マンガ家
”さかもと未明”さんが雑誌『Voice』に寄せた
「再生JALの心意気」という記事で、彼女がJAL国内線の飛行機で同乗した乳児が大泣きしていたことにブチッと切れてしまい、JALや母親に文句を言ったことが綴られているとのこと。
さかもと未明さん曰く
『愛媛県松山からの帰りの飛行機、JAL1466便のなかで、赤ちゃんが泣き叫び通しだったのにブチ切れてしまったのだ。だって、客室乗務員さんが母親と一緒にあやしても泣きやむ気配はないし、逃げ込む場所もないんだもん。』
乳児の母親に
「お母さん、初めての飛行機なら仕方がないけれど、あなたのお子さんは、もう少し大きくなるまで、飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだから何でも許されるというわけではないと思います!」とクレーム。
乗務員に向かってか
「飛行機のなかに、音の漏れないコンパートメントをつくるとか、子供を乗せる場合は、子供が騒いだときに寝かしつけられる薬を親にもたせるように周知徹底するとか、できないの? 2歳以下は乗せないとか……」
その後、JALにクレームを付け、広報部に「取材」を申し込み、赤ん坊の防音隔離室を設けるのは航空法の規定によりできないことなどについて説明を受けたとのこと・・・。
−◆−
『赤ん坊隔離』とか『子供を寝かせる薬を飲ませる』とかの極端な主張が、一部で物議になっているようです。
子育て経験からすると、我が子が機内で泣き叫んだときのことを思い起こして
冷や汗が出そうですし、正直言って
”さかもと未明”さんの言葉の中には
不愉快な部分もあります。
飛行機って、オモチャやミルクで誤魔化せないときは子供をあやす空間が無いし、外に出て気分転換させるとかの手は使えないんですよねぇ。
泣きやまそうとする親が泣きそうになります。
赤ん坊を連れて遠出しなきゃ良いのですが、冠婚葬祭とかのときに子供を預ける当てが無いときもありますし・・・。
極端に「乳児を持つ親は、家に籠もってろ」という訳にも行かないでしょ。
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小生も、子供を持つ前は「子供を乗せるとは非常識な!」と思う方でしたが、飛行機で我が子に泣かれたりした体験を踏まえて、今ではよその様のお子さんが狭い空間で泣いても、ある程度は親御さんの気持ちにより添えるし、泣いてる子がほほえましくさえ思える時もあります。
(映画館で子供が騒いだりしたらNGですけどね。)
だから、子供をお持ちではない
”さかもと未明”さんが、泣く赤ん坊に理不尽なまでの反応をしてしまったのも仕方ないんだろうと思います。
子供を持たないと、絶対に分からないコトって有りますから・・・。
”さかもと未明”さんだけを批判しても仕方ないし、泣く子の親御さんを責める気もしません。
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あと
”さかもと未明”さんは、小生と同じように
「うつ病」を体験されたこともあるそうですね。
快癒したと言っても、音に敏感になったりするんですよ。
例えに出して恐縮ですが、小生は
”Superfly”の曲がテレビなどから流れてくると、後ろから追われているような感じがして
気分障害の一歩手前になります。
だから
”さかもと未明”さんの場合も、
体質的に他の人より過敏に”泣き声”に反応してしまった可能性も考えてあげなきゃいけないのかも・・・。
赤ん坊を薬で眠らせちゃうなんてことまで考えるのは、そういう背景があってのことじゃないですかねぇ。
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というわけで、「親の立場」「子育てを経験していない方の反応」「病気などでの過敏な反応」など、人によって反応は様々なのでしょうが、この
少子化の時代ですから子供や子を持つ親御さんには一定の範囲で
寛容でありたいとは思います。
(責められても仕方ないバカ親も居ますけど)
少なくとも、泣く赤ちゃんを防音室に隔離したり薬で黙らせるなんてことは考えないようにしたいものです。
みんな赤ん坊の時は泣いてたんだから・・・・。
(長屋や、紙みたいな薄い壁のアパートで、お隣さんの子供が泣いてやかましくても「お互い様」で済んだ時代からすると、子育てが難しい時代になっちゃいました。)
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