開。)
      • 或る日の出来事
      • 2009/12/09 8:44 PM
      宇宙人に襲わせたり、氷河期を起こしたり、怪獣を呼び込んだりして、何度も都市と地球
      • はらやんの映画徒然草
      • 2009/12/09 8:39 PM
      2012〜2012〜 監督: ローランド・エメリッヒ    出演: ジョン・キューザック、エイドリアン・ヘルムズリー、アマンダ・ピート 公...
      • 映画@見取り八段
      • 2009/12/09 8:32 PM
      内容2009年。アメリカ科学技術作成局の地質学者エイドリアンは、地質学者の友人サトナムのインドの研究所に呼び出されていた。サトナムに提示されたデータは、かつてない大きさの太陽フレアの情報と思われたが、違った。放出ニュートリノの異常反応で、地球のコアに
      • レベル999のマニアな講義
      • 2009/12/09 6:21 PM
      これぞ、九死に一生[E:sign03] スペシャル決定版 [E:impact]これでもかこれでもかと襲ってくる脅威。良くぞ回避できたものだとその都度笑ってしまうのだけど、それも醍醐味のひとつ。そこにお
      • たいむのひとりごと
      • 2009/12/09 5:45 PM
      古代マヤ暦の2012年終末説。はたしてマヤ人の予言通り、地上
      • ネット社会、その光と影を追うー
      • 2009/12/09 3:14 PM
       シアター6にて鑑賞、客入りは7〜8割くらい。上映寸前に入ってきたアジア系外国人3人組が、自分達が座った席が気に入らないのか映画冒頭に大声で喋ってうるさい。  2012オリジナル・サウンドトラック 映画の話 2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス
      • masalaの辛口映画館
      • 2009/12/09 1:57 PM
      ローランド・エメリッヒ監督だけに破壊シーンには力が入ってました!!ただし相手が自然という事で、人類には対抗出来るすべもなく、そのあたりの丁々発止が成立しなかった分、「インデペンデンス・デイ」に面白さは及ばなかったですね。破壊の連続のCGも、そろそろ飽
      • 帰ってきた二次元に愛をこめて☆
      • 2009/12/09 1:13 PM
      ★★★☆  マヤ暦終末説によると、2012年12月21日に惑星直列と太陽フレアの影響で地球の温度が異常に上昇し、地震・津波などの大規模な地核変動が起こり、地球は終末を迎えるという。これは過去に何度も起きていて、水没したアトランティス大陸もその一例だと
      • ケントのたそがれ劇場
      • 2009/12/09 11:34 AM
      原題:2012監督:ローランド・エメリッヒ脚本:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー出演:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、タンディ・ニュートン、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソン公式サイトはこちら。(TOHOシネマズ1か月フリーパス鑑賞
      • NiceOne!!
      • 2009/12/09 11:23 AM
       序  昨日、『2012』の前夜祭レイトショーを見てきた。  20時20分に上映
      • ワノログ
      • 2009/12/09 11:19 AM
      みごとな超B級大作。  
      • Akira's VOICE
      • 2009/12/09 11:19 AM
      大迫力の映像。娯楽作品として楽しめました。 やはり、中国なのか・・・ 次から次へと押し寄せる地球崩壊の映像シーンに、圧倒されます...
      • 映画通信みるみる
      • 2009/12/09 11:10 AM
      「2012」 を観てきました 実は一ヵ月半振りの映画館… 2012年 マヤの予言通り、世界
      • ヤジャの奇妙な独り言
      • 2009/12/08 10:25 PM

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