フランク・シェッツィング(著)「深海のYrr(上)(中)(下)」★★★★★

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    深海のYrr(上) 深海のYrr(中) 深海のYrr(下)

    ■内 容

     ドイツ人作家による海洋SF・ディザスター小説。

     ノルウェー海でメタンハイドレート層を掘り続けているゴカイの変異種。
     カナダ西岸では船舶をクジラやオルカの群れが襲う。
     フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るい、世界各地で猛毒のクラゲが出現、したり、謎の船舶沈没事故が頻発する。
     病原体を持つ目のない白いカニがアメリカの大都市を襲う。
     さらに海底の巨大地滑りで大津波が起きてヨーロッパ北部の都市は壊滅してしまう。

     突如として人間に牙をむきはじめた海。
     原因を究明し、人類の危機は救われるのか!?

    ■感想など

     500頁を超す文庫本3冊からなる本書には圧倒されます。
     なんたるスケール!!(本の厚さと、物語のスケール共に)
     『ディープ・インパクト』とか、『インデペンデンス・デイ』などのハリウッドの大仕掛けな映画を思わせる小説。

     先日亡くなった「マイケル・クライトンを思わせる小説」と解説にも書かれていましたが、小生も同感。
     また、藤崎慎吾の小説『鯨の王』をド派手にした感じもしました。
    ∞∞∞
     地球の危機を起こす知性体と遭遇することになるのですが、これが人間が想像しがちな目があって手足があるような知性体ではなく、思考や感情も根本的に人間とは違いコミュニケーションを取ることにも困難を極める。
     この人間と異なる存在の『異質』さを描こうとする作者の思いは真摯。
     生物の定義も人間が想像するものとは限らないと言う考え方には真理があると思います。
    ∞∞∞
     環境先進国のドイツで出版された作品なので、地球環境への強い想いも伝わってきます。
     ただし、捕鯨国日本への眼差しには厳しいものがあり、日本人として忸怩たる想いも・・・。
    ∞∞∞
     物語が進むに連れ、地球の危機を救うミッションをアメリカがリードします。
     米軍やCIAが幅を利かせ、陰謀も・・・・。
     アメリカの一国主義を痛烈に批判する内容は、さすがにドイツ人作家が「ブッシュの8年」に生んだ作品だと感じます。
    ∞∞∞
     アクション有り、陰謀有り、パニック有りでサービス満点。
     とにかく、思い切り大風呂敷を広げた超大作を楽しむことができました。

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