大河ドラマ『篤姫』最終回〜明治の天璋院、静かに逝く

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    『篤姫』最終回:一本の道

     大河ドラマ『篤姫』が、静かに幕を閉じました。

    【天命をまっとう】

     初回に男装で登場した”於一”(おかつ=後の篤姫・宮崎あおい)に象徴される、好奇心旺盛で破天荒、お転婆で明るく愉快な”若き日の篤姫”の突き抜けた魅力(あんみつ姫よりはじけていた)や、於一と肝付尚五郎(のちの小松帯刀・瑛太)との淡いロマンスを交えた『幕末青春ドラマ』が新鮮で、ついつい引き込まれた大河ドラマ『篤姫』。
     しかしとうとう帯刀も天璋院の逝ってしまい、ブームになった『篤姫』も終わってしまいました。

     最終回に描かれたように、明治の天璋院は、本当にああ言う穏やかな日々を過ごしたのかなぁ・・・徳川家を守った満足感に浸りながら、天命をまっとうできたなら苦労も報われますね。

     番組の最後に流れる『篤姫紀行』では、1万に及ぶ人々が沿道に集まり、天璋院の葬列を見送ったとありましたが、テレビやインターネットが無かった時代に、篤姫=天璋院逝去の情報が人々に行き渡り、彼女の生き方や人柄が共感する多くの人が彼女の死を悼むって凄いことですねぇ・・・。

    【徳川宗家を守った】

     学校で習うのは15代将軍・慶喜までだったから、明治以降の徳川家についてはイメージゼロ。
     だから、徳川16代当主・徳川家達の成長を見守った天璋院の様子を見て「そうだったんだぁ・・」って感じ。
     豊臣家は、秀頼の8歳になる息子・国松が京都六条河原で斬首され事実上滅亡させられたでしょ。
     それに比べると、徳川家を残すという選択をした幕末の志士には日本人の変化と新しい国造りへの思いが感じ取れます。

    【大久保と西郷と帯刀】WOWOW

     西郷(小澤征悦)と大久保(原田泰造)が袂を分かち、西南戦争で西郷が命を失う経緯と、大久保が暗殺されたことが駆け足で最終回に盛り込まれました。
     維新の立て役者である大久保と西郷がともに天寿を全うできなかったことは虚しい話ですね。

     それから、このドラマを見るまで小生は小松帯刀について全く知見がありませんでした。
     大久保、西郷、勝海舟、坂本龍馬などなど良く知られている歴史上の人物に比べて小松帯刀って影が薄かったように感じるのですが、『篤姫』で認識が変わりました。
     帯刀を演じた瑛太もヨカッタし・・・。

    【魅力的だったキャスト】

     序盤では、父・島津忠剛=長塚京三、母・お幸=樋口可南子がステキでした。
     数多くの出演者のなかでも、於一の養育係・菊本=佐々木すみ江がとても印象的で、彼女が自害した時は涙してしまいました。
     他にも、幾島=松坂慶子や、名君・島津斉彬=高橋英樹、勝海舟=北大路欣也らは、さすがの存在感でした。
     和宮の堀北真希は、最初は都言葉で苦労していたようですが、なんとか馴染みましたねぇ。
     お近=ともさかりえも好演でした。

    【贅沢な出演者】

     宮崎あおい、瑛太、堀北真希、堺雅人、松田翔太、玉木宏など『月9』かと思わせるキャストは贅沢な作りでした。
     和宮の堀北真希や龍馬の玉木宏は、おそらくこの番組が低空飛行した場合の保険として中盤以降のテコ入れ用にキャストされていたような気がするのですが、彼女たちに頼るまでもなかったですね。

    【女優・宮崎あおい】

     何と言っても”宮崎あおい”がここまで当たり役になるとは思いもしなかったなぁ・・・。
     23歳の若さで12歳から49歳までの人生を演じきり、1年におよぶ大役をまっとうした宮崎あおいは立派ですねぇ。
     これだけの仕事をしたら、達成感があるだろうなぁ・・・。
     (小生は近年まで宮崎あおいと蒼井優を混同していたけど、『篤姫』と日テレ系の『おせん』で完璧に見分けがつくようになりました)

     NHK『トップランナー』に宮崎あおいが出演した回を見たけど、彼女の女優としての感性とか才能は思っていた以上。
     宮崎あおいのことを、R−23世代の長澤まさみ的なアイドルだと思っていたのは誤解でした。

    【民放の便乗】

     『篤姫』人気に便乗する民放の番組が多かったですねぇ。
     テレビ東京系『新説!?日本ミステリー』や日テレ系『日本史サスペンス劇場』では篤姫ネタが何度か取り上げられていたし、TBSにいたっては埋蔵金シリーズを篤姫と絡めて『篤姫は知っていた!? 徳川埋蔵金大発掘』を放送・・・・。
     結果的には、民放が便乗すればするほど、本家『篤姫』への注目度が上がった気がします。

     豪華な出演者などNHKの物量作戦には参りますが、素直に『篤姫』は面白かった。
     『篤姫』以外にも、『ジャッジII 』やら『七瀬ふたたび』『監査法人』、再放送された『ハルとナツ 届かなかった手紙』など、今年はNHKのドラマを結構楽しめた年でした。


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    • 2017.08.21 Monday
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      コメント
      篤姫、最後まで堪能しました!!
      これだけ大河ドラマにのめりこんだのは久しぶりですね…
      たかびごん様

       若い俳優とベテランが上手く溶け合って良い作品でした。
      • 家主・ピカードパパ
      • 2008/12/16 4:40 PM
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      〜一本の道〜
      • 悠雅的生活
      • 2008/12/17 11:06 PM
      ついに大河ドラマ『篤姫』も最終回を迎えました。 穏やかな最終回で、最後まで(まぁ
      • 食う♪読む♪歩く♪
      • 2008/12/17 10:29 PM
      「篤姫」のお時間です。 今年(2008年度)の大河ドラマも、今回で終了です。
      • みはいる・BのB
      • 2008/12/16 9:10 PM
      大奥を閉じるのが私の役割であったと申すのか。。第16代当主徳川家達は駿府へ。明治となった年の暮れ。。パルファム→Perfume香水。。天璋院らのもとに勝が鮭を差し入れに。酒も。本寿院は相変わらず元気。旗本たちはそれぞれ新しい暮らしを。。亀之助→家達は武芸・学
      • strの気になるドラマ 気になるコト
      • 2008/12/16 8:09 PM
      とうとう最後まで観ました。大河ドラマを最後まで観たのは久しぶり(と言うか覚えがない)。 史実にどこまでそっているかはわからないけど、今泉島津家から始まって江戸城大奥、そして徳川家という大きな家族のドラマとして描いていたのが新鮮。篤姫と帯刀の友情物語と
      • ももたろうサブライ
      • 2008/12/16 7:10 PM
      ついに 最終回となった「篤姫」です。時代は、明治へ。大奥を離れた後、慎ましくも 平穏な日々をすごしている天璋院。狭い狭いというけれど・・・、たしかに 大奥に比べれば狭いけれど、庶民の家に比べれば 十分広いですよ。お元気でなによりな 本寿院さま、メガネがか
      • 風のうわさ
      • 2008/12/16 7:08 PM
      一年間楽しんできただ大河ドラマ「篤姫」も、ついに最終回を迎えました。最終回は、明治となってからの篤姫を駆け足で描き、なつかしい登場人物が総出演。お茶目な少女だったころの篤姫から振り返ってみると、宮崎あおいちゃんがどれほど素晴らしい、魅力ある演技者であ
      • 今日も何かあたらしいこと
      • 2008/12/16 6:56 PM
      病状が悪化した小松帯刀が遂に帰らぬ人となってしまい ました{/hamster_6/} 『楽しい人生を送る事が出来た、素晴らしい日々だった』 の言葉を残して… 死に際にこう云う言葉は中々残せませんよね。 36歳という若さで亡くなった帯刀ですが、人の何倍もの 速さで生きたの
      • 函館 Glass Life
      • 2008/12/16 2:59 PM
      我らが大奥に住まいした頃はどんどん遠くなるのう。年号が明治に変わり、天皇は江戸城に入った。江戸は東京と名を変えた。篤姫の周りからは、人が去り、ますます寂しくなっていく。薩摩では、帯刀が国主に版籍奉還を進言。新しき物を作るには、古い事に拘っていてはなり
      • 見取り八段・実0段
      • 2008/12/16 11:29 AM
      一年間、楽しませてもらった大河ドラマ『篤姫』も、遂に最終回 江戸城を明け渡した天璋院@宮崎あおいのもとに、 勝海舟@北大路欣也が社会情勢を知らせ、 一緒に暮らす本寿院@高畑淳子が大騒ぎをし、 お幸@樋口可南子・島津忠敬@岡田義徳、 西郷隆盛@小澤征悦
      • まっつーのTV観覧日誌(*´д`*)
      • 2008/12/16 7:51 AM
      今日の登場人物多すぎw 回想がふんだんに使われていたわけなのですが。 先週、今週と後日談という雰囲気ですね。歴史のエピソードを掻い摘んでちょいと披露してって感じ。 とはいえ、いろんな人物のその後が見られて結構面白かったかも[E:happy01] ちと、時間が長すぎ
      • たっくんママのひとりごと
      • 2008/12/16 12:01 AM
      篤姫:2008(平成20)年、第47代大河ドラマ【主演】宮崎あおい/篤姫(天璋院) 公式 Wiki 関連商品 【原作】宮尾登美子「天璋院篤姫」...
      • テレビドラマ図鑑〜データベース
      • 2008/12/15 11:27 PM
      <激動の人生の中で築いた家族!>「鮭といえば、酒!」本寿院様は、お酒に目がありません。小松帯刀殿は新政府樹立に際し尽力されましたが、歴史の教科書には載っていなかったような気がします。『篤姫』ではじめて知りました。最後は、お近とお琴に挟まれて、たいへん
      • バレルオーク日記
      • 2008/12/15 11:26 PM
      篤姫「一本の道」 ■お幸 薩摩から遥々東京の天障院を訪ねた母、お幸。 兄の忠敬だけでなく、しのも登場、ここでしのも登場とは…(驚)。 お幸は、六十歳で他界したそうです。 ほんとうに最後にお篤に逢ったのかな?。 ■小松帯刀 薩摩では小松帯刀が版籍奉還を久
      • ありがとう!、あてつけじゃないよ。
      • 2008/12/15 11:16 PM
      明治という新しい時代の天璋院と徳川家。 第五○話(最終話)『一本の道』
      • 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 〜ドラマ編(仮)
      • 2008/12/15 10:36 PM
      『一本の道』内容明治元年12月天璋院(宮崎あおい)は本寿院(高畑淳子)歌橋(岩井友見)、唐橋(高橋由美子)らと、暮らしていたそんななか、、客が訪れる、、、勝麟太郎(北大路欣也)だった。勝から、政のことを聞く天璋院。宗家を継いだ田安亀之助は、徳川家達(
      • レベル999のマニアな講義
      • 2008/12/15 10:27 PM
      [篤姫] ブログ村キーワード 最後までホーム大河ドラマだったなぁ〜。 まさか新政府そっちのけで、小松帯刀のいまわの際のシーンをあんなにも長くやるとは思わなかったわ。
      • メガネ男子は別腹☆
      • 2008/12/15 10:15 PM
      篤姫 完結編 (4) (NHK大河ドラマ・ストーリー)宮尾 登美子,田渕 久美子日本放送出版協会このアイテムの詳細を見る ついに篤姫最終回でございます。 【明治】 転居を繰り返さざるを得ない天璋院さまご一行。唐橋がどこからか「パルファム」を入手してきて「いい匂いじ
      • ブルー・カフェ
      • 2008/12/15 9:37 PM
      明治、そして彼方へ… というわけで、終わっちゃいましたね。 最終回視聴率は、28.7%。30には届かなかったですね。 NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第弐集 [DVD] ¥27,240 Amazon.co.jp 見せ場は、帯刀の死とか、母との再会みたいなところでしょうか。
      • 優しい世界〜我が心に迷いあり(β)
      • 2008/12/15 8:30 PM
      終わってしまいました。一年間ずっと観続けていたものが終了する場面に立ち会うと、淋しさと満足感が同居するような複雑な心境になりますね。そう思えるくらい、日曜日の夜8時は本当に楽しみでした。最終回はエピローグ的な感じでやや物足りなくもありましたが、最後の
      • 山南飛龍の徒然日記
      • 2008/12/15 7:18 PM
      元号が明治に変わりました。 版籍奉還、廃藩置県・・・元号とともに時代は大きく変わります。 過去にとらわれていては、新しい日本国は作れません。 率先して版籍奉還を行えば、薩摩の先見の明を天下に知らしめ...
      • 一期一会で一喜一憂
      • 2008/12/15 7:09 PM
      和宮(堀北)最後のコントであった。微笑ましい・・・嫁姑のごはんよそりっこ対決であ
      • キッドのブログinココログ
      • 2008/12/15 6:46 PM
      最終回「一本の道」江戸城を出た天璋院は、本寿院や唐橋らと平穏な日々を送っていた。そんな中、天璋院を訪ねてお幸と忠敬が薩摩からやって来る。これまでの苦労をねぎらうお幸に天璋院は、母の教えのおかげだと感謝する。そのころ大久保らの新政府運営は多難を極めてい
      • 日々“是”精進!
      • 2008/12/15 6:33 PM
      最終回の感想 
      • Akira's VOICE
      • 2008/12/15 5:34 PM
      江戸が東京となり明治時代に突入しますが、徳川宗家16代家達は駿河へ行きます。本寿院(高畑淳子)は「とうとう徳川家は江戸すらも手放した」と嘆きますが、天璋院(宮崎あおい)は「よいではないですか母上様」と笑顔です。(以下に続きます)
      • 一言居士!スペードのAの放埓手記
      • 2008/12/15 5:18 PM

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