国交省の要請を受け、JR西「認定鉄道事業者」返上へ

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    : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
    JR西「認定事業者」返上へ…脱線後もミス続発で ◆“お墨付き”更新せず、国の監視強化へ JR西日本は、鉄橋や信号機などの設置に関して、国の規制が大幅に緩和される「認定鉄道事業者」の資格について、今年4月の更新時に国土交通省に更新申請しないことを決めた。(略)JR各社など大手鉄道23社の中で、初めて優良鉄道の「お墨付き」とも言える資格を失う。福知山線脱線事故後も自動列車停止装置の速度設定ミスなど問題が続出したため、申請しても国の認定は難しいと判断したとみられる。規制緩和を推し進めてきた同省だが、安全性の確保を理由に自ら歯止めをかけた形だ。 「認定鉄道事業者」制度は、規制緩和の流れを受け、2000年3月の鉄道事業法改正で設けられた。電気、土木、車両の3部門に鉄道設計技師など有資格者を備え、設計管理から完成検査まで自前で行う技術力と管理体制があるか、国交省が評価して認定し、許認可手続きを簡素化する。(略) JR西幹部ら関係者によると、こうした事態を重くみた国交省から認定の更新申請を控えるよう強く求められたことから、同社は昨年末、同省に申請しないことを報告。「安全性向上計画の達成見通しが立った時点で、改めて申請したい」と説明したという。(略)(2006年01月06日 読売新聞)
     JR西が「認定鉄道事業者」を返上することには何ら意義を挟むものではありません。
     当然の成り行きです。
     福知山線脱線事故直後に「置き石」の可能性を示唆したあたりから連綿と続く不誠実な対応を見る限り、優良鉄道の「お墨付き」などもってのほかであります。

     しかしながら問題有りと思うのは国土交通省のやり口。
     「認定の更新申請を控えるよう強く求められたこと」からJR西が申請を見送った経緯です。

     「認定鉄道事業者制度」は、国交省が事業者からの申請を評価して認定する制度でしょ。
     ならば国交省は、申請が出る前から「申請を控えるよう」JR西に要請する事はおかしい。
     国交省は「不認可」という行政処分の決定を回避したのです。

     本来は、申請を受けてから、きちんと理由付けして「認定できない」と意志決定することが正道だと思います。
     制度に則って、ダメならダメと客観的に行政判断を示さないと、恣意的な行政がまかり通ります。
     行政手続法という法律の趣旨を国交省は失念しているのでしょうか。

     こんな物陰でコソコソやるような行政手法は、今日的な社会の要請に反していると感じます。

     国交省自身で意志決定が出来ないようでは、既に「認定鉄道事業者制度」は形骸化していると言えます。
     形骸化した制度で、安全・安心は構築できません。

     責任放棄した国交省は行政として、大きな汚点を残したように思います。

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