『天地人』最終回★さらば初音さん南蛮へ・・・
- 2009.11.23 Monday
- 12:24
- NHKドラマ・番組
愛を掲げよ
子どもを亡くすし、モミジを眺めながらの最期だし、なんか寂しい最終回・・・。
【 最終回まで初音 】
初音(長澤まさみ)さんが、兼続(妻夫木聡)のもとを訪れ、「”スプーン曲げ”の修行に南蛮へ旅立つから今生の別れ」だと告げる・・・。(ちょっと違うか)
いやはや、最終回まで初音(長澤まさみ)さんを引っ張りましたねぇ・・・。
小生には、最後の最後まで”初音”の存在意義が分かりませんでした。
”初音”が登場しなくても何の不具合もないし、むしろ”初音”は物語に違和感ばかりを生みだしたような・・・。
『天地人』が事業仕分けの対象だったら、蓮舫が「初音は不要」としてバッサリ切られちゃうに違いない。
長澤まさみの演技がどうのこうのという議論は別にして、”初音”という妙な役を与えられた時点で長澤まさみは損したような気がします。
とにかく、序盤のスポットライト演出や、なにか無理のある”初音”の存在だとか、ツッコミどころを沢山提供してくれた大河ドラマでした。
【 直江兼続って・・・ 】
家康(松方弘樹)が兼続と政宗(松田龍平)を、秀忠(中川晃教)の指南役に指名。
これを受諾した兼続は、徳川の若い家臣団にせがまれ、信長や秀吉の逸話を講義・・・。
なんか、家臣たちが”超有名賢人”兼続のもとに殺到する様子が大袈裟で不自然。
もっと遠回しに直江兼続の人間性を賛美すればいいのに、取って付けたような演出で兼続を持ち上げるのはいかがなものか・・・。
とにかく、家康は悪魔、兼続こそが正義の味方とするなどして、異様なまでに直江兼続を持ち上げ続けてきた『天地人』の切り口に最後まで馴染めませんでした。
そもそも、愛と義を掲げている直江兼続だけど、謙信の死亡を受けた上杉の跡目争いの騒ぎの中、機先を制して春日山城本丸をおさえに行った時から直江状の顛末にいたるまで、ときには陰謀・裏技とも思える権謀術数を駆使して戦国の世渡りをしつづけており、このドラマにおける兼続は、かならずしも「愛と義の戦士」だとは言えない「寝業師」の部分が印象に残ってしまい、「言ってることとやってることが違う」と感じることが度々ありました。
越後や米沢の民にとっては、兼続の戦略や選択が正解なのでしょうけど、ドラマ的には最期まで家康に反旗を掲げ、華々しく散っていくような武将であるほうが絵になるような・・・。
脚本・演出の在りようによっては、直江兼続は民草思いの傑出した行政官として描けたのかもしれませんが、小生には単なる世渡り上手にしか見えませんでした。
また、信長、秀吉、家康、三成の方がインパクトが強く、直江兼続は大河の主人公としては物足りない人物って感じ・・・・。
大河ドラマの歴史が長くなりすぎて、新しい主人公や、新しい切り口を見いだすのは難しいのかな・・・。
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