フジ土曜プレミアム『誰も守れない』…う〜〜ん、食い足りないなぁ。

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    フジテレビ土曜プレミアム『誰も守れない』

    【焦点が定まらない】

     映画『誰も守ってくれない』の直前までを描く2時間ドラマ『誰も守れない』
     映画版は「加害者家族の保護」を描き、ドラマ版は「被害者家族の保護」がテーマ
     「犯人からの保護」「メディアスクラムからの人権的観点での保護」「被害者家族の心のケア」などが描かれたように思うのですが、なんだか焦点が定まらないまま2時間が過ぎてしまい散漫な印象を受けました。(その上、結果的には被害者家族保護ではなく保護対象がターゲットだった)

    【展開が遅い】

     佐藤浩市、松田龍平、木村佳乃はそれぞれ持ち味を発揮していましたしドラマの雰囲気はイイ感じ。
     なかでも木村佳乃は凛としていてステキでした。(銀行系の高利貸しのCMでしか彼女のイメージがなかったのですが、このドラマで印象が変わりました)

     ところが、ストーリー展開がゆったりしていてやや退屈な・・・。
     尾上敬三(山本圭)が金属バットでゴンといかれた後は、妻と娘・令子(木村佳乃)のところに被害者家族を支援・ケアする部署の職員がやってきて押しつけがましく畳みかけるぐらいで、事件自体は番組開始40分を経てようやくワイングラスを持った怪しい影が垣間見えたぐらいで新たな展開がない。
     成宮寛貴が画面に現れたのが番組開始60分過ぎ。
     記者が不法侵入して佐藤浩市が追跡逮捕したのが番組開始1時間15分過ぎ。
     番組序盤に矢継ぎ早にコトが起きるとドラマに引き込まれるのだけど、あまりにもゆったりと進む上に、山場がなくってサビのない歌を聴いているような・・・・。

    【メディアスクラム】

     被害者の娘・尾上令子(木村佳乃)が多額の借金を抱えているとの報道があってマスコミが押し寄せる。
     ”メディアスクラム”への問題提起。
     しかしながら、実名は避けたとはいえ被害者家族にまつわる噂をテレビが垂れ流す設定は無理があるような・・・・。(週刊誌なら分かるけど)

     とはいえ、朝青龍騒動なんか事件性がないにもかかわらず”横綱の品格”なる抽象的な問題でもって”メディアスクラム”が起きていた。
     香川・坂出3人殺害事件では『朝ズバ』の”みのもんた”の発言に代表されるように被害姉妹の父を犯人扱いして”メディアスクラム”が起きていた。
     このドラマにおけるマスコミの騒動は不自然に見えたけど、過去の事例を思い起こすとまんざら絵空事とは言えませんね。

    【三島拉致】モノ・マガジン オンライン

     1時間20分ほど経過して三島(松田龍平)が何者かに拉致されるという大きな展開。
     だけど警察が彼を救出するのではなく拉致グループが薬漬けにして車から街中に三島を放り出すという顛末。
     そして薬毒中毒の三島が収容された病室に勝浦(佐藤浩市)がやって来て二人に間で長〜〜〜いやり取りが・・・・。
     この場面、必要以上に長かったように思うなぁ。

    【後半は簡単に・・・】

     三島との無為なやりとりに業を煮やした勝浦が一旦病室を出て精神科医である令子に公衆電話で話を聞いて、再度病室へ・・・。
     その後に三島から「令子のクライアント」という手掛かりを引き出すと、警察はいとも簡単に犯人(成宮寛貴)に辿り着き事件は解決。

    バンダイネットワークス ララビットマーケット 結局、尾上敬三(山本圭)の企業犯罪とは無関係のストーカー的な犯罪だった・・・というオチ。
     異様に長い前半が嘘のような・・・。

    【令子の言葉】

     事件が解決した後の令子の言葉。

     「今は誰も人の話を聞こうとしない。
     誰も人の言葉を自分の言葉のように聞こうとしない。
     だからみんな孤立感を深めるの。
     なのに孤独を埋める方法も見つからない。
     今はそう言う時代なの。」


     なるほど社会を上手く分析した良いセリフ。
     だけど「加害者家族を保護する」という番組のテーマと合わせて考えると、被害者の声を聞けということなのか、人間同士でコミュニケーションを深めて無用の犯罪が起きないようにしようと言いたいのか小生には分からなかった。

    【問題提起】

     三島拉致は警察が考えていた暴力団ではなく、裏サイトで復讐を請け負うグループによるモノだった。
     「裏サイト」に巣くう闇を描いたと言うことかな?

     それから精神科医である令子がクライアントの情報を勝浦に教えたことで犯人逮捕に至る。
     このことから、奈良エリート少年自宅放火事件において草薙厚子が医師から聞き出した情報を元に書いた『僕はパパを殺すことに決めた』が裁判沙汰になり情報を漏らした医師側が裁判沙汰になったことを思い起こします。
     このドラマでは「医師の守秘義務」にまでウイングを広げたような感じです。

     単なる刑事モノとしてはスピード感、緊迫感に欠けるドラマになりましたが、奥が深いドラマだったと言うことでしょうか?


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    • 2020.02.17 Monday
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      思えば、ガリレオ・シリーズ。映画と、同タイミングな、ドラマ版 Φ(エピソードゼロ)オンエアの、双方・大成功で「この手はイケるぞ!」作戦 おそらく、作り手側としても、宣伝兼、なおかつ「もう少し…」な部分を、きめ細かく描けるチャンスゆえ、双方ニッコリ?
      • のほほん便り
      • 2009/01/29 5:18 PM
      監督、杉山泰一。脚本、君塚良一。社会派ドラマ。出演、佐藤浩市(勝浦卓美・東豊島署
      • erabu
      • 2009/01/25 4:34 PM
      勝浦刑事(佐藤浩市)と三島刑事(松田龍平)は、薬の不正売買の情報 を受けて現場に急行する。 しかし、勝浦は犯人の所持するナイフを見て体が凍り付く。 勝浦は三年前に起きた事件のショックから立ち直れずにいた。 妻と娘とも、そのトラウマが原因で別居状態にな
      • ぷち丸くんの日常日記
      • 2009/01/25 4:23 PM
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